XSLT 拡張オブジェクト

更新 : November 2007

拡張オブジェクトは、スタイル シートの機能を拡張する場合に使用します。拡張オブジェクトは、XsltArgumentList クラスによって維持されます。

埋め込みスクリプトではなく、拡張オブジェクトを使用する利点を次に示します。

  • クラスをより効果的にカプセル化および再利用できます。

  • スタイル シートを小さくすることができ、管理が簡単になります。

XSLT 拡張オブジェクトを XsltArgumentList オブジェクトに追加するには、AddExtensionObject メソッドを使用します。その時点で、修飾名と名前空間 URI がその拡張オブジェクトに関連付けられます。

tf741884.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

AddExtensionObject メソッドを呼び出すには、FullTrust アクセス許可セットが必要です。詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「名前付きアクセス許可セット」を参照してください。

拡張オブジェクトが返すデータ型は、4 つの基本 XPath データ型である number、string、Boolean、および node set のうちのいずれかになります。

現在、params キーワードを使用して定義されるメソッド (不特定数のパラメータを渡すことができる) は、XslCompiledTransform クラスでサポートされていません。params キーワードを使用して定義されたメソッドを使用する XSLT スタイル シートは、正しく動作しません。詳細については、params (C# リファレンス) を参照してください。

XSLT 拡張オブジェクトを使用するために必要な処理

  1. XsltArgumentList オブジェクトを作成し、AddExtensionObject メソッドを使用して拡張オブジェクトを追加します。

  2. スタイル シートから拡張オブジェクトを呼び出します。

  3. XsltArgumentList オブジェクトを Transform メソッドに渡します。

参照

概念

XSLT のセキュリティに関する考慮事項

その他の技術情報

XSLT 変換