シナリオ: Team Foundation ビルド サービスのインストール

Team Foundation ビルド サービスのインストール

ビルド コントローラーとエージェント

Team Foundation ビルド サービスを既定の設定でインストールすると、ビルド コントローラーと単一のビルド エージェントが作成されます。 チームの必要に応じて、Team Foundation ビルド サービスの任意のインスタンスを構成し、コントローラー、1 つ以上のビルド エージェント、またはその両方として動作させることができます。

ビルド コントローラーは、Visual Studio Team Foundation Server に接続するために使用します。 ビルド コントローラー自体は、通常、プロセッサ時間を大量に必要としません。 ただし、多くのビルドを同時に実行する場合、ビルド コントローラーで大量のメモリが必要になる可能性があります。 このため、ビルド コントローラーを作成する物理マシンまたは仮想マシンには、十分なメモリを用意する必要があります。

ビルド コントローラーにはビルド エージェントが接続され、プロセッサ集中型およびディスク集中型の処理を行います。 プロセッサ集中型の処理のほとんどはビルド エージェントによって実行されるため、ビルド コンピューターには、ビルド エージェントが許容時間内にタスクを実行できるだけの十分な能力のあるハードウェアが必要です。

ビルド サービス トポロジ

Team Foundation ビルド サービスは、Team Foundation Server と同じコンピューターにインストールすることも、1 台または複数の別のコンピューターにインストールすることもできます。 ほとんどの場合、次の理由から、Team Foundation ビルド サービスを Team Foundation Server と同じコンピューターにインストールしないでください。

  • ビルドの実行時に Team Foundation Server のパフォーマンスが低下することがあります。

  • Team Foundation ビルド サービスをインストールすると、Team Foundation Server が攻撃を受ける可能性が増大します。 たとえば、悪意のあるユーザーがビルド定義を構築し、任意のコードを実行してサーバーの乗っ取りやデータの窃盗を企てる可能性があります。

ヒント

Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server の一部である Team Foundation ビルド サービスから現在のバージョンにアップグレードする場合、古いバージョンの Team Foundation ビルド サービスをすぐに削除する必要はありません。 両方のバージョンを並行して実行できます。

注意

Team Foundation ビルド サービスの詳細については、Microsoft Web サイトの「Configuring and Managing Team Foundation Build (Team Foundation ビルドの構成と管理)」を参照してください。

参照

その他の技術情報

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