Web テストの実行と表示

更新 : 2007 年 11 月

Web テストを記録したら、Web テストを実行し、正しく動作することを検証することをお勧めします。記録されたテストを正しく実行できることが確実な場合は、検証規則、抽出ルール、データ バインディングなどを追加することにより、テストをカスタマイズできます。

ms243167.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Web アプリケーションは、実行時に動的なデータをクエリ文字列やフォーム ポストのパラメータ値として送信することがあります。Web テストの記録が完了した後で、「方法 : Web テストを記録する」で説明する手順に従い、そうした動的なパラメータが存在するかどうかを調べ、その一部または全部を上位変換することができます。

Web テストを検証するには、次の手順に従います。

  • Web テストを実行し、Web テスト ビューアの 2 つのペインで、フィードバックをチェックします。上部ペインには、個々の要求、トランザクション、および含まれている Web テストの情報に加え、個々の要求のステータス概要が表示されます。下部ペインには、要求とそれに対する応答の詳細が表示されます。

  • Web テスト ビューアの上部ペインを使用して、問題のある要求を識別します。依存要求を表示するには、ノードを展開できます。失敗した要求と成功した要求はそれぞれ異なるシンボルで示されます。これにより、失敗した要求が見つけやすくなります。要求の下には、その要求が開始したページ リダイレクトが固有のアイコンとして表示されます。

  • 下部ペインの [Web ブラウザ] タブを使用すると、要求を視覚的に、簡単に確認できます。

  • 要求、応答、および詳細の各ペインを使用すると、URL、リターン コード、ページ リダイレクト、および依存要求に関する問題をチェックできます。

  • 要求の失敗原因として一般的な問題は、次のとおりです。

    • JavaScript 経由で呼び出された URL

    • ActiveX コントロール

    • アプレット

    こうした問題が発生するのは、レコーダーでは Web ブラウザからの要求しか記録できないためです。これらの問題が 1 つ以上発生する場合、必要な要求を記録された Web テストに手動で追加できます。詳細については、「Web テストでの JavaScript と ActiveX コントロールについて」を参照してください。

    追加する必要のある要求を判断することは、複雑なタスクになる場合があります。このような問題のトラブルシューティングには、次のような方法を考慮してください。

    • Microsoft Network Monitor (Netmon) などのネットワーク分析ツールの使用

    • アプリケーションの Web ログのチェック

    • アプリケーションのソース コードの見直し

詳細については、「方法 : Web テストを実行する」を参照してください。

Web テスト ビューア

Web テスト ビューアは Web テストの実行に使用する第 1 のツールです。Web テスト ビューアでは、Web テストが正常に動作していることを検証したり、Web テストをデバッグしたりできます。

[Web テスト ビューア] ウィンドウの 2 つのペインを使用して、Web テストの各要求および要求に対する結果応答の詳細を表示できます。上部ペインのツリー ビュー グリッドには、入れ子になった依存要求がトップ レベル要求の下に表示されます。ツリー ビュー グリッドにはページ リダイレクトも表示されます。

ms243167.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Web テストを変更するには、Web テスト エディタを使用します。詳細については、「方法 : 既存の Web テストを編集する」を参照してください。

Web テスト ビューアの上部ペインには次の 4 つの列が表示されます。

説明

[要求]

テストに記録した HTTP 要求が表示されます。要求の隣のアイコンは、要求完了後の成功または失敗を示します。

[HTTP 状態]

テスト実行中の要求のステータスを示します。要求はすべて、[まだ送信されていません] から開始されます。このステータスはテスト実行中に更新されます。テストの終了時に要求のステータスは、通常、[OK] になります。

合計時間

[合計時間] の下に表示される時間は、次のいずれかを表します。

  • 要求の場合は、ページ時間の合計。これは、要求とそのすべての依存要求の取得に要した時間です。

  • トランザクションの場合は、トランザクション時間。

  • インクルードされた Web テストの場合は、その Web テストの継続時間。

[要求時間]

個々の要求の完了後に、Web サーバーからの応答の合計時間が表示されます。この時間には依存要求が使用した時間は含まれません。

[バイト]

要求の完了後に、応答のサイズが表示されます。

Web テスト ビューアの下部ペインには、次の 5 つのタブ付きページが表示されます。

ページ

説明

[Web ブラウザ]

現在の HTTP 要求が返したページをレンダリングしたページが表示されます。

[要求]

現在の HTTP 要求の内容が 2 つのビューにグラフィカル データと生データとして表示されます。2 つのビューを切り替えるには、[生データの表示] チェック ボックスをオンまたはオフにします。

生データ ビューでは、サーバーに送信されたバイトがヘッダー セクションと本体セクションに表示されます。

グラフィカル ビューには、要求の内容が [ヘッダー]、[Cookies]、[QueryString パラメータ]、[フォーム ポスト パラメータ] という 4 つのノードに分類され、わかりやすいツリー形式で表示されます。

[レスポンス]

現在の HTTP 要求への応答として受信した HTTP 応答が表示されます。

[コンテキスト]

Web テストのコンテキスト コレクションが表示されます。コンテキスト コレクションとは、Web テストの間存続する重要な情報を格納する、一連の名前と値のペアです。

[詳細]

適用した検証規則や抽出規則およびその結果など、現在表示されている Web ページに関する固有の詳細情報が表示されます。

参照

処理手順

方法 : Web テストを実行する

方法 : Web テストの実行設定を変更する

方法 : 既存の Web テストを編集する