My.Application.Startup イベント

更新 : 2007 年 11 月

アプリケーションの起動時に発生します。

' Usage
Public Sub Me_Startup( _
   ByVal sender As Object, _
   ByVal e As StartupEventArgs _
) Handles Me.Startup
End Sub
' Declaration
Public Event Startup( _
   ByVal sender As Object, _
   ByVal e As StartupEventArgs _
)

パラメータ

  • sender
    イベントの発生元の Object。

  • e
    アプリケーションのコマンド ライン引数を含む StartupEventArgs オブジェクト。

解説

通常の (単一インスタンスではない) アプリケーションは、起動のたびに Startup イベントを発生させます。単一インスタンス アプリケーションは、既にアクティブでない場合にのみ起動時に Startup イベントを発生させます。既にアクティブである場合は、StartupNextInstance イベントを発生させます。詳細については、「My.Application.StartupNextInstance イベント」および「方法 : アプリケーションのインスタンス化の動作を指定する (Visual Basic)」を参照してください。

このイベントは、Visual Basic アプリケーション モデルの一部です。詳細については、「Visual Basic アプリケーション モデルの概要」を参照してください。

e パラメータの Cancel プロパティを使って、アプリケーションのスタートアップ フォームの読み込みを制御できます。Cancel プロパティが True に設定されている場合、スタートアップ フォームは起動しません。この場合は、コードで別のスタートアップ コードのパスを呼び出す必要があります。たとえば、「方法 : Windows フォーム アプリケーションのバッチ モードを有効にする」を参照してください。

e パラメータの CommandLine プロパティまたは My.Application.CommandLineArgs プロパティ を使って、アプリケーションのコマンド ライン引数にアクセスできます。

Startup イベント ハンドラのコードは、ApplicationEvents.vb ファイルに格納されています。このファイルは既定では非表示です。

アプリケーション イベントのコード エディタ ウィンドウにアクセスするには、次の操作を行います。

  1. ソリューション エクスプローラでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  2. [アプリケーション] タブをクリックします。

  3. [アプリケーション イベントの表示] をクリックしてコード エディタを開きます。

詳細については、「方法 : アプリケーション イベントを処理する (Visual Basic)」を参照してください。

処理手順

My.Application.Startup イベントに関連するタスクの例を次の表に示します。

タスク

参照項目

Visual Basic アプリケーション モデルに用意されたイベントを使ってコードを実行する。

方法 : アプリケーションの起動時または終了時にコードを実行する

アプリケーションの起動時に /batch という文字列が引数として指定されたかどうかを確認する。

方法 : Windows フォーム アプリケーションのバッチ モードを有効にする

使用例

この例では、My.Application.SplashScreen プロパティと My.Application.Startup イベントを使って、アプリケーション起動時にスプラッシュ スクリーンのステータス情報を更新します。

Private Sub MyApplication_Startup( _
    ByVal sender As Object, _
    ByVal e As Microsoft.VisualBasic.ApplicationServices.StartupEventArgs _
) Handles Me.Startup
    ' Get the splash screen.
    Dim splash As SplashScreen1 = CType(My.Application.SplashScreen, SplashScreen1)
    ' Display current status information.
    splash.Status = "Current user: " & My.User.Name
End Sub

この例は、SplashScreen1 というスプラッシュ スクリーンがプロジェクトにあることを前提としています。スプラッシュ スクリーンには、ユーザー インターフェイスを更新する Status というプロパティが必要です。

このコードは、アプリケーション イベントのコード エディタ ウィンドウに入力します。このウィンドウにアクセスするには、このトピックの「解説」に記載されている手順に従います。詳細については、「方法 : アプリケーション イベントを処理する (Visual Basic)」を参照してください。

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic.ApplicationServices

クラス : WindowsFormsApplicationBase

アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

プロジェクトの種類別の可用性

プロジェクトの種類

使用

Windows アプリケーション

クラス ライブラリ

不可

コンソール アプリケーション

不可

Windows コントロール ライブラリ

不可

Web コントロール ライブラリ

不可

Windows サービス

不可

Web サイト

不可

アクセス許可

次のアクセス許可が必要です。

アクセス許可

説明

SecurityPermission

このイベントのイベント ハンドラを追加できるかどうかを制御します。関連する列挙値 : SecurityPermissionFlag.ControlAppDomain

詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「アクセス許可の要求」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : Windows フォーム アプリケーションのバッチ モードを有効にする

方法 : アプリケーション イベントを処理する (Visual Basic)

方法 : アプリケーションのインスタンス化の動作を指定する (Visual Basic)

概念

Visual Basic アプリケーション モデルの概要

参照

My.Application オブジェクト

My.Application.StartupNextInstance イベント

My.Application.CommandLineArgs プロパティ

Microsoft.VisualBasic.ApplicationServices.StartupEventArgs

WindowsFormsApplicationBase.Startup