プログラムでの処理の繰り返し : For...Next ループによるループ処理
更新 : 2007 年 11 月
このレッスンでは、For...Next ステートメントを使用してプログラムで処理を繰り返し、この処理が何回実行されたかをカウントする方法について説明します。
プログラムを記述する場合、処理の繰り返しが必要なことがしばしばあります。たとえば、画面に一連の数字を表示するメソッドを記述するとします。必要に応じて何度でも数字を表示するコード行を繰り返すことができます。
For...Next ループを使用すると、数値を指定して、ループ内のコードを指定された回数だけ繰り返すことができます。For...Next ループがコード内で使用されている例を次に示します。
Dim i As Integer = 0
For i = 1 To 10
DisplayNumber(i)
Next
For...Next ループは、カウンタ変数i で始まります。これは、ループを実行した回数をカウントするために使用される変数です。次の行 (For i = 1 to 10) は、ループを繰り返す回数と、 i に設定される値をプログラムに通知します。
コードが For...Next ループに入ると、まず i に最初の値 (この場合は 1) が設定されて開始されます。次に、For 行と Next 行の間のコード行が実行されます。この場合、パラメータに i (この場合も 1) を指定して DisplayNumber メソッドが呼び出されます。
Next 行に達すると、i に 1 が加算され、プログラムの実行は For 行に戻ります。この処理は、i の値が For 行の 2 番目の数値 (この場合は 10) より大きくなるまで繰り返されます。2 番目の数値を超えると、プログラムは Next 行の次のコードに進みます。
やってみよう
For...Next ステートメントを使用するには
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [テンプレート] ペインで、[Windows アプリケーション] をクリックします。
[プロジェクト名] ボックスに「ForNext」と入力し、[OK] をクリックします。
新しい Windows フォーム プロジェクトが開きます。
ツールボックス から、1 つの TextBox コントロールと 1 つの Button コントロールをフォームにドラッグします。
Buttonをダブルクリックしてコード エディタを開きます。
Button1_Click イベント ハンドラに次のコードを追加します。
Dim i As Integer = 0 Dim NumberOfRepetitions As Integer = CInt(Textbox1.Text) For i = 1 To NumberOfRepetitions MsgBox("This line has been repeated " & i & " times") Next
F5 キーを押してプログラムを実行します。
テキスト ボックスに数値を入力し、ボタンをクリックします。
テキスト ボックスに指定した回数だけメッセージ ボックスが表示されます。
次の手順
このトピックでは、For...Next ループを使用して、指定された回数だけコードを繰り返す方法について説明しました。ここで、このシリーズの次の「二者択一のプログラム : If...Then ステートメント」に進むか、「詳細情報 : Do...While と Do...Until を使用して条件が成立するまで処理を繰り返す」で別の種類のループについて参照するかを選択できます。
参照
処理手順
コンピュータが行う処理の記述 : 初めてのプロシージャの作成