Team System の Test リモート テスト マシン群要件
更新 : 2007 年 11 月
単体テスト、Web テスト、ロード テスト、手動テスト、さらにコード カバレッジの計測など、さまざまな種類のテストが Visual Studio に統合されています。Visual Studio Team System Test Edition を使用すると、Visual Studio Team System ユーザーは、リモート テスト マシン群と呼ばれるリモート コンピュータでテストを実行できます。Test リモート テスト マシン群は、1 つのテスト コントローラと 1 つ以上のエージェントで構成されます。
ハードウェア要件とソフトウェア要件
Test Edition リモート テスト マシン群には、ハードウェアとソフトウェアの固有の要件があります。Test リモート テスト マシン群を配置することを計画している場合、業務上のニーズに固有の要件を理解しておくことが重要です。
テスト コントローラとエージェントは、1 台のコンピュータにインストールすることもできますし、異なる 2 台のコンピュータにインストールすることもできます。テスト コントローラは、テスト エージェントがインストールされたコンピュータでの複数のテストの実行をコーディネートできます。テスト コントローラ コンピュータとテスト エージェント コンピュータにはどちらにも固有のハードウェア要件およびソフトウェア要件があります。さらに、複数の言語が使用されている環境に Test リモート テスト マシン群を配置する場合は、それらの言語のサポート方法も計画する必要があります。
ハードウェア要件
以下の表は、Test Edition Test リモート テスト マシン群を配置する場合の、推奨されるハードウェア要件をまとめたものです。
構成 |
コンポーネント |
CPU |
HD |
メモリ |
---|---|---|---|---|
仮想ユーザー 1000 人未満 |
テスト エージェント |
2.6 GHz |
10 GB |
2 GB |
仮想ユーザー 2000 人未満 |
テスト エージェント |
デュアル プロセッサ、2.6 GHz |
10 GB |
2 GB |
仮想ユーザー 2000 × N 人 |
テスト エージェント |
N 個のエージェントをそれぞれデュアル プロセッサ 2.6 Ghz でスケール アウト |
10GB |
2GB |
テスト環境内に 30 台未満のコンピュータ。この中には、エージェントとテスト対象のサーバーを含みます。 |
テスト コントローラ |
2.6 GHz |
|
|
テスト環境内に 30 × N 台のコンピュータ。この中には、エージェントとテスト対象のサーバーを含みます。 |
テスト コントローラ |
N 個の 2.6 GHz プロセッサ |
|
|
メモ : |
---|
仮想ユーザーの数は、テストによって大幅に変動します。この変動の主な原因は、スクリプトの待ち時間 (ユーザーによる遅延) です。ロード テストでは、通常は単体テストよりも Web テストの方が効率がよく、高い負荷が発生します。上記の表に示した数値は、典型的な Web アプリケーションを 3 ~ 5 秒間の待ち時間で実行する場合の Web テストで有効な値です。 |
ここで示したガイドラインは、ハードウェア計画の一般的なガイダンスとして提供されているものです。テストのパフォーマンスは、テスト データの容量およびテスト エージェントの数によって大きく変わります。テスト エージェントの場合、CPU 速度および使用可能メモリによりテスト負荷が制限されます。テスト コントローラには、テスト エージェントの数およびテストに関連するデータの容量によっては、より多くのリソースが必要になります。
Test Edition を実行するサーバーは、最小帯域幅が 1 Mbps、最大待機時間が 350 ミリ秒の信頼性の高いネットワーク接続を備えている必要があります。テスト エージェントとテスト コントローラ間にはファイアウォールを設置しない方が適切です。テストのパフォーマンスが予想よりも悪い場合は、ハードウェア構成のアップグレードを検討してください。
ハードウェアに関するその他の考慮事項
Test リモート テスト マシン群は、テストの期間およびテストの規模によっては、テスト コントローラ上に大量のデータを生成します。通常、テスト データが 24 時間分増加するごとに、10 GB のハード ディスクを追加することを計画する必要があります。
重要なサーバーには、ここで推奨されているハードウェアに加えて、冗長電源、冗長ファンなどのハードウェアを追加することを検討する必要があります。
ソフトウェア要件
以下の表は、テスト エージェントに必要なソフトウェアをまとめたものです。
ソフトウェア |
バージョン |
---|---|
Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1)、Windows XP Professional Service Pack 2、または Windows 2000 Service Pack 4 |
すべてのエディションとバージョン |
SQL Server 2005 Express Edition |
2005 |
.NET Framework |
2.0 |
以下の表は、テスト コントローラに必要なソフトウェアをまとめたものです。
ソフトウェア |
バージョン |
---|---|
Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) |
すべてのエディションとバージョン |
SQL Server 2005 Express Edition |
2005 |
.NET Framework |
2.0 |
ここに列挙した必須ソフトウェアに加えて、バックアップ ソフトウェア、ファイアウォールなどの管理ソフトウェア、セキュリティ ソフトウェアを追加インストールする必要があるかどうか検討してください。
Test リモート テスト マシン群での Team System のテスト ツールの使用
Visual Studio Team System Test Load Agent のインストールによって取得するコントローラとエージェントの製品バージョンは、インストール済みの Visual Studio Team System Test Edition の製品バージョンと一致させる必要があります。互換性の要件について、次の表で説明します。
実行するリモート テスト マシン群のバージョン |
必要なテスト ツールのバージョン |
---|---|
Test Load Agent forVisual Studio 2005 Team Edition for Testers |
Visual Studio 2005 Team Edition for Testers |
Visual Studio Team System 2008 Test Load Agent |
Microsoft Visual Studio Team System 2008 Test Edition |
言語要件
混乱を回避するため、および操作を簡単にするために、Test リモート テスト マシン群は、コンピュータのオペレーティング システムの言語および Team Foundation Server の言語と同じ言語を使用するように構成する必要があります。テスト エージェントとテスト コントローラが別々のコンピュータにインストールされている場合、それらが同じ言語を使用するように構成する必要があります。ただし、言語が英語のオペレーティング システムには Test Edition の別言語バージョンをインストールできます。ただし、この言語は Team Foundation Server 配置の言語と一致している必要があります。
参照
概念
Team Foundation Server のクライアント