作業項目とワークフロー (アジャイル)
作業項目を使用して、製品とその機能の開発を追跡、監視、および報告できます。 作業項目は、作業の定義、割り当て、優先度、および状態を記録するために Visual Studio Team Foundation Server で作成するデータベース レコードです。 MSF for Agile Software Development v5.0 のプロセス テンプレートでは、作業項目の 6 つの種類 (ユーザー ストーリー、タスク、テスト ケース、共有ステップ、バグ、および懸案事項) が定義されます。
このトピックの内容
ユーザー ストーリー、タスク、およびその他の作業項目の定義
ユーザー ストーリー、タスク、またはその他の作業項目の種類の作成
多数のユーザー ストーリー、タスク、またはその他の作業項目の一括作成
別の作業項目に自動的にリンクされる作業項目の作成
Test and Lab Manager を使用したテスト ケースおよびテスト計画の作成
テスト ランナーと Test and Lab Manager を使用したバグの作成と追跡
自分に割り当てられた作業項目の表示
作業項目の種類と関連タスクのカスタマイズ
個々の作業項目を定義して、それらを共通データベースと測度ウェアハウスに格納することで、プロジェクトの状態に関するさまざまな事項をいつでも確認することができます。 作業項目、作業項目間のリンク、およびファイル添付はすべて、次の図に示すように、作業項目を追跡するために Team Foundation データベースに格納されます。
ユーザー ストーリー、タスク、およびその他の作業項目の定義
作業項目フォームでは、作業項目の情報を指定および更新できます。 このセクションのトピックでは、各作業項目フォーム内での操作について詳細に説明します。
タスク |
関連するコンテンツ |
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ユーザー ストーリー、製品機能、または要件を追跡する。 チームは、ユーザー ストーリーを作成して、実装する必要がある特徴、機能、および要件を定義します。 ユーザー ストーリーは、顧客の目標を高いレベルで記述します。それらの目標は、チームが各ユーザー ストーリーに関連する作業の推測、優先度付け、定義、スケジュール、および検証を行うことをできるようにすることで、チームの計画作業の基本要素となります。 ストーリーの概要レポートとストーリーの進行状況レポートを使用すると、ユーザー ストーリーの状態とチームの進行状況を追跡できます。 |
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作業を追跡して、見通しを立てる。 チームは、タスクを作成して、プロジェクトに対して識別される作業のユーザー ストーリーまたは他の作業区分を実装するのに必要な工数レベルを追跡します。 タスクは、1 ~ 2 日以内に完了できる作業の小さい単位を表している必要があります。 大きいタスクを小さいサブタスクに分割することもできます。 タスクを作成して作業を追跡することで、コードの開発、テストの設計と実行、バグの解決、および回帰テストの実行を行うことができます。 さらに、タスクを作成すると、実行する必要がある全般的な作業をサポートすることもできます。 各タスクの作業時間を追跡することで、チームはプロジェクトで到達した進行状況を理解できます。 残存作業レポートおよびバーンダウンと書き込みレート レポートを使用すると、チームの進行状況を監視し、作業の流れにおける問題を識別して、チームの書き込みレートを判断できます。 |
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アプリケーションをテストする。 チームは、テスト ケースを使用して、ユーザー ストーリーのテストをサポートするテストを定義します。 実行するアクションおよび検証ステップのシーケンスを指定する手動テスト ケースを定義する、または自動ファイルを参照する自動テスト ケースを指定することができます。
メモ
テスト ケースを作成して定義する際の推奨クライアントは Microsoft テスト マネージャー です。このツールを使用すると、プロジェクトの全種類のテスト基準に対処するテスト スイートとテスト構成を作成することもできます。テスト構成では、テスト ケースとテスト スイートの実行に使用するソフトウェア環境を指定します。詳細については、「アプリケーションのテスト」を参照してください。
テスト ケース準備レポートを使用すると、チームによるテスト ケースの定義の進行状況を判断できます。 テスト計画の進行状況レポートを使用すると、合格または不合格のテストの数を判断できます。 |
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共有ステップを定義する。 チームは、共有ステップを使用して、手動テスト ケースの定義と保守を効率化します。 共有ステップでは、テスト ケースの一部として実行するアクションおよび検証ステップのシーケンスを定義します。 多くのテストでは、複数のテスト ケースを実行する場合、ステップを同じシーケンスで実行する必要があります。 共有ステップを作成することで、ステップのシーケンスを一度定義しておき、それを多数のテスト ケースに挿入できます。
重要
共有ステップを作成して定義する際の推奨クライアントは Microsoft テスト マネージャー です。これらの種類の作業項目は、チーム エクスプローラーと Team System Web Access を使用して表示できます。ただし、Team System Web Access を使用して特定のフィールドを変更する、または更新することはできません。
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バグを開いて追跡する。 バグ作業項目を作成して、コード障害を追跡できます。 バグを作成すると、チームの他のメンバーが問題の影響をすべて理解できるような方法で障害を正確に報告できます。 バグには、予期しない動作を引き起こしたステップを記述し、他のメンバーがその動作を再現できるようにすることで、テスト結果に問題が明確に示されるようにしてください。 記述の明快さと完全さは、多くの場合バグを修正できるかどうかに影響を与えます。 トリアージ ブックを使用して、イテレーションまたはリリースで作業するバグの順位を指定する、または割り当てることができます。 バグの状態レポートを使用すると、チームによるバグの解決と終了の進行状況を追跡できます。 |
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リスク、懸案事項、および障害を定義して管理する。 懸案事項の作業項目を作成することで、プロジェクトに対して既知のまたは潜在的な問題、障害、またはリスクを定義できます。 懸案事項は、具体的なアクションが必要な場合、懸案事項を軽減するために実行する必要のある 1 つ以上のタスクに変換される場合があります。 たとえば、技術的な懸案事項にはアーキテクチャのプロトタイピング作業が必要な場合があります。 チームでは、常に各メンバーが懸案事項を認識するように促して、チームの成功を脅かす懸案事項に関する情報ができるだけ多く提供されるようにする必要があります。 個々のメンバーには、仮説や議論の余地がある見方を正直に表現することに対して罰せられることを恐れずに、懸案事項を認識するよう力づけてください。 懸案事項を管理するための積極的な環境を作成および維持するチームは、消極的なリスク環境を維持するチームよりも混乱や衝突が比較的少なく、早期に速やかに問題を識別して解決できます。 懸案事項ブックを使用すると、懸案事項を校閲し、順位を付け、管理することができます。 |
ユーザー ストーリー、タスク、またはその他の作業項目の種類の作成
作業項目は、Team System Web Access またはチーム エクスプローラーを開き、このセクションの手順に従うことで作成できます。 作業項目を作成した後は、スプリントが進行するにしたがって詳細をいつでも変更および追加できます。
ユーザー ストーリー、タスク、またはその他の作業項目の種類を作成するには
Team System Web Access またはチーム エクスプローラーのどちらかを開き、作業項目を作成するチーム プロジェクトを含むチーム プロジェクト コレクションに接続します。
詳細については、「Team Foundation Server 上のチーム プロジェクトへの接続およびアクセス」を参照してください。
次のいずれかの操作を実行します。
Team System Web Access で、ナビゲーション ペインのクイック起動領域を見つけ、[新しい作業項目] の矢印をクリックします。 [作業項目の種類] メニューで、作成する作業項目の種類をクリックします。
チーム エクスプローラーで、[チーム] メニューを開いて [作業項目の追加] をポイントし、作業項目の種類をクリックします。
指定した種類の作業項目フォームが開きます。
作業項目の種類と必要に応じて、残りのフィールドを定義します。
詳細については、このトピックで前述した「ユーザー ストーリー、タスク、およびその他の作業項目の定義」を参照してください。
作業項目ツール バーの [作業項目の保存] をクリックします。
注意
作業項目を保存すると、作業項目ツール バーの下のタイトルに識別子が表示されます。
多数のユーザー ストーリー、タスク、またはその他の作業項目の一括作成
Office Excel を使用することで、ユーザー ストーリーに自動的にリンクされた複数のタスクをすばやく定義できます。 さらに、MSF for Agile Software Development v5.0 のプロセス テンプレートに用意されたブックを使用することで、ユーザー ストーリー、タスク、懸案事項、およびバグをすばやく定義できます。 詳細については、次のトピックを参照してください。
別の作業項目に自動的にリンクされる作業項目の作成
既存のユーザー ストーリーまたはその他の作業項目に自動的にリンクされる作業項目を作成できます。 このアクションは、開いている作業項目から、または作業項目クエリの結果リストから実行できます。
既存の作業項目にリンクされた作業項目を作成するには
Team System Web Access またはチーム エクスプローラーのどちらかを開き、リンクされた作業項目を定義するチーム プロジェクトを含むプロジェクト コレクションに接続します。
[作業項目を開く] チーム クエリを右クリックし、[開く] をクリックします。
次のどれかの操作を実行します。
Team System Web Access で、新しい作業項目のリンク先として指定する既存の作業項目の隣の矢印をクリックし、[リンクされた新しい作業項目の追加] をクリックします。
チーム エクスプローラーで、新しい作業項目のリンク先として指定する既存の作業項目の隣の矢印を右クリックし、[リンクされた新しい作業項目の追加] をクリックします。
[リンクされた新しい作業項目の追加] ダイアログ ボックスが開きます。
次のフィールドを定義します。
新しい作業項目を既存のテスト ケースまたはユーザー ストーリーにリンクする場合は、[リンクの種類] ボックスの [テスト] をクリックします。 新しい作業項目を既存のタスク、懸案事項、または別のバグにリンクする場合は、[関連] をクリックします。
[作業項目の種類] ボックスで、作成する作業項目の種類をクリックします。
[タイトル] に、追跡するストーリー、タスク、またはその他の作業項目の種類を示すわかりやすい名前を入力します。
(省略可能) [コメント] に、追加情報を入力します。
[OK] をクリックします。
作業項目フォームが開き、指定した情報が表示されます。
作業項目の種類と必要に応じて、残りのフィールドを定義します。
詳細については、このトピックで前述した「ユーザー ストーリー、タスク、およびその他の作業項目の定義」を参照してください。
[作業項目の保存] をクリックします。
Test and Lab Manager を使用したテスト ケースおよびテスト計画の作成
Microsoft テスト マネージャー を使用すると、テスト ケースだけでなく、プロジェクトのテストをサポートするテスト スイートとテスト構成を作成することもできます。 テスト構成を使用して、テスト ケースとテスト スイートの実行に使用するソフトウェア環境を定義できます。
テスト計画、テスト スイート、およびテスト構成
テスト計画で複数のテスト ケースをテスト スイートの階層構造にまとめて、テスト ケースをグループ化できます。 テスト スイートを作成することで、一連のテスト ケースをグループとして実行できます。 Microsoft テスト マネージャー を使用してテスト ケース、テスト スイート、およびテスト計画を定義する方法の詳細については、「アプリケーションのテスト」を参照してください。
テスト ランナーと Test and Lab Manager を使用したバグの作成と追跡
Microsoft テスト マネージャー を使用することで、コード障害が検出された特定のテスト ステップに加えて、実行したテスト ケースおよびテスト環境に関する情報が自動的に追加されるバグを送信できます。 Microsoft テスト マネージャー を使用して作成したバグでは、バグを検出したテスト ケースとバグが自動的にリンクされます。
バグは次の方法で作成できます。
テスト ランナーを使用してテストを実行しているときに、Microsoft テスト マネージャー からテスト結果を参照するか、バグを参照する
Team System Web Access またはチーム エクスプローラーから
Office Excel から (複数のバグを同時に送信する場合に便利です)
Microsoft テスト マネージャー を使用してバグと修正を送信、追跡、および検証する方法の詳細については、次の表の関連するコンテンツを参照してください。
タスク |
関連するコンテンツ |
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バグを作成する。 アドホック テスト時に発生するアプリケーションの予期しない動作に対して、すぐにバグを作成できます。 |
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診断データを収集してデバッグをサポートする。 テスト ランナーを使用することで、マネージ コードで記述されたアプリケーションで診断トレース データを収集できます。後で開発者が Intellitrace でデータを使用してエラーを特定できます。 |
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記録されたアクション ログ ファイルを作成してバグに追加する。 手動テストを実行するとき、アクションをテキストとしてログ ファイルに記録できます。 このファイルは、手動テストの実行時に作成したどのバグにも自動的に追加できます。 |
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バグと記録されたアクション ログ ファイルからテスト ケースを作成する。 アクション ログを使用して、バグまたはテスト結果から手動テスト ケースを作成できます。 この方法により、すべてのステップを入力しなくてもテスト ケースを作成できます。 |
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テスト結果に基づいてバグの状態を検証および更新する。 テスト ケースに基づいてバグを送信した場合、Microsoft テスト マネージャー の [担当バグ] ボックスからバグを直接検証できます。 この方法を実行するには、テスト結果がそのテスト ケースに関連付けられている必要があります。 テストを簡単に再実行し、その結果に基づいてバグの状態を変更して、バグに対するコメントを追加できます。 |
自分に割り当てられた作業項目の表示
チーム メンバーは、担当作業項目チーム クエリを開くか、担当のダッシュボードにアクセスすることで、自分に割り当てられた作業項目をすぐに見つけることができます。 詳細については、次のトピックを参照してください。
作業項目の種類と関連タスクのカスタマイズ
タスク |
関連するコンテンツ |
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すべての作業項目の種類の情報を追跡するために使用するフィールドについて学習する。 作業項目を追跡するためのデータベースは、作業項目フォームに表示されないフィールドを追跡します。 これらの作業項目フィールド、特定のフィールドでの制約、どのフィールドが報告されてインデックス化されるかについて学習できます。 |
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作業項目の各種類を使用してデータを追跡する方法を追加、削除、またはカスタマイズする。 要件を満たすために、既存の作業項目の種類をカスタマイズする、または新しい種類を作成することができます。 作業項目の各種類は、チーム プロジェクトにインポートされる XML 定義ファイルに対応しています。 |
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作業項目の追跡に使用されるオブジェクトをカスタマイズして、プロジェクトの追跡の要件をサポートする。 チームで進行状況を追跡するために使用するデータ フィールド、ワークフロー、および作業項目フォームをカスタマイズできます。 作業項目の追跡に使用されるオブジェクトをカスタマイズするには、XML ファイルを変更し、それをプロジェクト コレクションをホストするサーバーにインポートします。 |
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ワークフローを制御する状態または遷移を追加、削除、または変更する。 ワークフローは、その初期状態、有効な状態、それらの状態間の有効な遷移、およびこれらの遷移を実行できるアクセス許可を持つユーザーまたはグループを定義することによって制御できます。 作業項目の種類の WORKFLOW セクションによって、作業項目の追跡方法が制御されます。 |
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作業項目の種類に対応するフォームを変更およびカスタマイズする。 作業項目の種類の定義の FORM セクションを使用して、作業項目の種類でのユーザー インターフェイス要素の表示方法を制御できます。 作業項目の各種類に対し、1 つのフォームのみを対応付ける必要があります。 タブ、フィールド、およびグループをすべて含めた、フォーム全体を定義できます。 |