C++/CLI 移行ガイド
更新 : 2007 年 11 月
これは、Visual C++ プログラムを C++ マネージ拡張から Visual C++ 2008 に移行するためのガイドです。構文の変更の概要については、「C++ 構文のマネージ拡張のアップグレード チェックリスト」を参照してください。
C++/CLI は ISO-C++ 標準言語に対する動的コンポーネント プログラミング パラダイムを拡張します。新しい言語では、マネージ拡張を強化するさまざまな改良が施されました。このセクションでは C++ マネージ拡張言語の機能を列挙し、それらの機能の Visual C++ 2008 への割り当てが存在する場合はそれを示します。また、割り当てが存在しない構造体はどれかも説明します。
このセクションの内容
変更の概略
変更を 5 つのカテゴリに分類してわかりやすくまとめた、クイック リファレンスです。言語キーワード
言語キーワードの変更 (二重のアンダースコアの廃止やコンテキスト キーワードとスペース区切りキーワードの導入など) について説明します。マネージ型
共通型システム (CTS: Common Type System) の宣言の構文の変更について確認します。クラス、配列 (パラメータ配列を含みます)、列挙型などの宣言の変更について見ていきます。クラスまたはインターフェイス内でのメンバ宣言
スカラ プロパティ、インデックス プロパティ、演算子、デリゲート、イベントなどのクラス メンバに関連する変更について説明します。値型とその動作
値型、および内部ポインタと固定ポインタの新しいファミリについて説明します。また、暗黙的なボックス化の導入、ボックス化された値型の不変性、値クラス内の既定のコンストラクタに対するサポートの廃止など、重要なセマンティクスの変更についても解説します。言語の変更の概要
キャスト表記のサポート、リテラル文字列の動作などのセマンティクスの変更、および ISO-C++ と C++/CLI とのセマンティクスの相違について詳しく紹介します。