/lib (アセンブリ参照場所の指定) (C# コンパイラ オプション)

更新 : 2007 年 11 月

/lib オプションでは、/reference (メタデータのインポート) (C# コンパイラ オプション) オプションによって参照されるアセンブリの場所を指定します。

/lib:dir1[,dir2]

引数

  • dir1
    参照先アセンブリが現在の作業ディレクトリ (コンパイラを起動したディレクトリ) または共通言語ランタイムのシステム ディレクトリに存在しない場合に、コンパイラが探すディレクトリ。

  • dir2
    アセンブリ参照を検索するための 1 つ以上の別のディレクトリ。ディレクトリ名を複数追加する場合は、空白ではなくコンマで区切って指定します。

解説

コンパイラは、完全には修飾されていないアセンブリ参照を次の順序で検索します。

  1. 現在の作業ディレクトリ。これは、コンパイラが起動されるディレクトリです。

  2. 共通言語ランタイムのシステム ディレクトリ。

  3. /lib で指定したディレクトリ。

  4. LIB 環境変数で指定したディレクトリ。

アセンブリ参照を指定するには、/reference を使用します。

/lib は追加して指定できます。繰り返して指定すると前の値に追加されます。

/lib を使用する代わりに、必須のアセンブリをすべて作業ディレクトリにコピーすることもできます。この場合は、アセンブリ名を /reference に渡すだけです。その後、作業ディレクトリからアセンブリを削除できます。依存アセンブリのパスはアセンブリ マニフェストで指定されていないため、アプリケーションをターゲット コンピュータで開始でき、グローバル アセンブリ キャッシュ内のアセンブリを検索および使用できます。

コンパイラがアセンブリを参照できる場合でも、共通言語ランタイムが実行時にアセンブリを検索して読み込むことができるとは限りません。実行時に参照アセンブリがどのように検索されるかについては、「ランタイムがアセンブリを検索する方法」を参照してください。

Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。

  2. [参照パス] プロパティ ページをクリックします。

  3. リスト ボックスの内容を変更します。

このコンパイラ オプションをプログラムで設定する方法については、「ReferencePath」を参照してください。

使用例

t2.cs をコンパイルして .exe ファイルを作成するには、次のコードを使用します。コンパイラは、作業ディレクトリと C ドライブのルート ディレクトリでアセンブリ参照を探します。

csc /lib:c:\ /reference:t2.dll t2.cs

参照

その他の技術情報

C# コンパイラ オプション

プロジェクト プロパティ (Visual Studio)