COM の概要

COM は、ActiveX コントロールと OLE の基盤となる "オブジェクト モデル" です。 COM を使用すると、オブジェクトの機能をほかのコンポーネントやホスト アプリケーションに公開できます。 COM では、オブジェクト自身を公開する方法と、この公開によるプロセス間およびネットワーク間でのオブジェクトの動作方法を定義しています。 また、オブジェクトの有効期間も定義しています。

COM には、次の 6 つの基本的な概念があります。

  • インターフェイス — オブジェクトの機能を公開する機構。

  • IUnknown — ほかのインターフェイスの基本となるインターフェイス。 IUnknown は、COM で実行される参照カウント機構とインターフェイス照会機構を実装します。

  • 参照カウント — 不要になったオブジェクト (正確にはインターフェイス) を解放して削除するタイミングを決定するための技法。

  • QueryInterface — オブジェクトに特定のインターフェイスを照会するために使用するメソッド。

  • マーシャリング — 場所に関係なく、スレッド間、プロセス間、ネットワーク境界間でオブジェクトを使用するための機構。

  • 集約 — あるオブジェクトで別のオブジェクトを利用するための方法。

参照

参照

The Component Object Model

その他の技術情報

COM および ATL の概要