属性の設定

更新 : 2007 年 11 月

設定値の指定に加えて、設定の特性を指定する属性も設定できます。これらの属性は次のとおりです。

  • [オーバーライド可能]/[配置]

    これらの属性を使用して、設定が固定であるかオーバーライドできるかを指定します。オンの場合は設定をオーバーライドでき、オフの場合は設定が固定になります。[オーバーライド可能] 属性は、アプリケーション デザイナだけで使用できます。詳細については、「方法 : アプリケーション設定をオーバーライドできるように指定する」を参照してください。[配置] 属性は、システム デザイナおよび論理データセンター デザイナで使用します。

    アプリケーション デザイナでは、アプリケーション定義を処理します。アプリケーション定義の設定は、アプリケーションのインスタンスをシステムで使用するときにさらにカスタマイズできます。設定をオーバーライドできる場合は、その設定の値をシステム デザイナで変更できます。たとえば、アプリケーションの [認証] 設定を [フォーム] にし、設定が [オーバーライド可能] であると指定した場合に、システム デザイナでは、そのアプリケーションのインスタンスの [認証] を [Passport] に変更できます。

    ms181979.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    重要情報を含む特定の設定はオーバーライドできません。これらの設定の詳細については、「アプリケーションの実装に関する考慮事項」を参照してください。

    システム デザイナおよび論理データセンター デザイナの [配置] チェック ボックスは、構成時の設定をそのまま使用するか、または配置時に変更できるかを示します。配置ダイアグラムから生成された配置レポートには、[配置] チェック ボックスを持つ各設定について、true と false のいずれかに設定された "Fixed" 属性が存在します。たとえば、システム デザイナで、構成時の認証 (Authentication) 設定をそのまま使用し、配置時には変更できないように指定するには、[配置] チェック ボックスをオフにします。これにより、配置レポートでは、Authentication 設定の "Fixed" 属性が True に設定されます。[配置] チェック ボックスをオンにすると、"Fixed" 属性は、配置時に設定を変更できることを示す False に設定されます。

    ms181979.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    特定の設定に対応する [配置] チェック ボックスを、システム デザイナと論理データセンター デザイナの両方でオフにした場合、その設定は、アプリケーション レベルでも、ホスト レベルでも、配置時には変更できないという意味になります。この場合、検証の警告は発生しませんが、コンフリクトの原因となるため、配置時に解決する必要があります。

  • [Null]

    この属性は、設定の値を null にできるかどうかを指定します。[Null] チェック ボックスが使用不能な場合は設定値を "Null" にすることはできず、既定値が "Null" の場合は変更する必要があります。[Null] チェック ボックスがオンの場合、設定値は "Null" と等しくなります。"Null" を別の値に置き換えた場合は、チェック ボックスがオフになります。

  • [既定の設定]

    この属性は、設定値が既定値かどうかを示します。すべての設定には既定値 (たとえば、True、Null、Windows、8080 など) があります。設定の既定値を変更した場合は、[既定の設定] チェック ボックスがオフになります。設定を既定値に戻すには、[既定の設定] チェック ボックスをオンにします。[既定の設定] 属性は、アプリケーション デザイナ、システム デザイナおよび論理データセンター デザイナで使用します。

    アプリケーション デザイナと論理データセンター デザイナの [既定の設定] チェック ボックスをオンにすると、変更した設定が元の既定値に戻ります。システム デザイナの [既定の設定] チェック ボックスをオンにすると、オーバーライドされた設定は、基になるアプリケーションまたはエンドポイントの定義の現在の値に変更されます。詳細については、「方法 : 設定を適用する」および「方法 : アプリケーション設定をオーバーライドする」を参照してください。

    ms181979.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    使用しているコンピュータの machine.config または web.config の設定が、分散システム デザイナに用意されているソフトウェア定義モデル ドキュメント (たとえば、構成設定の Microsoft.Configuration.sdmDocument) で指定された既定値と異なる場合は、[既定の設定] チェック ボックスが自動的にオフになり、オーバーライドされた設定の検索結果にはこれらの設定が表示されます。

  • [プロパティ ウィンドウに表示]

    これは、カスタム設定専用の追加属性です。このチェック ボックスがオンの場合は、設定が [プロパティ] ウィンドウに表示されます。詳細については、「方法 : アプリケーション、サーバー、エンドポイント、およびゾーンのカスタム設定を作成する」を参照してください。

参照

その他の技術情報

設定の適用