DCOMCNFG

更新 : 2007 年 11 月

DCOMCNFG は、レジストリで DCOM 固有の各種の設定を行うことができる Windows NT 4.0 ユーティリティです。DCOMCNFG ウィンドウには、[既定のセキュリティ]、[既定のプロパティ]、および [アプリケーション] の 3 つのページがあります。Windows 2000 には、4 番目のページ [既定のプロトコル] があります。

[既定のセキュリティ] ページ

[既定のセキュリティ] ページは、システムのオブジェクトに対する既定の権限を指定するために使用します。[既定のセキュリティ] ページには、[既定のアクセス権]、[既定の起動アクセス権]、および [既定の構成アクセス権] の 3 つのセクションがあります。セクションの既定値を変更するには、対応する [既定値の編集] ボタンをクリックします。[既定のセキュリティ] の設定は、レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\OLE の下に格納されます。

[既定のプロトコル] ページ

このページには、コンピュータの DCOM で使用できる一連のネットワーク プロトコルが表示されます。使用される優先度が高い順に表示されています。このページのプロトコルは、追加および削除できます。

[既定のプロパティ] ページ

コンピュータで実行中の COM オブジェクトに、ほかのコンピュータを使用するクライアントのアクセスを許可する場合は、[既定のプロパティ] ページの [このコンピュータ上で分散 COM を有効にする] チェック ボックスをオンにする必要があります。このオプションをオンにすると、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\OLE\EnableDCOM の値が Y に設定されます。

[アプリケーション] ページ

[アプリケーション] ページでは、特定のオブジェクトの設定を変更します。設定を変更するには、一覧でアプリケーションを選択し、[プロパティ] ボタンをクリックするだけです。[プロパティ] ウィンドウには、次の 5 つのページがあります。

  • [全般] ページ。処理するアプリケーションを確認します。

  • [場所] ページ。クライアントが関連する CLSID で CoCreateInstance を呼び出したときにアプリケーションを実行する場所を指定します。[次のコンピュータ上でアプリケーションを実行する] チェック ボックスをオンにしてコンピュータ名を入力すると、そのアプリケーションの AppID の下に RemoteServerName 値が追加されます。[このコンピュータ上でアプリケーションを実行する] チェック ボックスをオフにすると、LocalService 値が _LocalService に変更され、無効になります。

  • [セキュリティ] ページ。DCOMCNFG ウィンドウの [既定のセキュリティ] ページに似ていますが、[セキュリティ] ページの設定は、現在のアプリケーションにしか適用されません。このページの設定も、オブジェクトの AppID の下に格納されます。

  • [識別] ページ。アプリケーションを実行するために使用するユーザーを指定します。

  • [エンドポイント] ページ。選択された DCOM サーバーのクライアントが使用できる一連のプロトコルとエンドポイントが表示されます。

参照

参照

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