calloc
配列に、要素を 0 に初期化してメモリに割り当てます。
void *calloc(
size_t num,
size_t size
);
パラメーター
num
要素の数。size
各要素のバイト単位の長さ。
戻り値
calloc は、割り当てられた領域へのポインターを返します。 戻り値が指す記憶領域は、どの型のオブジェクトを格納する場合でも、適切に配置されます。 void 以外の型へのポインターを得るには、戻り値に型キャストを行います。
解説
calloc 関数は、それぞれの長さが size バイトの num 個の要素を持つ配列に対して記憶領域を割り当てます。 各要素は 0 に初期化されます。
calloc設定errnoにENOMEM、メモリ割り当てが失敗した場合、またはメモリの量を超える要求する場合_HEAP_MAXREQ。 このエラー コードおよびその他のエラー コードの詳細については、「errno、_doserrno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
calloc は、malloc を呼び出し、C++ の _set_new_mode 関数を使用して、new ハンドラー モードを設定します。 メモリの割り当てに失敗した場合、new ハンドラーのモードに応じて、malloc 関数が _set_new_handler で設定されている new ハンドラー ルーチンを呼び出すかどうかが決まります。 既定では、malloc 関数はメモリの割り当てに失敗しても new ハンドラー ルーチンを呼び出しません。 既定の動作をオーバーライドすると、new 演算子がメモリの割り当てに失敗したときと同じように、calloc 関数がメモリの割り当てに失敗した場合にも、malloc 関数は new ハンドラーのルーチンを呼び出すことができます。 既定の動作をオーバーライドするには、プログラムの始めの方で次の関数を呼び出すか、または NEWMODE.OBJ とリンクします。
_set_new_mode(1)
「リンク オプション」を参照してください。
アプリケーションを C ランタイム ライブラリのデバッグ バージョンとリンクすると、calloc が解決するのは _calloc_dbg になります。 デバッグ中のヒープの処理方法の詳細については、「CRT デバッグ ヒープ」を参照してください。
calloc には __declspec(noalias) と __declspec(restrict) のマークが付けられます。これは、関数がグローバル変数を変更しないことを保証し、返されるポインターがエイリアス指定されないことを意味します。 詳細については、「noalias」および「restrict」を参照してください。
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
calloc |
<stdlib.h> および <malloc.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
// crt_calloc.c
// This program uses calloc to allocate space for
// 40 long integers. It initializes each element to zero.
#include <stdio.h>
#include <malloc.h>
int main( void )
{
long *buffer;
buffer = (long *)calloc( 40, sizeof( long ) );
if( buffer != NULL )
printf( "Allocated 40 long integers\n" );
else
printf( "Can't allocate memory\n" );
free( buffer );
}
同等の .NET Framework 関数
該当なし標準 C 関数を呼び出すには、PInvoke を使用します。詳細については、「プラットフォーム呼び出しの例」を参照してください。