セキュリティと WAP ゲートウェイ

更新 : 2007 年 11 月

WAP (Wireless Application Protocol) ゲートウェイは、ユーザーの SSL 接続を復号化し、その情報を再度暗号化してモバイル デバイスに送信する、仲介役として機能します。

wtwdsk4f.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

データ転送チャネルを保護するために、WAP は WTLS (Wireless Transport Layer Security) と呼ばれるプロトコルに依存しています。

デスクトップ ブラウザの場合は、SSL/TLS を使用するサイトに接続すると、接続したときに HTTPS サーバーが提示した X.509 証明書のドメインと、URL のドメインの部分が一致しているかどうかが、ブラウザによって自動的に検証されます。暗号化された署名は、主要な証明機関のルート証明書と照らし合わせてチェックされるため、SSL 証明書の改ざんはすぐに発覚します。このようなチェックが行われるため、要求元が正しいホストに接続されることが保証され、仲介役を装った攻撃に対する保護に役立ちます。

多くの WAP ゲートウェイでは、このようなチェックが行われていません。また、行われていたとしても、不適合についての情報がユーザーに知らされることはありません。

携帯電話会社では、ワイヤレス デバイスと基地局の間、および基地局と交換センタを接続するネットワーク間に、何らかのセキュリティ手段を設ける支援を行っています。しかし、電話会社のセキュリティ手段はネットワークまでであり、ワイヤレス デバイスに対するエンドツーエンド、クロスプラットフォームのセキュリティは提供されていません。たとえば、WAP のインターネット アクセスには、モバイル デバイスと WAP ゲートウェイ間の制限された接続を維持する WTLS (Wireless Transport Layer Security) が WAP ゲートウェイと Web サーバー間の SSL 接続に切り替わる点で、潜在的なぜい弱性があります。一部の会社では、ゲートウェイを信頼できるようにする手段として、ゲートウェイのエンタープライズ コントロールへの移行を進めています。

セキュリティの詳細については、Windows Software Development Kit (SDK) ドキュメントの「アプリケーションの保護」および「ASP.NET Web アプリケーションのセキュリティ」を参照してください。

参照

概念

セキュリティで保護されたモバイル Web フォーム ページのデザイン

.NET Framework の暗号モデル

参照

RedirectFromLoginPage

MobileFormsAuthentication

SignOut

List

ObjectList

その他の技術情報

安全なコーディングのガイドライン

ASP.NET でのデータ アクセス

ASP.NET モバイル Web ページの作成

アプリケーション開発者ガイド