protected (C# リファレンス)
protected キーワードは、メンバー アクセス修飾子です。 protected メンバーには、そのクラス内で派生クラス インスタンスからアクセスできます。 protected と他のアクセス修飾子の比較については、「アクセシビリティ レベル」を参照してください。
使用例
基本クラスのプロテクト メンバーに派生クラスでアクセス可能なのは、派生したクラス型を使ってアクセスが行われる場合だけです。 たとえば、次に示すコード セグメントを検討してみます。
class A
{
protected int x = 123;
}
class B : A
{
static void Main()
{
A a = new A();
B b = new B();
// Error CS1540, because x can only be accessed by
// classes derived from A.
// a.x = 10;
// OK, because this class derives from A.
b.x = 10;
}
}
ステートメント a.x = 10 は、静的メソッド Main 内で作成され、クラス B のインスタンスではないため、エラーが生成されます。
構造体のメンバーは保護されませんが、これは構造体の継承ができないためです。
この例では、DerivedPoint クラスは Point の派生クラスです。 このため、基本クラスのプロテクト メンバーに、派生クラスから直接アクセスできます。
class Point
{
protected int x;
protected int y;
}
class DerivedPoint: Point
{
static void Main()
{
DerivedPoint dpoint = new DerivedPoint();
// Direct access to protected members:
dpoint.x = 10;
dpoint.y = 15;
Console.WriteLine("x = {0}, y = {1}", dpoint.x, dpoint.y);
}
}
// Output: x = 10, y = 15
x および y のアクセス レベルを private に変更すると、コンパイラがエラー メッセージを発行します。
'Point.y' is inaccessible due to its protection level.
'Point.x' is inaccessible due to its protection level.
C# 言語仕様
詳細については、「C# 言語仕様」を参照してください。 言語仕様は、C# の構文と使用法に関する信頼性のある情報源です。