CDC::ExtFloodFill
現在のブラシでディスプレイ表面の領域を塗りつぶします。
BOOL ExtFloodFill(
int x,
int y,
COLORREF crColor,
UINT nFillType
);
パラメーター
x
塗りつぶしを開始する点の論理 x 座標。y
塗りつぶしを開始する点の論理 y 座標。crColor
境界または領域を塗りつぶす色。 crColor の解釈は、nFillType の値に依存します。nFillType
実行される塗りつぶしの型。 その値は次のいずれかになります。FLOODFILLBORDER 塗りつぶす領域は、crColor で指定される色を境界とします。 このスタイルは FloodFill で実行される塗りつぶしと同じ方法です。
FLOODFILLSURFACE 塗りつぶす領域は、crColor で指定する色を持つ領域です。 指定された色が存在する限りはあらゆる方向へ塗りつぶしを続けます。 このスタイルは境界線が複数の色から成るときに有効です。
戻り値
関数が正常終了した場合は 0 以外を返します。それ以外の場合は 0 を返して正常終了しなかったことを示します。たとえば、塗りつぶしが完了しなかった場合、指定された点が crColor で指定された境界色の場合、(FLOODFILLBORDER が要求されていて) 指定された点が crColor で指定された色でない場合、(FLOODFILLSURFACE が要求されていて) 点がクリップ領域の外側に指定された場合などです。
解説
このメンバー関数は、nFillType で塗りつぶしの型を指定できるので、FloodFill 関数よりも融通性に富んでいます。
nFillType に FLOODFILLBORDER が指定されたときは、領域は crColor で指定された色で完全に囲まれているものと仮定します。 関数は x と y で指定された点から開始し、境界色まであらゆる方向へ塗りつぶします。
nFillType に FLOODFILLSURFACE が指定されたときは、関数は x と y で指定された点から開始し、crColor で指定された色を持つ隣接した領域をあらゆる方向へ塗りつぶします。
メモリ デバイス コンテキストとラスター表示技法をサポートするデバイスだけが ExtFloodFill 関数を使えます。 詳細については、GetDeviceCaps メンバー関数を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxwin.h