Visual Basic の演算子および式
演算子は、値が格納されている 1 つ以上のコード要素に対して演算を実行するコード要素です。 値要素は、変数、定数、リテラル、プロパティ、Function プロシージャおよび Operator プロシージャからの戻り値、式などです。
式は、演算子で結合され、新しい値を生成する一連の値要素です。 演算子は、値要素に対して、計算、比較、またはその他の演算を実行します。
演算子の型
Visual Basic には、次のような種類の演算子があります。
算術演算子は、数値に対して一般的な計算を実行します (ビット パターンのシフトも含まれます)。
比較演算子は、2 つの式を比較し、比較の結果を表す Boolean 値を返します。
連結演算子は、複数の文字列を結合して 1 つの文字列にします。
Visual Basic の論理演算子およびビット処理演算子は、Boolean 値または数値を組み合わせて、同じデータ型の結果を値として返します。
演算子で結合される値要素は、演算子のオペランドと呼ばれます。 演算子は値要素と結合されて式を構成します。ただし、代入演算子は例外で、これはステートメントを構成します。 詳細については、「Visual Basic におけるステートメント」を参照してください。
式の評価
式の最終的な結果は値で表されます。通常、この値は Boolean、String、または数値型です。
次に式の例をいくつか示します。
5 + 4
' The preceding expression evaluates to 9.
15 * System.Math.Sqrt(9) + x
' The preceding expression evaluates to 45 plus the value of x.
"Concat" & "ena" & "tion"
' The preceding expression evaluates to "Concatenation".
763 < 23
' The preceding expression evaluates to False.
次の例ように、1 つの式またはステートメントで複数の演算子を使うこともできます。
x = 45 + y * z ^ 2
この例では、Visual Basic によって代入演算子 (=) の右側にある式の演算が実行され、次にその結果の値が左側にある変数 x に代入されます。 1 つの式で使用できる演算子の数には、事実上制限はありません。ただし、正しい結果を得るためには、Visual Basic における演算子の優先順位を理解する必要があります。
使用例を含む詳細については、「Operator Overloading in Visual Basic 2005」を参照してください。