My.Application.Info.StackTrace プロパティ
更新 : 2007 年 11 月
現在のスタック トレース情報を取得します。
' Usage
Dim value As String = My.Application.Info.StackTrace
' Declaration
Public ReadOnly Property StackTrace As String
戻り値
現在のスタック トレース情報を格納する String です。戻り値が Empty になる場合もあります。
例外
例外を引き起こす可能性のある状態を次に示します。
- 要求されたスタック トレース情報が範囲外である場合 (ArgumentOutOfRangeException)。
解説
My.Application.Info.StackTrace プロパティはメソッド呼び出しを新しい順に記述します。つまり、最新のメソッド呼び出しが最初に記述され、スタック上の各メソッド呼び出しが改行で区切って一覧入力されます。ただし、最適化によってコードが変換されるために、予想される数のメソッド呼び出しを My.Application.Info.StackTrace プロパティが報告しない場合もあります。
通常、スタック トレース情報はアプリケーションのデバッグに使用されます。
各メソッド呼び出しのスタック トレース情報は、次のような形式で書き込まれます。
"at FullClassName.MethodName(MethodParams) in FileName:line LineNumber "
デバッグ シンボルが使用できない場合は、リテラルの "at" の前に空白が 3 つ置かれ、"in" と ":line" のリテラルが省略されます。FullClassName、MethodName、MethodParams、FileName、および LineNumber のプレースホルダは実際の値で置き換えます。次にその定義を示します。
指定項目 |
説明 |
---|---|
FullClassName |
名前空間を含むクラスの完全名です。 |
MethodName |
メソッドの名前です。 |
MethodParams |
パラメータのリストを型と名前のペアで定義します。各ペアはコンマ (,) で区切ります。MethodName がパラメータを受け取らない場合、この情報は省略されます。 |
FileName |
MethodName メソッドが宣言されているソース ファイルの名前。デバッグ シンボルが使用できない場合、この情報は省略されます。 |
LineNumber |
呼び出し履歴上の命令に対する MethodName のソース コードを含む、FileName 内の行番号。デバッグ シンボルが使用できない場合、この情報は省略されます。 |
My.Applicaiton.Info.StackTrace プロパティは、StackTrace プロパティと同様の機能を提供します。
使用例
次の例は My.Application.Info.StackTrace プロパティを使用して、コードが実行されたポイントからの、アプリケーションのスタック トレースを表示します。
MsgBox("Stack trace: " & My.Application.Info.StackTrace)
必要条件
名前空間 : Microsoft.VisualBasic.ApplicationServices
クラス : AssemblyInfo
アセンブリ : Microsoft Visual Basic ランタイム (Microsoft.VisualBasic.dll 内)
使用可能なプロジェクトの種類
プロジェクトの種類 |
使用可/不可 |
---|---|
Windows アプリケーション |
可 |
クラス ライブラリ |
可 |
コンソール アプリケーション |
可 |
Windows コントロール ライブラリ |
可 |
Web コントロール ライブラリ |
不可 |
Windows サービス |
可 |
Web サイト |
不可 |
アクセス許可
次のアクセス許可が必要になる可能性があります。
アクセス許可 |
説明 |
---|---|
ファイル パス内の情報へのアクセス許可を制御します。関連する列挙値 : PathDiscovery。 |
詳細については、「コード アクセス セキュリティ」および「アクセス許可の要求」を参照してください。