チュートリアル : 手動テストの作成と実行

更新 : 2007 年 11 月

手動テストとは、テスタが実行するテスト手順を記述したものです。手動テストは、単体テストや Web テストなど他の種類のテストを作成または実行することが困難である、または時間がかかる場合に使用します。また、手順を自動化できない場合にも手動テストを使用します。たとえば、ネットワーク接続が失われた場合にコンポーネントの動作を確認するには、ネットワーク ケーブルを手動で抜くという手動テストが考えられます。

このチュートリアルでは、次のタスクを行います。

  • ソリューションにテスト プロジェクトおよび手動テストを追加します。

  • 手動テストを作成します。

  • 手動テストを実行します。

手動テストを作成して実行する

テスト プロジェクトを作成し、手動テストを追加するには

  1. [テスト] をクリックし、[新しいテスト] をクリックします。

    [新しいテストの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。[テンプレート] に [手動テスト (テキスト形式)] 用のアイコンがあります。Microsoft Office がインストールされている場合は、[手動テスト (Word 形式)] 用のアイコンもあります。

  2. [手動テスト (テキスト形式)] をクリックします。

  3. [テスト名] で、テストの名前を MyManualTest に変更します。拡張子 .mht は変更しないでください。

    MyManualTest1 という名前の新しい手動テストがテスト プロジェクトに追加されます。MyManualTest1.mtx ファイルがソリューション エクスプローラに表示されます。

  4. [テスト] メニューの [ウィンドウ] をポイントし、[テスト ビュー] をクリックして、[テスト ビュー] ウィンドウを表示します。MyManualTest1 テストが [テスト ビュー] ウィンドウに表示されます。

  5. (省略可能) [テスト] メニューの [ウィンドウ] をポイントし、[テスト リスト エディタ] をクリックして、テスト リスト エディタを表示します。MyManualTest1 テストがテスト リスト エディタに表示されます。

    ms182620.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    手順 2. で [手動テスト (Word 形式)] をクリックすると、テキスト形式ではなく Microsoft Office Word 形式でテストを作成できます。このファイルはテストのテンプレートであり、Microsoft Word で開きます。Word 形式を選択すると、スクリーン ショットなどの項目をテスト ファイルに埋め込むことができます。

手動テストが追加され、その内容を作成する準備が整いました。

手動テストを作成するには

  1. MyManualTest1.mtx の指示に従います。具体的には、テストの説明、テスト対象 (テストする機能) の識別、実行する手順など、テストに関する情報を入力します。

  2. 手動テスト ファイルを保存します。

これで、手動テストの手順を実行する準備が整いました。

手動テストを実行するには

  1. [テスト ビュー] ウィンドウの [MyManualTest] をクリックし、[選択範囲の実行] をクリックします。

    ダイアログ ボックスが表示されます。現在のテスト実行は、このテスト実行のすべての手動テストを完了するまで完了しないことが示されます。

    ms182620.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    [今後このダイアログ ボックスを表示しない] チェック ボックスをオンにすると、このダイアログ ボックスは表示されなくなります。この設定を変更する方法については、「方法 : Test Edition のダイアログ ボックスを構成する」を参照してください。

  2. [OK] をクリックします。

    [テスト結果] ウィンドウにそのテストの行が表示され、結果が [保留] と示されます。

    ダイアログ ボックスが表示されます。手動テストを実行する準備ができていることが通知されます。

    ms182620.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    [今後このダイアログ ボックスを表示しない] チェック ボックスをオンにすると、このダイアログ ボックスは表示されなくなります。この設定を変更する方法については、「方法 : Test Edition のダイアログ ボックスを構成する」を参照してください。

  3. [OK] をクリックします。

    テスト自体は、Visual Studio IDE のメイン編集ペインで、[MyManualTest[実行中]] という名前のタブを持つページに表示されます。テスト ページの下部にはテストの手順が表示され、上部にはテスタが結果を入力するための領域が表示されます。結果領域は、[コメント] フィールドと、[成功] および [失敗] の 2 つのオプション ボタンで構成されています。

  4. テストの手順に従って操作します。

    (省略可能) 手順を実行しながら、[コメント] フィールドにコメントを入力します。

  5. 完了したら、テストの総合的な結果を示すために [成功] または [失敗] をクリックし、[適用] をクリックします。

    [テスト結果] ウィンドウに、選択した結果が表示されます。

参照

処理手順

方法 : Test Edition のダイアログ ボックスを構成する

チュートリアル : 単体テストの作成と実行

概念

Team System のテスト ツール ウィンドウ

報告されたテスト結果