方法 : フォント ファミリとフォントを作成する

GDI+ では、スタイルは異なってもタイプフェイスが同じフォントを、フォント ファミリにグループ化しています。 たとえば、Arial フォント ファミリには次のフォントが含まれます。

  • Arial 標準

  • Arial 太字

  • Arial 斜体

  • Arial 太字斜体

GDI+ は、標準、太字、斜体、太字斜体の 4 つのスタイルがファミリに含まれます。 "narrow" や "rounded" などの形容詞は、スタイルではなく、ファミリ名の一部と見なされます。 たとえば、Arial Narrow は、次のようなメンバーで構成されるフォント ファミリです。

  • Arial Narrow 標準

  • Arial Narrow 太字

  • Arial Narrow 斜体

  • Arial Narrow 太字斜体

GDI+ でテキストを描画するには、事前に FontFamily オブジェクトと Font オブジェクトを作成しておく必要があります。 FontFamily オブジェクトが Arial などのタイプフェイスを指定し、Font オブジェクトがサイズ、スタイル、および単位を指定します。

使用例

標準スタイルの Arial フォントを 16 ピクセルのサイズで作成する例を次に示します。 次のコードでは、Font コンストラクターに渡される最初の引数は FontFamily オブジェクトです。 2 番目の引数は、フォントのサイズを 4 番目の引数で識別される単位で指定します。 3 番目の引数は、スタイルを識別します。

PixelGraphicsUnit 列挙体のメンバーで、RegularFontStyle 列挙体のメンバーです。

        Dim fontFamily As New FontFamily("Arial")
        Dim font As New Font( _
           fontFamily, _
           16, _
           FontStyle.Regular, _
           GraphicsUnit.Pixel)

FontFamily fontFamily = new FontFamily("Arial");
Font font = new Font(
   fontFamily,
   16,
   FontStyle.Regular,
   GraphicsUnit.Pixel);

コードのコンパイル

前述の例は Windows フォームと一緒に使用することが想定されていて、PaintEventHandler のパラメーターである PaintEventArgs e が必要です。

参照

その他の技術情報

フォントとテキストの使用

Windows フォームにおけるグラフィックスと描画