CMapStringToOb クラス
一意の CString オブジェクトを CObject へのポインターに割り当てる辞書コレクション クラスです。
class CMapStringToOb : public CObject
解説
CString と CObject* のペア (要素) をマップに挿入すると、文字列または CString 値をキーにして、そのペアを効率的に取得または削除できます。 マップ内のすべての要素を順番に取得または削除することもできます。
すべての種類のマップに対して、キーを使わずにエントリにアクセスするには、POSITION 型の変数を使います。 この POSITION 型の変数を使うと、エントリを "記憶" できるので、マップに順次アクセスできます。 この順次アクセスは、キーの値の順序で行われるわけではありません。 要素を取得する順序は不確定です。
CMapStringToOb には、シリアル化および配列要素のダンプをサポートする IMPLEMENT_SERIAL マクロが組み込まれています。 マップをアーカイブに格納する場合は、オーバーロードされた出力ストリーム演算子 (<<) または Serialize メンバー関数を使用します。各要素は順次シリアル化されます。
マップ内の要素 (CString 値と CObject の内容) を診断用にそれぞれにダンプするときは、ダンプ コンテキストの深さの引数を 1 以上に設定します。
CMapStringToOb オブジェクトを削除するか、またはこのオブジェクトの要素を削除すると、CString オブジェクトと CObject ポインターが削除されます。 CObject ポインターが参照しているオブジェクトは破棄されません。
マップ クラスの派生は、リスト クラスの派生と同じです。 リスト クラスごとの派生方法については、「コレクション クラス」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxcoll.h