RegionInfo オブジェクトに関連付けられている名前
更新 : 2007 年 11 月
RegionInfo オブジェクトの構築に使用できる名前は複数ありますが、オブジェクトが構築された後は、オブジェクトには 1 つの名前が関連付けられています。この名前付けの方法は、「CultureInfo オブジェクトに関連付けられている名前」で説明する CultureInfo オブジェクトのより複雑な状況と対照的です。
RegionInfo オブジェクトの構築と名前へのアクセス
RegionInfo オブジェクトの構築に RegionInfo.RegionInfo を使用する 3 つの例について考えてみます。.Net Framework Version 1.0 では、これは簡単です。たとえば、アプリケーションが次のように指定するとします。
米国の場合は "US"。
ドイツの場合は "DE"。
カスタム カルチャなし。
.Net Framework Version 2.0 では、"US"、"DE" などの文字列はこのコンテキストで引き続き機能しますが、別の方法も導入されています。アプリケーションでは、RegionInfo オブジェクトの構築にカルチャ名を指定できます。関連するのは地域の部分のみです。
英語 (U.S.) の場合は "en-US"。
ドイツ語 (ドイツ) の場合は "de-DE"。
カスタム カルチャ。たとえば、"fj-FJ" が定義済みのカスタム カルチャである場合は、それをアプリケーションで使用できます。
これらのオブジェクトが RegionInfo.M:System.Globalization.RegionInfo.ToString と RegionInfo.P:System.Globalization.RegionInfo.Name に対して返す値を次の表に示します。地域名が構築方法に関係なく同じであることに注意してください。
メソッド |
en-US |
De-DE |
カスタム カルチャ |
---|---|---|---|
(コンストラクタに渡される地域) |
US |
DE |
(なし) |
(コンストラクタに渡されるカルチャ、 .Net Framework Version 2.0 で導入) |
en-US |
De-DE |
fj-FJ |
RegionInfo.ToString() |
US |
DE |
FJ |
RegionInfo.Name |
US |
DE |
FJ |
各地域は DisplayName、EnglishName、NativeName、ThreeLetterISORegionName、ThreeLetterWindowsRegionName、および TwoLetterISORegionName をそれぞれ 1 つ持ちます。これらすべても構築方法に依存しません。
識別子による RegionInfo オブジェクトの構築
RegionInfo.RegionInfo を使用し、カルチャ識別子を指定することによって、RegionInfo オブジェクトを構築することもできます。この場合、前のセクションで使用した例のコンストラクタには以下の culture 値が渡されます。
英語 (U.S.) の場合は 0x0409。
ドイツ語 (ドイツ) の場合は 0x0407。
カスタム カルチャ "fj-FJ" の場合は 0x0c00。このカルチャ識別子は、"fj-FJ" が現在の既定のユーザー カルチャである場合のみ使用できます。
次の表は、返される名前を示しています。これらと他のすべての名前 (DisplayName、EnglishName など) は、構築方法に依存しません。
メソッド |
en-US |
De-DE |
カスタム カルチャ |
---|---|---|---|
(コンストラクタに渡されるカルチャ識別子) |
0x0409 |
0x0407 |
0x0c00 |
RegionInfo.ToString() |
US |
DE |
FJ |
RegionInfo.Name |
US |
DE |
FJ |
参照
概念
CultureInfo オブジェクトに関連付けられている名前