作業項目の追跡の新機能
更新 : 2011 年 5 月
Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) の今回のリリースでは、作業項目間に親子などの関係の種類を表すリンクを作成し、それらの関係を階層構造で表示できます。 また、プロジェクトと Office Excel および Office Project をより広い範囲で統合できます。
このトピックの内容
Office Excel および Office Project を使用した、プロジェクトの計画およびスケジュール設定
作業項目間の関係と依存関係の表示とトレース、およびリスクと依存関係のより効率的な管理
グループの枠を越えた、より効率的なコラボレーション
作業項目間の関係の作成、管理、およびカスタマイズ
リンクの関連付けに基づく作業項目の検索
チーム クエリへの共有アクセスの整理および管理
作業項目を追跡するためのオブジェクトのカスタマイズ、拡張、および管理
人名を格納する作業項目フィールドの自動更新
Office Excel および Office Project を使用した、プロジェクトの計画およびスケジュール設定
現在のリリースでは、Visual Studio ALM で作業項目を追跡する方法と、Office Excel および Office Project でステータスと進行状況を追跡する方法をより簡単に統合できます。 また、次のタスクを実行することもできます。
Office Excel を使用して、階層的なタスク構造を作成する。 Office Excel で入れ子になったタスク、サブタスク、およびサブサブタスクの一覧を作成し、それを Team Foundation Server に発行できます。 この方法を使用すると、タスク間の親子関係は関連するリンクの種類を使用して保持されます。 詳細については、「作業項目のツリー リストの使用によるトップダウン プランニングの実行 (Excel)」を参照してください。
Office Project で作成したタスクの先行処理と後続処理の関係を維持する。 Office Project でタスクを作成し、Team Foundation に発行すると、そのタスクは Office Project で定義した先行処理と後続処理のリンクを使用して自動的に定義されます。
Office Project で作成したサマリー タスクとその下位のタスクの親子関係を維持する。 Office Project でタスクを作成し、Team Foundation に発行すると、すべてのサマリー タスクは親タスクとして自動的に作成され、それぞれの子タスクにリンクされます。
新しいリンクの種類と、Office Excel に統合された次の新機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。
ビュー リスト: Office Excel では、作業項目を次の 2 つの形式のどちらかで表示できます。
単純なリスト: 作業項目を単純なリスト形式で表示および変更するために使用します。
ツリー リスト: 親子リンクを使用した作業項目間の階層関係を表示し、作業項目および作業項目間のリンクの両方を変更するために使用します。
更新リスト: Office Excel では、作業項目をインポートする方法、および変更後に作業項目を最新の情報に更新する方法を指定できます。
入力リスト: ワークシート内に既にある作業項目に関する情報のみを最新の情報に更新する場合に使用します。
クエリ リスト: 作業項目に関する情報を最新の情報に更新するだけでなく、作業項目クエリに基づいて、ワークシートに表示する作業項目も最新の情報に更新する場合に使用します。
詳細については、「単純なリストとツリー リスト、クエリ リストと入力リスト」を参照してください。
作業項目間の関係と依存関係の表示とトレース、およびリスクと依存関係のより効率的な管理
現在のリリースのいくつかの新機能を使用することで、リスクおよび依存関係をより適切に管理できます。 次の箇条書きリストのタスクをより効率的に実行するには、バグ、タスク、機能、要件、および価値の提案を作業項目として格納する必要があります。 価値の提案と機能の間だけでなく、機能とすべての関連する要件、タスク、およびバグの間にも依存リンクを定義する必要があります。 また、タスクをサブタスクのツリー階層に分割する必要があります。
機能の削除による影響を判断する。 各機能が依存しているすべてのアクティブな作業項目と、その機能でサポートされているすべての要件を一覧表示するために、ダイレクト リンク クエリを作成できます。
チームで機能を実装するために完了させる必要があるタスクを判断する。 チーム リーダーは、各機能の未完了のタスクをすべて一覧表示するために、ダイレクト リンク クエリを作成します。
開発チームに割り当てられたすべてのタスクを表示し、実装される機能ごとにタスクをグループ化する。 チーム メンバーが完了させる必要があるアクティブなタスクにリンクされているすべての機能を一覧表示するダイレクト リンク クエリを作成できます。
新しいクエリ エディターとクエリの結果ビューの機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。 詳細については、「バグ、タスク、およびその他の作業項目の検索」を参照してください。
グループの枠を越えた、より効率的なコラボレーション
現在のリリースでは、さまざまなチーム プロジェクトの作業項目にリンクすることで、より広い範囲でステータスと進行状況を追跡できます。 この方法を使用すると、別のチームまたはグループが所有するタスクや機能に対する依存関係を定義し、それらの依存関係の追跡および注釈付けを行い、別のプロジェクト グループとの関係を築くことができます。 また、時間の経過による依存関係の変化を追跡できます。
次のシナリオでは、Team Foundation で、機能、要件、およびタスクを作業項目として追跡します。
別のチームが開発中の機能に対する依存関係を作成する。 一部の機能が別のチームのプロジェクトに依存していると判断した場合、自分のプロジェクトから依存先のプロジェクトの 1 つ以上の作業項目にリンクすることで、その依存関係を文書化できます。 依存先のチームのプロジェクト マネージャー (プロバイダー) と連絡を取り、非公式のサービス レベル アグリーメントについて話し合います。 アグリーメントには、グループ間でコラボレーションするための連絡先、取り組みに関する規則、責任の範囲、成果物、およびスケジュールを含めます。 依存先のプロジェクト マネージャーとのアグリーメントの条件の交渉が終了するまでに、双方でその依存関係の進行状況を追跡する方法と依存関係が終了する時期を確認します。 その後、追加のリンクを作成して、その依存関係を詳細に文書化できます。
別のチームで開発中の機能または一連のタスクに対する依存関係を作成する。 開発担当者が機能の動作に関するタスクを作成する場合、既に構築されているグループ間のコラボレーション全体の一部である外部依存関係を明確にする必要があります。 依存関係のある各タスクには、他のチームのプロジェクトの関連する機能またはタスクへの明示的な依存リンクを作成します。
別のチームに依存関係を要求する。 別のチームのプロジェクト マネージャーは、自分のプロジェクトが依存する機能の一部だけを提供する場合があります。 自分のチームの開発者がその機能の実装に伴う懸案事項を見つけた場合、プロジェクトでバグを報告し、そのバグから依存先のチームのプロジェクトに対して依存関係を作成できます。
他のチームへのコミットメントを管理する。 依存関係リンクを使用して、他のチームが要求している自分のチームの作業量を判断し、実行する要求と拒否する要求を決定できます。 開発の進行状況に合わせて、それらの作業項目を定期的に再評価し、必要に応じて、現在のマイルストーンから作業項目を 1 つ以上削除できます。 それらの作業項目を解決し、ステータスを延期に変更すると、その変更は他のチームのプロジェクトに反映されます。
依存する作業項目に加えられた変更の通知を受け取る。 別のチームのプロジェクトの作業項目に依存しているタスクを扱っている場合、その作業項目が変更されるたびに電子メール メッセージを受け取ることができます。 たとえば、進行を阻害していたバグを別のチームが解決した時期を知ることができます。
グループ間をまたがる依存関係を管理する。 自分のチームの 1 つ以上の作業項目に関連付けられている一連の義務を別のチームが果たすまで、それらの作業項目を閉じることができない場合があります。 これらの義務はプロジェクトに対するリスクを表しているため、他のチームの進行状況を定期的に確認する必要があります。 依存している作業項目のステータスに関する情報、解決、プロジェクト名、割り当てフィールド、および作業項目 ID を含む、外部依存関係を持つアクティブな作業項目をすべて表示するクエリを実行したり、レポートを開いたりすることができます。 プロジェクトがリンクしている作業項目を開くことで、重要な変更に関する詳細な情報を取得できます。
作業項目の種類をカテゴリにグループ化することで、柔軟性のあるレポートを生成し、 チーム プロジェクト間の統合の促進をサポートする。 カテゴリに基づくクエリを実行して、類似しているが、チーム プロジェクト間で名前が異なる作業項目を検索できます。
リンクの種類を追加し、方向性のあるリンクに基づくクエリを作成し、このトピックで既に説明したように、他のチーム プロジェクトへのリンクを作成することで、上の一覧のタスクを実行できます。
作業項目間の関係の作成、管理、およびカスタマイズ
Visual Studio ALM の以前のバージョンでは、作業項目間にリンクを追加することで、チームのメンバー全員が複数の作業項目間の関係を管理していました。 現在のバージョンでは、カスタマイズできるさまざまなリンクの種類を使用することで、より機能的な関係を作成できます。 バグ、タスク、機能、要件、価値の提案などのプロジェクト要素を作業項目として追跡することで、作業項目間に便利な関連付けを作成できます。 制約を適用し、その依存関係およびリンクされた作業項目のステータスを確認および追跡するためのクエリを作成できます。また、単一の操作で 1 つの作業項目を複数の作業項目にリンクさせることもできます。 たとえば、開発サイクルの過程で、次のタスクを実行できます。
ユーザー ストーリーと機能の間に高度な関連付けを作成する。 ユーザー ストーリーの一覧と機能の一覧から始める場合、両方の一覧の各項目の作業項目を迅速に作成し、各ユーザー ストーリーを一連の子機能にリンクさせることができます。 詳細については、「作業項目のツリー リストの使用によるトップダウン プランニングの実行 (Excel)」を参照してください。
要件と機能の間の関連付けの不備を特定する。 要件と機能の間に最初の関連付けを作成した後、クエリを実行して、各要件が少なくとも 1 つの機能に関連付けられているかどうかを簡単に確認できます。
コード障害を追跡し、テスト カバレッジの不備を特定する。 作業項目トラッキングと Visual Studio Test Professional、テスト マネージャー、およびテスト ランナーとの統合を促進することで、危険な状態にある機能を特定し、すべての機能がテスト ケースで適切にカバーされているかどうかを確認できます。 この統合には、テスト ケース、共有ステップなどの新しい作業項目の種類と、Microsoft Solutions Framework (MSF) プロセス テンプレートに定義されている関連するリンクの種類の実装が含まれます。
要件に関連付けられているバグを確認する。 テスト担当者がバグの作業項目を作成した場合、それらの各作業項目を 1 つ以上の機能と関連付けることができます。 その後、単純なクエリを実行して、アクティブなバグの登録対象である機能にリンクされているすべての要件を表示できます。
タスク間に先行処理と後続処理の関係を作成する。 チーム メンバーが各主要タスクの作業項目を作成した場合、他のタスクを開始する前にどのタスクを完了させる必要があるかを追跡する必要があります。 先行処理リンクを作成することで、このような作業項目間の依存関係を追跡できます。
次の新機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。
リンクの種類を使用およびカスタマイズする。 各リンクの種類では、複数の作業項目間の一連の規則と関係を定義します。 これらの関係には、1 つ以上の他の作業項目に依存する機能、タスク、またはバグが含まれる場合、後続処理タスクが含まれる場合、またはタスクや作業項目の間の階層関係が含まれる場合があります。 詳細については、「プロジェクトを効果的に追跡するためのリンクの種類の選択」を参照してください。
注意
旧バージョンからアップグレードすると、すべてのリンクに関連のリンクの種類が割り当てられます。
また、リンクの種類をカスタマイズすることもできます。 リンクのカスタマイズ方法の詳細については、「作業項目を追跡するためのオブジェクトのカスタマイズ、拡張、および管理」を参照してください。
自動的にリンクされる作業項目を作成する。 クエリの結果リストから、指定した作業項目に自動的にリンクされる作業項目を作成できます。
一度に複数のリンクを追加、削除、および保存する。 クエリを実行して作業項目のセットを検索し、現在の作業項目からセット内の複数の作業項目にリンクさせることができます。 このタスクは、チーム エクスプローラーおよび Team System Web Access の作業項目を追跡するためのフォーム内で実行できます。 また、Office Excel および Office Project で、複数のリンクを作成することもできます。
リンクの関連付けに基づく作業項目の検索
このリリースでは、リンクの関連付けに関するクエリ句とフィルターの 2 階層のセットに基づく作業項目の 2 階層のセットを検索できます。 プロジェクトのバグ、タスク、機能、要件、および価値の提案の作業項目を作成し、プロジェクトのビジネス目標に合わせてそれらの作業項目間に関係を作成できます。 これらの関係を定義すると、次のタスクを実行できます。
価値を提案する対象の機能を追跡および確認する。 各ビジネス目標または価値の提案の作業項目を作成できます。 これらの価値の提案の機能として子を追加すると、すべての機能のステータスを確認して、完了している価値の提案や完了間近の価値の提案を把握できます。
機能領域ごとにグループ化されたアクティブなタスクを確認する。 チームのすべての機能とタスクの間に親子の関連付けを作成すると、リソースに割り当てられているすべてのタスクを機能領域ごとにグループ化された状態で確認できます。 また、各タスクをサブタスクに分割し、親タスクへの子リンクを作成できます。
依存する作業項目に加えられた変更を評価する。 機能およびタスクを作業項目として格納した場合、それらの機能間の依存関係を追跡するためのリンクを作成できます。 次に、機能に基づく依存関係にあるタスクのステータスを迅速に確認して、"自分の機能にまだ依存している人がいるか" などの疑問に答えることができます。
ある時点で依存する作業項目に加えられた変更を評価する。 機能間の依存関係を追跡するためのリンクを作成すると、それらの依存関係に基づくプロジェクト スケジュールを作成できます。 その後、新しい依存関係および変更された依存関係に基づいてプロジェクト スケジュールを変更し、新しい契約を取り決めることができます。 クエリを実行して、依存関係が時間と共にどのように変化したのかを確認することで、契約の新しい条件が正当であることをより適切に証明できます。
次の新機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。
クエリの種類: 追加された次の 2 つの新しい種類のクエリを使用すると、複雑なクエリを実行し、作業項目間のリンクの関連付けを表示できます。
作業項目とダイレクト リンク: 指定した作業項目とリンク フィルターの条件に基づく作業項目とその依存リンクで構成される 2 階層のセットを表示します。 葉ノードの展開および折りたたみ、チーム エクスプローラー内での作業項目のドラッグによるリンクの関連付けの変更を実行できます。
作業項目のツリー: 親子リンクで関連付けられている作業項目間の多階層の階層関係を表示します。 葉ノードの展開および折りたたみ、チーム エクスプローラー内での作業項目のドラッグによるリンクの関連付けの変更を実行できます。
作業項目に対する変更の保存: クエリの結果リスト内の複数の作業項目に加えたすべての変更を迅速に保存できます。
これらの新しい機能の詳細については、「バグ、タスク、およびその他の作業項目の検索」を参照してください。
チーム クエリへの共有アクセスの整理および管理
このリリースでは、チーム クエリを整理および共有する方法を管理できます。 たとえば、次のタスクを実行できます。
[チーム クエリ] の下にサブフォルダーの入れ子になった階層構造を作成する。
チーム クエリをサブフォルダーに分けて整理し、個々の機能チームのフォルダー内にあるクエリを管理および整理するためのアクセス許可をそれぞれのチームに割り当てる。
クエリまたはフォルダー階層を変更できるチーム メンバーを指定する。
チーム メンバーに、それぞれの機能のクエリ フォルダーのみを管理するためのアクセスを許可する。
特定の個々のユーザーまたは配布グループに対して、重要なチーム クエリへのアクセスを制限する。
次の新機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。
チーム クエリおよびクエリ フォルダーの作成、削除、名前の変更、移動、コピー、および貼り付けを行う。
個々のチーム クエリまたはチーム クエリ フォルダーおよびサブフォルダーへのアクセスを設定または制限する。 チーム クエリ フォルダーへのセキュリティ アクセス許可の継承を有効または無効にする。
個々のユーザーまたは Team Foundation Server または Windows のユーザー グループごとに、クエリ コンポーネントへのアクセスを設定または制限する。
チーム クエリ、フォルダー、またはサブフォルダーの所有者を変更する。
チーム プロジェクトの作成に使用したプロセス テンプレートのクエリ、クエリ フォルダー、およびアクセス許可を指定します。
詳細については、「チーム メンバー間での作業項目およびクエリの共有」を参照してください。
作業項目を追跡するためのオブジェクトのカスタマイズ、拡張、および管理
このリリースでは、作業項目の種類の名前の変更、リンクの種類の作成とカスタマイズ、カテゴリの割り当てに基づく複数の作業項目の種類を管理する規則の作成、および作業項目と作業項目の種類の完全な削除を行うことができます。 たとえば、次のタスクを実行できます。
新しいコントロールを使用して、作業項目フォームをカスタマイズする。 作業項目フォームの次の新しいコントロールを使用して、次のシナリオをサポートできます。
リンク フィルター: 作業項目の種類をリンクするために使用できる一連のリンクの種類を制御します。 また、作業項目フォームにリンクとして表示される既定の列フィールドを指定することもできます。
ハイパーリンク ラベル: 情報テキストまたはフィールド ラベルにハイパーリンクをアタッチします。
スタンドアロン ラベル: フィールドに関連付けられない情報テキストを提供します。 必要に応じて、テキストの一部またはすべてにハイパーリンクをアタッチできます。
Web コンテンツ: 作業項目フォーム内に、URI または HTML ベースのコンテンツの内容を表示します。
新しいコントロールの詳細については、「作業項目フォームのデザインとカスタマイズ」を参照してください。
リンクの種類を作成およびカスタマイズする。 開発環境の特定の要件を満たすために、さまざまなリンクの種類を作成およびカスタマイズできます。 たとえば、機能の依存関係を追跡するためのリンクの種類を作成し、チームでそのリンクの種類を特定の作業項目の種類にのみ追加できるように、機能を追跡するためのフォームを構成できます。
詳細については、「リンクの種類を使用して作業項目を関連付ける方法のカスタマイズ」を参照してください。
失敗したテスト ケースからあらかじめ設定されているバグを開く。 チームでバグとテスト ケースの両方を作業項目として格納している場合、既定のバグの種類としてカスタムのバグの種類を定義できます。 テスト ケースが失敗し、テスト担当者が失敗は製品の欠陥を表していると判断した場合、テスト ツールから既定のバグを開くことができます。 バグには、領域パス、イテレーション パス、ビルド バージョンなどの情報が自動的に設定されます。 テスト担当者は、バグを保存する前に任意の追加情報を指定できます。
作業項目の種類の名前を変更する。 誤解を招く名前やあいまいな名前が付いている 1 つ以上のカスタムの作業項目の種類を使用するチームの管理を引き継ぐことがあります。 そうした作業項目の種類の名前を変更すると、Team Foundation のすべてのツールで新しい名前が表示されるようになります。
作業項目の種類を削除する。 プロジェクトで 1 つ以上の作業項目の種類を使用する必要がなくなったと判断した場合は、チーム メンバーが誤ってその種類の作業項目を作成しないようにするために、その作業項目の種類を削除する必要があります。 削除すると、その種類が存在していなかったかのように、その種類およびその種類に基づく作業項目はデータベースやリレーショナル レポートに表示されなくなります。
試験的な作業項目を削除する。 Team Foundation Server の評価時に作成したが、実稼動システムでは必要ない作業項目を削除できます。
使用されていないグローバル リストを削除する。 サーバーからグローバル リストを削除できます。
次の新機能を使用することで、上の一覧のタスクを実行できます。
witadmin コマンド ライン ユーティリティ。 このツールを使用すると、プロジェクト コレクションまたは特定のチーム プロジェクトに利用されるさまざまな管理タスクを実行できます。 これらのタスクには、カテゴリ、グローバル リスト、リンクの種類、作業項目の種類、および作業項目フィールドの作成、削除、インポート、およびエクスポートが含まれます。 詳細については、「witAdmin: 作業項目を追跡するオブジェクトの管理」を参照してください。
作業項目カテゴリ。 カテゴリを使用すると、複数の種類の作業項目を 1 つのグループとして管理できます。 グローバル リストおよび作業項目の種類を管理する場合と同じように、XML ファイルを使用してカテゴリを管理します。 詳細については、「カテゴリへの作業項目の種類のグループ化」を参照してください。
作業項目を定義および追跡するための更新されたオブジェクト モデル。 各作業項目の種類には、変更できない参照名と、変更できる表示名があります。
プロセス テンプレート用の更新されたエディター。 プロセス エディターを使用すると、各作業項目の種類の参照名を取得および設定できます。
注意
プロセス エディターは、Visual Studio にアドインとしてインストールされるパワー ツールです。 このパワー ツールは、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server Power Tools 2010 (Team Foundation Server Power Tools 2010)」からダウンロードできます。 このツールはサポートされていません。
人名を格納する作業項目フィールドの自動更新
現在のリリースでは、Active Directory でチーム メンバーの名前を更新でき、次の同期時に、その変更に該当する作業項目フィールドが自動的に更新されます。 この新機能では、次の状況をサポートしています。
すべての作業項目およびクエリへの名前の変更の自動的な反映。 チーム メンバーが結婚して、姓が変わることがあります。 Active Directory でそのメンバーの名前を更新すると、Team Foundation Server で以下の更新が行われます。
作業項目フォームのすべての人名フィールドおよび作業項目の履歴に新しい名前が表示されます。 そのチーム メンバーは、以前と同様に作業項目に対するクエリの実行や作業項目の更新を行うことができます。
Team Foundation Server に格納されている個々のクエリとチーム クエリの両方は、新しい名前を使用するために更新されます。
変更前の名前を参照しているすべての通知は更新されます。
同じ名前のチーム メンバーの簡単な選択 。同じ名前のチーム メンバーが 2 人いる場合、名前を選択するフィールドのドロップダウン リストの名前の横にそれぞれの電子メール エイリアスが表示されます。 たとえば、別のグループで作業している John Smith という名前のテスト担当者ではなく、同じ名前の開発者に作業項目を割り当てるとします。 その場合、電子メール名を使用して、作業項目を割り当てるチーム メンバーを区別できます。
チームを離れたメンバーに割り当てた作業項目の変更。 こうした作業項目の変更と再割り当て、およびチームを離れたチーム メンバーの履歴の維持を行うことができます。
syncnamechanges 属性は、人名を格納しているフィールドのデータを自動的に格納および更新するために導入されました。
重要
以前のリリースから現在のリリースにアップグレードすると、人名を格納しているすべての組み込みのフィールドの同期は自動的に有効になります。 ただし、人名を格納しているカスタム フィールドの同期は手動で有効にする必要があります。 詳細については、「人名のカスタム フィールドの同期の有効化」を参照してください。
参照
概念
その他の技術情報
Team Foundation クライアントと Team Foundation Server の間の互換性
アップグレードされたチーム プロジェクトの更新と新機能の利用
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2011 年 5 月 |
プロセス エディターを取得する場所に関するメモを追加。 |
情報の拡充 |