ASP.NET サーバーコントロールの検証エラーメッセージのレイアウト

更新 : 2007 年 11 月

ページにエラーメッセージが表示されると、メッセージはページのレイアウトの一部となります。表示される可能性のあるエラーテキストが収まるようにページのレイアウトをデザインする必要があります。

検証がサーバー上で実行される場合、検証コントロールはエラーが発生するまでページにレンダリングされないため、表示領域は必要ありません。エラーが発生すると、ページはラウンドトリップ中に再作成され、エラーテキストがページに追加されます。

ユーザーが使用しているブラウザがダイナミック HTML (DHTML) をサポートしている場合、検証はクライアント上で動的に発生します。その場合は、エラーメッセージが該当するコントロールの位置にすぐに表示されるため、ページのレイアウトが変更される可能性があります。

クライアント検証でのエラーメッセージテキストの表示方法を制御するために、検証コントロールの Display プロパティを 3 つのオプションのいずれかに設定できます。

レイアウトオプション	説明
Static	エラーメッセージテキストが表示されていないときでも各検証コントロールが特定の領域を占有するため、ページに対して固定されたレイアウトを定義できます。複数の検証コントロールがページ上の同じ領域を占有することはできないため、各コントロールにページ上でそれぞれ別の場所を割り当てる必要があります。この設定は Internet Explorer 4.0 以降でだけ正しく機能します。その他のブラウザでは、Dynamic になります。
Dynamic	検証コントロールは、エラーメッセージを表示しない限り領域を占有しません。そのため、同じ場所 (テーブルのセルなど) を共有できます。ただし、エラーメッセージが表示されると、ページのレイアウトが変化し、場合によってはコントロールの位置が変わります。
None	検証コントロールはページに表示されません。

メモ :
動的なレイアウトは、ダイナミック HTML (DHTML) をサポートするブラウザを必要とします。Web アプリケーションが DHTML をサポートしないブラウザで使用される場合、検証コントロールをテーブルのセルまたは Panel コントロールに配置することをお勧めします。

参照