コマンド ライン構文 (バージョン管理)
Team Foundation コマンド ライン ユーティリティの tf コマンドの構文は、次のとおりです。
tf command item [/options]
このトピックでは、ドキュメントの表記規則、コマンドのショートカット、特殊なコマンド ライン文字、および Team Foundation 固有のパラメーターである versionspec と itemspec について説明します。
ドキュメントの表記規則
[/Brackets] は、コマンドの省略可能オプションを示します。 角かっこで囲まれていない項目は、操作を完了するための必須パラメーターを示します。 たとえば、次のようなコマンドでは、itemspec は必須で、/recursive は省略可能です。
構文例: c:\projects>tf getitemspec [/recursive]
実際のコマンド: c:\projects>tf get c:\projects /recursive
別のコマンド: c:\projects>tf get /recursive
"別のコマンド" の例では、Team Foundation は現在のディレクトリ (c:\projects) およびそのすべてのサブフォルダーの内容を取得します。 したがって、itemspec パラメーターは必須ですが、必ずしも入力する必要はありません。
角かっこで囲まれた 2 つのオプションがパイプ (|) で分割されている場合は、両方ではなく一方のオプションを指定できます。 たとえば、tf Changeset [/comment:comment|@commentfile] は、/comment: オプションの後に変更セットに関するコメントを入力できること、またはパイプ ( |) の後の **@**commentfile 構文で、使用するコメントを含むファイルのパスを指定できることを意味します。 ただし、comment と commentfile の両方を指定することはできません。
構文の例では、斜体の項目は、コマンドを実行するために実際の文字で置き換える必要があるパラメーターです。 太字の項目は、逐語的に指定するオプションです。 次に例を示します。
構文例: tf shelvesetsshelvesetname [/recursive]
実際のコマンド: c:\projects>tf shelvesets BuddyTest_23
特殊なコマンド ライン文字
"@" 文字 (コマンド ファイル スイッチとも呼ばれる) は、一連の Team Foundation コマンドを一度に実行するために使用します。 コマンド プロンプト (コマンド ファイル)、バッチ ファイル、またはスクリプト ファイルでコマンド ライン スイッチを使用する主な利点は、コマンド ライン スイッチを使用した方が、個々にコマンドを実行するよりはるかに高速になることです。 詳細については、「コマンド ライン オプション」を参照してください。
コマンドのショートカットとエイリアス
tf コマンド ライン ユーティリティでは、次のコマンドのショートカットとエイリアスが定義され、サポートされています。
del = delete
diff = difference
edit = checkout
hist = history
perm = permission
prop = properties
ren = rename
rename = move
stat = status
undel = undelete
上記のコマンドの詳細については、「Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド」を参照してください。
Team Foundation が Itemspec と Versionspec を解析する方法
Itemspec のパス
itemspec は item specification (項目の指定) の省略形で、Team Foundation がローカル コンピューターまたはバージョン管理サーバー上のアドレス指定可能な項目または項目セットに解決を試みる文字セットです。
itemspec を受け入れるすべての Team Foundation コマンドでは、c:\projects などのローカル ファイル システムのパス、\\myshare\projects などの UNC パス、$/projects/myfiles などのサーバー パスを指定できます。
ローカル パスには相対パスを使用できます。 たとえば、現在のディレクトリが c:\projects で、projects フォルダーのサブディレクトリのすべての項目をチェックアウトする場合は、「tf checkout .\* /recursive」と入力します。
ヒント
Team Foundation バージョン管理コマンドでは、* や ? などのワイルドカード文字を使用できます。
itemspec にサーバー パスを指定する場合は、完全修飾にする必要があります。 たとえば、itemspec に ./* を使用して、$/projects フォルダーの下のすべての項目をチェックアウトすることはできません。
Versionspec
versionspec には、処理する項目のバージョンを指定します。 コマンドにバージョンを指定するには、バージョン オプションに versionspec を含めるか (例 : /version:C1256)、またはファイル名にセミコロンと versionspec を追加します (例 : filename;Lmylabel)。
バージョンは、次の任意のパターンを使用して指定します。
Versionspec |
説明 |
---|---|
[変更セット] |
変更セット番号 (changeset) に属しているバージョン。 例 : C1256。 |
Llabel |
ラベル (label) に属しているバージョン。 例 : Lmylabel。 |
Dyyyy-mm-ddTxx:xx または Dmm/dd/yyyy または .NET Framework がサポートする任意の形式。 または ローカル コンピューターでのいずれかの日付形式。 |
.NET Framework メソッドが解析できる任意の日時形式。 例 : D2008-01-21T16:00。 サポートされる日付と時刻の形式の詳細については、.NET Framework クラス ライブラリの「DateTime 構造体」を参照してください。 |
W |
get コマンドを使用して、最後にワークスペースにダウンロードされたバージョン。 |
Wワークスペース名;所有者 |
get コマンドを使用して、指定されたワークスペースに最後にダウンロードされたバージョン。 例: WResolveRIConflicts;AKerry |
T |
最新バージョン。 |
History コマンド、または Difference コマンドを使用する場合は、バージョンをティルダ (~) で区切ってバージョンの範囲を指定できます。