方法: チーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を変更する
SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) ライブラリ内のライブラリ共有は、チーム プロジェクト内の仮想マシン、テンプレート、および環境を作成および保管する場所として使用できます。 ライブラリ共有を作成および管理したり、ライブラリ共有が配置されるコンピューターを指定したりするには、SCVMM を使用します。
Lab Management を初めて構成した後は、チーム プロジェクト コレクションで使用されるライブラリ共有を変更できます。
注意
Lab Management を初めて構成する場合は、「Lab Management の初めての構成」を参照してください。
SCVMM を使用すると、1 つのライブラリ サーバー上に複数のライブラリ共有を作成できます。 ライブラリ共有によって、ライブラリ サーバーにディスク領域を割り当てることができます。 その場合、ディスク領域は、各チーム プロジェクト コレクションに割り当てることができます。 各チーム プロジェクト コレクションには複数のライブラリ共有を追加できます。 たとえば、別のライブラリ サーバーから特定のチーム プロジェクト コレクションにライブラリ共有を追加し、そのチーム プロジェクト コレクションを使用するチームの環境、仮想マシン、およびテンプレート用のディスク領域を増やすことができます。 チーム プロジェクト コレクションの特定のライブラリ サーバーへのネットワーク帯域幅を最大化する場合、別のライブラリ サーバーからライブラリ共有を追加できます。 また、物理的に異なる場所にあるライブラリ サーバーに追加されたライブラリ共有を追加することもできます。
注意
パフォーマンスを向上させるには、ライブラリ共有とホスト グループを物理的に同じ場所に配置することをお勧めします。 たとえば、メンバーが半数ずつ 2 か国に分散しているチームがある場合は、それぞれの国に物理的に配置されているライブラリ共有とホスト グループを用意し、チーム メンバーに自分の国に配置されたライブラリ共有を使用させる方が効率的です。 ライブラリ共有は、Team Foundation の管理コンソールを使用して変更できます。 また、コマンド ラインを使用して同じタスクを実行することもできます。 TFSLabConfig コマンド ライン ユーティリティの使い方の詳細については、「TFSLabConfig を使用した Lab Management の構成」を参照してください。
Team Foundation の管理コンソールを使用してチーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を変更するには、次の手順を実行します。 別のライブラリ サーバー上にある追加された各ライブラリ共有に対して、この手順を実行して、WinRM の信頼性を向上する必要もあります。 仮想ラボを拡張する方法については、「仮想ラボの拡張または変更」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を追加または削除するには
Team Foundation 管理コンソールで、[アプリケーション層] の [チーム プロジェクト コレクション] をクリックします。
右側のペインで、プロジェクト コレクションの一覧から適切なチーム プロジェクト コレクションをクリックします。
[Lab Management] タブをクリックし、[ライブラリ共有の構成] をクリックします。
注意
チーム プロジェクト コレクションで使用されるライブラリ共有を追加する前に、SCVMM を使用してライブラリ共有を作成する必要があります。
ライブラリ共有を追加するには、[ライブラリ共有] タブで [追加と検証] をクリックします。
[ライブラリ共有の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
このチーム プロジェクト コレクションで使用する 1 つ以上の SCVMM ライブラリ共有をクリックし、[追加] をクリックします。
チーム プロジェクト コレクションの各チーム プロジェクトにライブラリ共有を追加するには、ライブラリ共有の [自動プロビジョン] を選択します。
注意
ライブラリ共有の自動プロビジョンを選択した場合は、このチーム プロジェクト コレクション内のすべてのチーム プロジェクトに対して、Team Foundation Server が自動的にライブラリ共有を追加します。 まだ作成されていないチーム プロジェクトに対しては、新しいチーム プロジェクト ウィザードでプロジェクトが作成されるときにライブラリ共有が追加されます。 このチーム プロジェクト コレクション内に既に作成されているチーム プロジェクトに対しては、これらの設定の保存時にライブラリ共有が追加されます。 [自動プロビジョン] をオフにすると、チーム プロジェクト コレクションに追加した新しいチーム プロジェクトにはライブラリ共有が追加されなくなります。
ライブラリ共有を削除するには、[ライブラリ共有] タブの一覧でライブラリ共有を選択し、[削除] をクリックします。
重要
チーム プロジェクト コレクションからライブラリ共有を削除する前に、まず、Microsoft テスト マネージャー を使用して、このライブラリ共有に格納されているすべての Lab Management 環境、仮想マシン、およびテンプレートを削除する必要があります。 その後、TFSLabConfig コマンド ライン ユーティリティを使用して、そのプロジェクト コレクション内の各チーム プロジェクトからこのライブラリ共有の関連付けを削除する必要があります。 この方法の詳細については、「TFSLabConfig DeleteTeamProjectLibraryShare コマンド」を参照してください。
Visual Studio Team Foundation Server からライブラリ共有に接続できることを確認するには、[検証] をクリックします。
[OK] をクリックします。
WinRM の信頼性の向上
Lab Management に使用するライブラリ共有を持つ各ライブラリ サーバーで、Windows リモート管理の既定の構成設定を次のように変更する必要があります。 これらの設定に変更を加えることで、WinRM の信頼性を向上できます。これは、Lab Management によって、Hyper-V の一般的な運用シナリオで実行される場合よりも多くの操作が Hyper-V ホストで実行されるためです。
Windows リモート管理の構成設定を変更するには
[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
注意
このコンピューターの Administrators グループに追加されているドメイン ユーザーである必要があります。
コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
winrm set winrm/config @{MaxTimeoutms = "1800000"}
ホスト オペレーティング システムが Windows Server 2008 SP2 の場合は、次のコマンドも実行します。
winrm set winrm/config/Service @{MaxConcurrentOperations="200"} -r:http://<LibraryServerMachine>
LibraryServerMachine は、ライブラリ サーバーのコンピューター名に置き換えます。
注意
http://<LibrayServerMachine> で WinRM リスナーを作成するには、次のコマンドの実行も必要になる場合があります。
winrm quickconfig
これらの変更を加えた後、次のコマンドを使用して winrm および SCVMM エージェントを再起動します。
net stop winrm
net start winrm
net start vmmagent
参照
処理手順
概念
Team Foundation 管理コンソールを使用したサーバーの構成