CComboBoxEx クラス
イメージ リストをサポートすることにより、コンボ ボックス コントロールを拡張します。
class CComboBoxEx : public CComboBox
解説
CComboBoxEx でコンボ ボックス コントロールを作成すると、イメージ描画用のコードを独自に実装する必要がなくなります。 CComboBoxEx では、イメージ リストのイメージが使用できます。
イメージ リストのサポート
標準コンボ ボックスの場合、コンボ ボックスのオーナーがイメージを描画します。つまり、オーナー描画コントロールとしてコンボ ボックスを作成します。 CComboBoxEx では、描画スタイル CBS_OWNERDRAWFIXED と CBS_HASSTRINGS は暗黙的に指定されるため、この 2 つの描画スタイルを設定する必要はありません。 CComboBoxEx を使用しない場合は、描画を実行するコードを作成する必要があります。 ACComboBoxExコントロール項目ごとに最大 3 つの画像をサポートしています。1 つが選択されていない状態と、オーバーレイ イメージの選択した状態。
スタイル
CComboBoxEx は、CBS_SIMPLE、CBS_DROPDOWN、CBS_DROPDOWNLIST、WS_CHILD の 4 スタイルをサポートします。 ウィンドウ作成時にこれ以外のスタイルを指定しても、コントロールによって無視されます。 ほかのコンボ ボックス スタイルを指定するには、ウィンドウの作成後に CComboBoxEx のメンバー関数 SetExtendedStyle を呼び出します。 これらのスタイルを使用して、以下のことができます。
リスト内の文字列検索時に大文字と小文字を区別する。
スラッシュ ('/')、円記号 ('\')、およびピリオド ('.') を単語区切りとして使用するコンボ ボックス コントロールを作成する。 ショートカット キー (Ctrl キーと方向キーの組み合わせ) で単語間を移動できるようになります。
コンボ ボックス コントロールでのイメージの表示/非表示を設定する。 イメージを表示しない場合は、イメージ配置用のインデントをコンボ ボックスから削除できます。
幅の狭いコンボ ボックス コントロールを作成する。このコンボ ボックス コントロールより幅の広いコンボ ボックスは切り取られます。
これらのスタイル フラグの詳細については、「CComboBoxEx の使い方」を参照してください。
項目の保存属性とコールバック属性
項目情報、つまり項目とイメージのインデックス、インデントの値、テキスト文字列などの情報は、Win32 COMBOBOXEXITEM 構造体に格納されます。詳細については、Windows SDK を参照してください。 この構造体には、コールバック フラグ用のメンバーもあります。
概念の詳細については、「CComboBoxEx の使い方」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxcmn.h
参照
処理手順
MFCIE サンプル:MFC CHtmlView と CReBar クラス