.NET Compact Framework の MSMQ

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

.NET Compact Framework では、Windows Embedded CE のメッセージキュー (MSMQ) をサポートしています。MSMQ を使用すると、一時的にオフラインのネットワークやシステム経由でも、アプリケーション間の通信を行うことができます。

.NET Compact Framework で MSMQ を使用するサンプル全体については、「MSMQ 書籍注文アプリケーションサンプル」を参照してください。

このサービスを使用するには、アプリケーションからメッセージをメッセージキューに送信します。メッセージキューには、送信側アプリケーションと受信側アプリケーションが同じデバイスにある場合でも、異なるデバイスにある場合でも、両方のメッセージを保持できます。

ネットワーク接続が確立すると、受信側アプリケーションが起動しているかどうかには関係なく、MSMQ からリモートキューにメッセージが送信されます。受信側アプリケーションは、ローカルキューでいつでもメッセージをチェックできます。

MSMQ は Pocket PC 上の Windows Embedded CE オペレーティングシステムには組み込まれていませんが、インストールしてサービスを起動し、サービスを使用するアプリケーションを作成できます。次に、MSMQ コンポーネントの入手方法について説明します。

Windows Mobile 2003 for Pocket PC SDK には、Windows Mobile 2003 for Pocket PC を実行する Pocket PC 向けの MSMQ があります。
Windows Mobile Version 5.0 software for Pocket PC または Smartphone を実行するデバイスは、「Redistributable Server Components for Windows Mobile 5.0」から MSMQ コンポーネントをダウンロードできます。
MSMQ は、Windows Mobile 2003 for Smartphone では使用できません。
MSMQ は、Microsoft Platform Builder を使用して Windows Embedded CE デバイスを開発する場合、使用できます。

Windows Mobile 2003 for Pocket PC では、HTTP ベースの SOAP リライアブルメッセージプロトコル (SRMP) をサポートしていません。そのため、メッセージを送信するには専用の MSMQ プロトコルを使用する必要があります。SRMP は Windows Mobile Version 5.0 でサポートされています。

.NET Compact Framework では、メッセージキューとやり取りするメッセージのシリアル化と逆シリアル化について、XmlMessageFormatter のみをサポートしています。

.NET Compact Framework では次の機能はサポートしていません。これは Windows Embedded CE で使用できないためです。