カウンタ セットの概要
更新 : 2007 年 11 月
ロード テストを作成するときに、Visual Studio Team System Test Edition を使用してカウンタ セットを指定できます。カウンタ セットとは、ロード テストの実行中に監視するために役立つ一連のパフォーマンス カウンタです。カウンタ セットはロード テストの一部であり、その中のすべてのシナリオに適用されます。それらは、たとえば ASP.NET カウンタ セット、SQL カウンタ セットなどテクノロジ単位で整理されています。
カウンタ セットは、指定したコンピュータで収集されます。カウンタ セットとロード テスト中に使用されるコンピュータとの関連付けは、カウンタ セット マップです。たとえば、テストしている Web サーバーに ASP.NET、IIS、および .NET アプリケーション カウンタ セットのマップがあるとします。
既定では、パフォーマンス カウンタはコントローラおよびエージェントで収集されます。詳細については、「コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群」を参照してください。
テストしているサーバーを、カウンタを収集するコンピュータの一覧に追加することが重要です。これにより、ロード テスト中に、重要なシステム データが収集および監視されます。
カウンタ セットの使用
ロード テスト ツールは、カウンタを使用して長期間パフォーマンス データを収集およびグラフ化します。カウンタ データは、ロード テストの実行中に、ユーザーが指定した間隔で収集されます。カウンタは実行時に表示することも、ロード テストの実行後に表示することもできます。実行時には、ロード テスト モニタを使用し、実行後には、ロード テスト アナライザを使用します。詳細については、「ロード テストの実行の分析」を参照してください。
カウンタ データは、サーバーおよびテストを実行するコンピュータで収集されます。テストを実行する一連のエージェント コンピュータを設定した場合、カウンタはそれらのコンピュータでも収集されます。
割合、カウント、および平均の 3 つのカウンタ カテゴリがあります。たとえば、CPU 使用率の割合、SQL Server のロック カウント、1 秒あたりの IIS 要求などがあります。
個々の HTTP 要求のパフォーマンス データは、エージェント コンピュータなどテストを実行するコンピュータによって報告されます。要求の場合、[最初のバイトを取得する平均時間]、[応答時間]、および [Requests/Sec] などのデータを監視できます。
Web サーバーでパフォーマンス データを簡単に収集するために、ロード テストで使用するテクノロジに基づいて、Test Edition では定義済みの名前付きカウンタ セットも提供されています。これらのセットは、IIS、ASP.NET、または SQL Server を実行するサーバーを分析する場合に役立ちます。既定のカウンタ セットで提供されていないカウンタは、ロード テスト エディタを使用して追加できます。テストしているコンピュータまたはサーバーをロード テストに追加して、これらのコンピュータでリソースの利用状況を監視できるようにすることが重要です。詳細については、「方法 : カウンタ セットを管理する」を参照してください。
通常、ロード テストの実行の結果分析には、収集するデータ、しきい値規則の設定箇所、および測定単位がアプリケーションの特定の問題を反映するときに通知する方法を知るために、特定の領域に関するドメイン固有の知識が必要です。詳細については、「しきい値規則について」を参照してください。
カウンタ セットの設定および変更
ロード テスト ウィザードを使用してロード テストを作成する場合、初期のカウンタ セットを追加します。詳細については、「方法 : カウンタ セットを指定する」を参照してください。
ロード テストを作成した後で、ロード テスト エディタでカウンタ セットを編集できます。詳細については、「ロード テストのカウンタ セット」を参照してください。
パフォーマンス データの格納
ロード テストの実行中に、パフォーマンス カウンタ データが収集され、ロード テストの結果ストアに格納されます。詳細については、「ロード テストの結果リポジトリの概要」を参照してください。
参照
概念
コントローラ、エージェント、およびリモート テスト マシン群