方法 : XSLT のデバッグを開始する

XSLT デバッガを使用すると、XSLT スタイル シートや XSLT アプリケーションをデバッグすることができます。デバッグの際には、コードのステップ イン、ステップ オーバー、またはステップ アウトを行って、コードを一度に 1 行ずつ実行できます。コードのステップ実行機能を使用するためのコマンドは、XSLT デバッガを使用する場合と、他の Visual Studio デバッガを使用する場合とで変わりません。デバッグを開始すると、XSLT デバッガのウィンドウが開き、入力ドキュメントと XSLT 出力が表示されます。

XML エディタ

デバッガは、XML エディタから起動できます。このため、スタイル シートの設計中にデバッグすることができます。

スタイル シートからデバッグを開始するには

  1. XML エディタでスタイル シートを開きます。

  2. [XML] メニューの [Debug XSL (XSL のデバッグ)] をクリックします。****

XML 入力ドキュメントからデバッグを開始するには

  1. XML エディタで XML ドキュメントを開きます。

  2. [XML] メニューの [Debug XSL (XSL のデバッグ)] をクリックします。****

他の言語の XSLT

アプリケーションのデバッグ中に XSLT にステップ インすることもできます。System.Xml.Xsl.XslCompiledTransform.Transform 呼び出しで F11 キーを押すと、デバッガは XSLT コードにステップ インできます。

[!メモ]

XslTransform クラスから XSLT へのステップ インは、サポートされていません。デバッグ中の XSLT へのステップ インをサポートしている XSLT プロセッサは、XslCompiledTransform クラスだけです。

XSLT アプリケーションのデバッグを開始するには

  1. XslCompiledTransform オブジェクトをインスタンス化するときに、コード内で enableDebug パラメータを true に設定します。

    この設定によって、コードがコンパイルされるときにデバッグ情報を作成するように XSLT プロセッサに指示します。

  2. F11 キーを押して、XSLT コードにステップ インします。

    XSLT スタイル シートが新しいドキュメントのウィンドウに読み込まれ、XSLT デバッガが起動されます。

    または、ブレーク ポイントをスタイル シートに追加し、アプリケーションを実行することもできます。

C# XSLT プログラムの例を次に示します。この例は、XSLT のデバッグを有効にする方法を示しています。

using System;
using System.IO;
using System.Xml;
using System.Xml.Xsl;

namespace ConsoleApplication 
{
  class Program 
  {
    private const string sourceFile = @"c:\data\xsl_files\books.xml";
    private const string stylesheet = @"c:\data\xsl_files\belowAvg.xsl";
    private const string outputFile = @"c:\data\xsl_files\output.xml";
 
    static void Main(string[] args)
    {
      // Enable XSLT debugging.
      XslCompiledTransform xslt = new XslCompiledTransform(true);

      // Compile the style sheet.
      xslt.Load(stylesheet)

      // Execute the XSLT transform.
      FileStream outputStream = new FileStream(outputFile, FileMode.Append);
      xslt.Transform(sourceFile, null, outputStream);
    }
  }
}

参照

処理手順

チュートリアル : XSLT スタイル シートのデバッグ

その他のリソース

コードのステップ実行の概要