方法: TCM を使用してコマンド ラインからオートメーションでテスト ケースを実行する

  • [アーティクル]

Microsoft テスト マネージャー によって提供されるユーザー インターフェイスを使用する代わりに、tcm.exe を使用して、関連付けられたオートメーションを使ってコマンド ラインからテスト ケースを実行できます。 これにより、バッチ ファイルから自動的に実行を開始できるようになります。 たとえば、ビルドが完了するごとにバッチ ファイルを実行するようにスケジュールを作成できます。

テスト結果がテスト計画の一部となるように自動テストを実行するには、物理環境または仮想環境を使用する必要があります。 コマンド ラインから実行を開始する場合は、tcm.exe を使用します。 テストの実行に必要なロール セットを含むテストの設定と、このロール セットが含まれる環境を指定する必要があります。 テストの設定および環境の詳細については、「テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定」を参照してください。

注意

デスクトップと対話する自動テストを実行する場合、エージェントをサービスではなくプロセスとして実行されるように設定する必要があります。 詳細については、「方法: テスト エージェントを設定して、デスクトップと対話するテストを実行する」を参照してください。

クエリを使用してテスト ケースと構成の組み合わせを指定するか (テスト ポイントと呼ばれます)、テスト計画から実行するテスト スイートと構成を指定することができます。 テスト計画、テスト スイート、および構成の ID を把握する必要があります。 tcm.exe を使用すると、必要に応じてこれらの一覧を表示できます。

コマンド ラインから自動テストを実行してからテストを実行する必要があるという情報を収集するには、次の手順を実行します。

  • チーム プロジェクトにあるすべての構成の一覧表示

  • チーム プロジェクトにあるすべてのテスト計画の一覧表示

  • チーム プロジェクトにあるすべてのテスト環境の一覧表示

  • テスト計画にあるすべてのテスト スイートの一覧表示

  • テスト ポイント クエリを使用したテストの実行の作成

  • テスト スイートおよび特定の構成用のテストの実行の作成

  • テスト結果の表示と更新

プロシージャの共通のパラメーター

パラメーター

説明

/collection:CollectionURL

チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。

仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。

http://ServerName:Port/CollectionName

正しいパスがわからない場合は、Team Foundation のシステム管理者に連絡してください。

/teamproject: TeamProjectName

使用するチーム プロジェクト。 このチーム プロジェクトは、/collection パラメーターで指定されているプロジェクト コレクションで定義されている必要があります。

/login: UserName,Password

省略可能です。 Team Foundation Server のアプリケーション層サーバーにログオンしており、コマンド実行のためのアクセス許可を持つユーザーの名前とパスワードを指定します。

Windows の資格情報に適切なアクセス許可がない場合、基本認証を使用する場合、またはドメインに接続されていない場合はこのオプションを使用します。

/? または help

コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。

手順

チーム プロジェクトにあるすべての構成の一覧表示

チーム プロジェクトにあるすべての構成の一覧表示

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. チーム プロジェクトのすべてのテスト構成の一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    tcm configs /list /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Id Name

    ---------------- ------------------

    1 Vista and IE 7

    25 Vista and IE 8

    注意

    コマンド Tcm plans /list /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name> を使用して、チーム プロジェクトの計画を一覧表示することもできます。

チーム プロジェクトにあるすべてのテスト計画の一覧表示

チーム プロジェクトにあるすべてのテスト計画を一覧表示するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. チーム プロジェクトのすべての計画の一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    tcm plans /list /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Id Name

    ---------------- ------------------

    1 Beta 1 Test Plan

    22 RTM Test Plan

  3. (省略可能) テスト計画のすべてのテスト スイートの一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    tcm suites /list /planid:<your plan id> /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Id Name

    ---------------- ------------------

    1 Priority 1 Test Suite

    15 Shopping Cart Test Suite

チーム プロジェクトにあるすべてのテスト環境の一覧表示

チーム プロジェクトにあるすべてのテスト環境を一覧表示するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. チーム プロジェクトのすべての計画の一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    tcm testenvironments /list /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Name Description

    ---------------- ------------------

    Staging Environment Use to test staging environment

    Testing Environment for Customer ABC

テスト計画にあるすべてのテスト スイートの一覧表示

テスト計画にあるすべてのテスト スイートを一覧表示するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. (省略可能) テスト計画のすべてのテスト スイートの一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    tcm suites /list /planid:<your plan id> /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Id Name

    ---------------- ------------------

    1 Priority 1 Test Suite

    15 Shopping Cart Test Suite

テスト ポイント クエリを使用したテストの実行の作成

テスト ポイント クエリを使用したテストの実行を作成するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. 特定のテスト構成に対してテスト ポイント クエリを使用するテストの実行を作成するには、次の表に示す情報を使用します。

    ID

    値

    Planid

    1

    Configid

    13

    コマンド プロンプトで次のように入力します。

    tcm run /create /title:"Nightly Run" /planid:1 /querytext:"SELECT * FROM TestPoint WHERE ConfigurationId=13" /settingsname:"<Name of your automated test settings>" /testenvironment:"<Name of a matching environment>" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Run created with ID: <xxx>.

    注意

    tcm.exe を使用して自動テストを実行するには、テストの設定とそのロール セットに対応する環境を準備する必要があります。 テストの設定および環境の詳細については、「テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定」を参照してください。 テストの設定を作成する方法については、「テスト計画の一部としての自動テストのテスト設定の作成」を参照してください。

  3. テストの実行の進行状況を表示するには、「テスト結果の表示と更新」の手順に従います。

テスト スイートおよび特定の構成用のテストの実行の作成

テスト スイートおよび特定の構成用にテストの実行を作成するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    コマンド プロンプトで <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。

  2. 特定の構成のテスト スイートにあるすべてのテストに使用するテストの実行を作成するには、次の表に示す情報を使用します。

    ID

    値

    Planid

    1

    Suiteid

    5

    Configid

    13

    コマンド プロンプトで次のように入力します。

    tcm run /create /title:"Nightly Run" /planid:1 /suiteid:5 /configid:13 /settingsname:"<Name of your automated test settings>" /testenvironment:"<Name of a matching environment>" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

    結果は、次のようになります。

    Run created with ID: <xxx>.

    注意

    tcm.exe を使用して自動テストを実行するには、テストの設定とそのロール セットに対応する環境を準備する必要があります。 テストの設定および環境の詳細については、「テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定」を参照してください。 テストの設定を作成する方法については、「テスト計画の一部としての自動テストのテスト設定の作成」を参照してください。

  3. テストの実行の進行状況を表示するには、「テスト結果の表示と更新」の手順に従います。

テスト結果の表示と更新

テスト結果を表示および更新するには

  1. Microsoft テスト マネージャーを開きます。

    注意

    Microsoft テスト マネージャーのウィンドウを表示するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。 [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Microsoft Test Manager 2010] をクリックします。

  2. テスト結果を表示するために、センター グループ スイッチャーの下向きの矢印をクリックし、[テスト センター] をクリックします。

  3. センター グループ メニュー バーの [テスト] をクリックし、[テストの実行を分析] をクリックします。

    このテスト計画のすべてのテストの実行を表示する [テストの実行を分析] アクティビティが表示されます。

  4. テストの実行を開いて詳細を表示するには、コマンド ラインから指定したタイトルを使用して、テストの実行をダブルクリックします。

    テストの実行の詳細が表示されます。

  5. (省略可能) テストの実行のタイトルを更新するには、[タイトル] に新しい名前を入力します。

  6. (省略可能) テストが失敗した場合は、失敗の理由を更新できます。 [解決方法] をクリックし、失敗の理由を一覧から選択します。

  7. (省略可能) テスト結果にコメントを追加する場合は、[コメント] アイコンをクリックします。 コメントを入力し、[コメントの保存] をクリックします。

  8. (省略可能) 個別のテストの詳細を表示する場合は、そのテストをダブルクリックします。

    テスト結果には、テストの実行の詳細、およびそのテストのテスト結果履歴が表示されます。 このビューを閉じると、テストの実行に戻ることができます。

    注意

    分析の結果、バグがあることがわかった場合は、このビューからバグを作成できます。

  9. ツール バーの [上書き保存] をクリックして、このテストの実行に対する変更内容を保存します。

参照

概念

コマンド ラインからの自動テストの実行

自動テストの実行

その他の技術情報

tcm: テスト計画、テスト スイート、テスト構成、および環境の一覧

tcm: コマンド ライン ユーティリティを使用したテスト計画からのテストの実行

自動テストのアセンブリからのテスト ケースの作成