アプリケーションダイアグラムとシステムダイアグラムから作成される配置定義

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

アプリケーションデザイナでアプリケーションを定義する場合は、アプリケーションダイアグラムからの配置定義を定義および検証することにより、アプリケーション設計プロセスの早い段階で構成、接続、および検証の問題を発見できます。システムデザイナでアプリケーションシステムを設計するときは、システムダイアグラムからの配置定義を定義および検証します。これらの検証結果からは、配置時まで発見されない可能性のある問題について貴重なフィードバックが提供されることがあるため、後で変更作業を行わなくて済む場合があります。

どちらの場合でも、配置デザイナを使用して、配置先の論理データセンターへのアプリケーションの配置方法を記述します。ただし、システムダイアグラムではなくアプリケーションダイアグラムから配置を定義および検証すると、手動で設計したシステムではなく自動的に設計された "既定の" システムが採用される点が異なります。また、アプリケーションダイアグラムは、開発環境でアプリケーションを構成および接続する方法を表しますが、システムダイアグラムは、定義済みシステムのインスタンスを配置するときにアプリケーションを構成および接続する方法を表します。その他すべての点では、配置定義を定義および検証するプロセスは、既定のシステムと手動で設計したシステムとで同じです。

メモ :
既定のシステムから生成される配置ダイアグラムまたは配置レポートを使用して配置の定義を完成することはお勧めできません。既定のシステムは、データセンターの個々のアプリケーションを迅速に評価する場合に便利ですが、最終的な配置には使用しないでください。システムダイアグラムファイル (.sd) は、既定のシステム用に生成されます。そのため、配置レポートに含まれる情報を除き、たとえばソースコード管理にチェックインする既定システムのレコードは存在しません。構成と接続の問題について迅速にアプリケーションを評価するには、既定のシステムで作成された配置ダイアグラムを使用することをお勧めします。次に、配置ダイアグラムとそれに対応する配置レポートを作成する代わりに、システムデザイナを使用してシステムデザインを作成して使用します。

既定のシステムから生成される配置ダイアグラムまたは配置レポートを使用して配置の定義を完成することはお勧めできません。既定のシステムは、データセンターの個々のアプリケーションを迅速に評価する場合に便利ですが、最終的な配置には使用しないでください。システムダイアグラムファイル (.sd) は、既定のシステム用に生成されます。そのため、配置レポートに含まれる情報を除き、たとえばソースコード管理にチェックインする既定システムのレコードは存在しません。構成と接続の問題について迅速にアプリケーションを評価するには、既定のシステムで作成された配置ダイアグラムを使用することをお勧めします。次に、配置ダイアグラムとそれに対応する配置レポートを作成する代わりに、システムデザイナを使用してシステムデザインを作成して使用します。

詳細については、次のトピックを参照してください。

アプリケーションダイアグラムまたはシステムダイアグラムからの配置の定義

通常は、システムデザイナを使用して、アプリケーションまたはその他のシステムに固有の構成を記述するアプリケーションシステムを手動で設計します。次に、それらのシステムの配置定義を定義および検証します。ただし、アプリケーションダイアグラムに特定の変更を加えるときは、それらのシステムを手動で更新する必要があります。一方、アプリケーションダイアグラムからの配置定義を定義および検証する場合は、検証に使用する既定のシステムがアプリケーションデザイナによって作成されます。この既定のシステムには、アプリケーションダイアグラムで構成および接続したすべてのアプリケーションが自動的に追加されます。アプリケーションダイアグラムを変更し、既定のシステムを自動的に更新する場合を除いて、この既定のシステムを表示または変更することはできません。そのため、システムを手動で設計および保守せずにアプリケーションを検証できます。

自動または手動で設計したシステムの配置を定義するプロセスを開始するときは、配置先のデータセンターを表す論理データセンターダイアグラムを選択する必要があります。必要に応じて、論理データセンターデザイナを使用して論理データセンターダイアグラムを作成できます。詳細については、「方法 : 論理データセンターダイアグラムを作成する」を参照してください。

メモ :
論理データセンターダイアグラムは、論理サーバー、接続、およびゾーンを使用して、物理的なデータセンターの一部を抽象化します。物理サーバーではなく、Web サーバー、Windows サーバー、データベースサーバーなどの論理サーバーが、各ランタイム環境を表します。論理サーバー間の接続は、配置時には同じ物理サーバー内に存在する場合がありますが、ダイアグラムにはすべての接続が表示されます。ゾーンは、データセンター内のルーターやファイアウォールなど、物理的または論理的な境界を論理的に表します。詳細については、「論理データセンターデザイナを使用したデータセンターの表現」を参照してください。

論理データセンターダイアグラムは、論理サーバー、接続、およびゾーンを使用して、物理的なデータセンターの一部を抽象化します。物理サーバーではなく、Web サーバー、Windows サーバー、データベースサーバーなどの論理サーバーが、各ランタイム環境を表します。論理サーバー間の接続は、配置時には同じ物理サーバー内に存在する場合がありますが、ダイアグラムにはすべての接続が表示されます。ゾーンは、データセンター内のルーターやファイアウォールなど、物理的または論理的な境界を論理的に表します。詳細については、「論理データセンターデザイナを使用したデータセンターの表現」を参照してください。

配置デザイナでは、選択した論理データセンターダイアグラムから配置ダイアグラムを作成します。配置ダイアグラムは論理データセンターダイアグラムのレイアウトを反映しますが、その目的は、特定のシステム内のアプリケーションを特定のランタイム環境に配置する方法を記述することです。配置ダイアグラムで、アプリケーションをホストする論理サーバーを指定するには、それらのサーバーにアプリケーションをバインドします。詳細については、「論理サーバーへのアプリケーションのバインド」を参照してください。

アプリケーションのバインディングが終了したら、配置ダイアグラムを検証して、アプリケーションに設定された制約と論理サーバーに設定された制約を比較し、存在する可能性のある構成または接続の問題を発見できます。検証後に配置レポートを生成して、これらの問題を文書化したり、物理サーバーへの配置に使用するスクリプトを作成したりできます。詳細については、「配置ダイアグラムの検証」および「配置レポートの作成」を参照してください。