CWnd::GetScrollInfo
更新 : 2007 年 11 月
スクロール バーに関して SCROLLINFO 構造体が保持する情報を取得するには、このメンバ関数を呼び出します。
BOOL GetScrollInfo(
int nBar,
LPSCROLLINFO lpScrollInfo,
UINT nMask = SIF_ALL
);
パラメータ
nBar
スクロール バーがコントロールなのか、またはウィンドウの非クライアント領域の一部なのかを指定します。非クライアント領域の一部である場合は、スクロール バーが、水平、垂直、またはその両方向に置かれるかどうかを nBar に指定します。次のいずれかの値を使用します。SB_CTL スクロール バー コントロールのパラメータを保持しています。m_hWnd データ メンバはスクロール バー コントロールのハンドルである必要があります。
SB_HORZ ウィンドウが水平スクロール バーであることを指定します。
SB_VERT ウィンドウが垂直スクロール バーであることを指定します。
lpScrollInfo
SCROLLINFO 構造体へのポインタ。この構造体の詳細については、Windows SDK を参照してください。nMask
取得するスクロール バーのパラメータを指定します。既定では、SIF_PAGE、SIF_POS、SIF_TRACKPOS、および SIF_RANGE を組み合わせた値が指定されます。nMask に指定する値の詳細については、「SCROLLINFO」を参照してください。
戻り値
スクロール バー情報を取得した場合は、TRUE を返します。それ以外の場合は、FALSE を返します。
解説
GetScrollInfo では、32 ビットのスクロール位置を使用できるようにします。
SCROLLINFO 構造体は、最小と最大のスクロール位置、ページ サイズ、スクロール ボックス (つまみ) の位置などのスクロール バーの情報を保持します。この構造体の既定値の変更の詳細については、Windows SDK の SCROLLINFO 構造体を参照してください。
スクロール バーの位置を示す MFC Windows メッセージ ハンドラである CWnd::OnHScroll と CWnd::OnVScroll は、16 ビットのみの位置データを提供します。GetScrollInfo と SetScrollInfo は 32 ビットのスクロール バーの位置を提供します。したがって、アプリケーションは CWnd::OnHScroll または CWnd::OnVScroll の処理中でも、GetScrollInfo を呼び出して 32 ビットのスクロール バーの位置データを取得できます。
必要条件
ヘッダー : afxwin.h