自動遷移のエラー チェック

更新 : 2007 年 11 月

インテグレータが行うことができる自動遷移は 2 種類あります。1 つは、ユーザー アクションによって発生する自動遷移です。もう 1 つは、夜間ビルドなど、無人のオートメーションによって発生する自動遷移です。

  • ユーザー アクションによる自動遷移   この種類の自動遷移では、ユーザーがおり、規則に関連して生じる懸案事項に対応できます。また、作業項目の種類の作成者が統合で認識されない必須フィールドを追加したときに生じる状況をきちんとサポートする必要があります。この状況をサポートするには、自動遷移を実行した後で、作業項目の種類を調べて、規則の違反がないか確認します。違反が見つかった場合は、フォームを表示して、ユーザーが解決できるようにします。

  • 無人のオートメーションによる自動遷移   懸案事項を解決できるユーザーはいないということを前提とします。この場合は、適切な形で統合を失敗させ、自動遷移が行われたということと、エラーの理由を示すメッセージをエラー ログに書き込みます。

いずれの種類の自動遷移を定義するときも、遷移の終了時に各作業項目が有効な状態に達し、ユーザーによる操作が必要ないように遷移を定義しておきます。言い換えると、遷移先の状態に対して定義されているすべての規則が、全フィールドの既定値またはコピーされた値によって満たされるようにします。遷移の後でいずれかのフィールドが無効になる場合には、状態遷移は失敗します。

フィールドが無効にならないようにするために、以下の操作を行います。

  • 状態遷移に対して DEFAULTREASON を定義します。

  • 状態遷移の後で必須となるフィールドに対して、DEFAULT または COPY の規則を定義します。

たとえば、作業項目の状態を "処理中" から "ビルド準備完了" に遷移する遷移アクションのチェックインを作成したとします。"ビルド準備完了" の作業項目の規則では、"解決者" フィールドを設定することが必要です。次に、TRANSITION セクションの "ResolvedBy" に対して、DEFAULT または COPY の規則を定義します。加えて、必須フィールドがユーザーによる操作なしで確実に設定されるように、DEFAULTREASON を定義します。

参照

概念

<WHEN*>、<DEFAULT>、および <COPY> の各規則の使用

その他の技術情報

作業項目ワークフローの定義