データ型の有効な使用方法 (Visual Basic)

宣言されていない変数、およびデータ型を指定しないで宣言された変数には、Object データ型が割り当てられます。 したがって、プログラムの記述が簡単になりますが、実行速度は遅くなることがあります。

厳密な型指定

すべての変数についてデータ型を指定することは、厳密な型指定と呼ばれます。 厳密な型指定を使用する利点は次のとおりです。

  • 変数に対する IntelliSense® サポートが有効になります。 これにより、コードの入力時に、プロパティや他のメンバーを表示できます。

  • コンパイラの型チェック機能を利用できます。 これにより、実行時にオーバーフローなどのエラーで失敗するステートメントが検出されます。 また、オブジェクトでサポートされていないメソッドの呼び出しも検出されます。

  • コードの実行速度が速くなります。

最も効率的なデータ型

小数を含まない変数では、整数型が非整数型よりも有効です。 Visual Basic では、Integer および UInteger が最も効率的な数値型です。

小数値の場合、現在のプラットフォームのプロセッサでは浮動小数点演算が倍精度で実行されるため、Double が最も効率的なデータ型です。 ただし、Double による演算は、Integer などの整数型ほど高速ではありません。

データ型の指定

特定の型の変数を宣言するには、Dim ステートメント (Visual Basic) を使用します。 次の例のように、Public (Visual Basic) キーワード、Protected (Visual Basic) キーワード、Friend (Visual Basic) キーワード、または Private (Visual Basic) キーワードを使用して同時にアクセス レベルも指定できます。

Private x As Double
Protected s As String

文字の変換

AscW 関数と ChrW 関数は Unicode で動作します。 Unicode との変換が必要な Asc や Chr よりも、これらを優先的に使用することをお勧めします。

参照

参照

Asc

AscW

Chr

ChrW

概念

Visual Basic におけるデータ型

Visual Basic での型宣言を省略したプログラミング

暗黙の宣言と明示的な宣言 (Visual Basic)

Visual Basic における型チェック

汎用データ型としてのオブジェクト型 (Object) (Visual Basic)

数値データ型 (Visual Basic)

Visual Basic での変数宣言

その他の技術情報

IntelliSense の使用方法