SQL Server Reporting Services のサービス アカウントまたはパスワードの変更
Team Foundation Server のセキュリティは、SQL Server Reporting Services のデータ ソースで使用されるサービス アカウントを変更するか、そのアカウントで使用されるパスワードを変更することで強化できます。Team Foundation Server は、SQL Server Reporting Services のデータ ソースからプロジェクト データを取得するときに、サービス アカウントのセキュリティ コンテキスト内で動作します。 Team Foundation Server のドキュメントでは、このサービス アカウントを TFSReports というプレースホルダーで示しています。 実際のアカウント名は、インストールに応じて異なります。 そのアカウントのパスワードは、変更したり、別のアカウント名を指定する必要が生じる場合があります。 たとえば、基になるアカウントのパスワードが期限切れになり、新しいパスワードを割り当てた場合は、Team Foundation Server での TFSReports アカウントのパスワードも、これに一致するように変更する必要があります。
TFSConfig ユーティリティでは、新しいアカウントはデータ ソース アカウントとしては作成されず、アカウント パスワードも変更されません。 代わりに、このユーティリティでは、別の資格情報のセットを使用するように Team Foundation Server が更新されます。
TFSReports アカウントとして使用するパスワードまたはアカウントは、TFSConfig コマンドライン ユーティリティを Accounts オプションと共に使用することで変更します。
重要
TFSConfig ユーティリティにより、古いアカウントで実行されるサービスのみが変更されます。
同じユーティリティを使用して、別のアカウントを TFSReports アカウントに割り当てることもできますが、次のうち、1 つ以上の追加操作が必要になる場合があります。
TFSReports アカウントとして使用するアカウントを割り当てる前に、それが Team Foundation の配置内のすべてのコンピューターによって信頼されるワークグループまたはドメインのメンバーであることを確認する必要があります。
TFSReports アカウントとして使用するアカウントに "ローカル ログオンを許可する" アクセス許可を手動で付与する必要があります。 TFSConfig ユーティリティでは、アカウントの割り当て時にこのアクセス許可は付与されません。
必要に応じ、TFSConfig を使って、使用するアカウントを TFSReports アカウントとして指定した後、"サービスとしてログオン" アクセス許可を取り消すことができます。このアクセス許可は、TFSConfig によって自動的に TFSReports アカウントに付与されます。 TFSReports にはこのアクセス許可は必要ありませんが、TFSService アカウントには必要です。 したがって、両方のサービス アカウントに同じドメインまたはワークグループ アカウントを使用する場合、このアクセス許可は削除しないでください。
"サービスとしてログオン" のアクセス許可の詳細については、Microsoft Web サイトの「"サービスとしてログオン" 権限をアカウントに追加する」を参照してください。 "ローカル ログオンを許可する" の詳細については、Microsoft Web サイトにある「ローカル ログオンを許可する」を参照してください。
必要なサービス アカウントの詳細については、「Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係」および Team Foundation のインストール ガイドの「インストールに必要なユーザー アカウント」を参照してください。このガイドの最新バージョンをダウンロードするには、Microsoft Web サイトの「Visual Studio 2010 用 Team Foundation インストール ガイド」を参照してください。
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、TFSConfig がインストールされたサーバーの Administrators グループのメンバーである必要があります。 また、構成データベースをホストするサーバーの sysadmin グループのメンバーである必要があります。 アクセス許可の詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
これらのアクセス許可に加えて、Windows Server 2008 または Windows Vista を実行しているコンピューターで次の要件を満たすことが必要になる場合があります。
コマンド ラインの手順を実行するには、昇格した特権のコマンド プロンプトを開くことが必要になる場合があります。その場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
SQL Server Reporting Services のレポート マネージャー、レポート、または Web サイトにアクセスするには、これらのサイトを Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧に追加するか、管理者として Internet Explorer を起動することが必要になる場合があります。
詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。
Reporting Services アカウントのパスワードまたはアカウントの変更
TFSReports アカウントのパスワードを変更したり、別のアカウントを割り当てるには、Team Foundation 用のアプリケーション サービスをホストするサーバーにログオンし、TfsConfig Accounts ユーティリティを使用する必要があります。
注意
配置構成によっては、変更内容を有効にするためのこの手順が完了した後に、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) を再起動することが必要になる場合があります。
TFSConfig ユーティリティを使用してパスワードを変更するには
コマンド プロンプト ウィンドウを開き、TFSConfig ユーティリティが格納されているディレクトリに移動します。
既定では、このユーティリティは、Drive:\Program Files\Microsoft Team Foundation Server 2010\Tools にあります。
コマンド ラインで「**TFSConfig Accounts /UpdatePassword /accountType:ReportingDatasource /account:**AccountName **/password:**newPassword」と入力し、Enter キーを押します。
AccountName の部分を、現在の TFSReports アカウントの名前に置き換えてください。 newPassword をアカウントの新しいパスワードに置き換えます。
TFSConfig ユーティリティを使用してすべての Team Foundation Server サービスに新しい Reporting Services サービス アカウントを割り当てるには
コマンド プロンプト ウィンドウを開き、TFSConfig ユーティリティが格納されているディレクトリに移動します。
既定では、このユーティリティは、Drive:\Program Files\Microsoft Team Foundation Server 2010\Tools にあります。
コマンド ラインで「**TFSConfig Accounts /change /accountType:ReportingDatasource /account:**NewAccountName **/password:**newPassword」と入力し、Enter キーを押します。
NewAccountName の部分を、新しい TFSReports アカウントの名前に置き換えてください。 newPassword をアカウントのパスワードに置き換えます。
参照
処理手順
Team Foundation Server のサービス アカウントまたはパスワードの変更
参照
概念
Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係