メンバーの一覧
型または名前空間から有効なメンバーを一覧表示できます。 一覧からメンバーが選択されているときに、Tab キーを押すか空白またはピリオドを入力すると、そのメンバーをコードに挿入できます。
入力候補モードと候補提示モード
IntelliSense のステートメント入力候補には、入力候補モードと候補提示モードの 2 種類があります。 クラスやメンバーを定義する前に使用する場合は、候補提示モードを使用します。
候補提示モードで、エディターに入力してエントリをコミットすると、入力したテキストがコードに挿入されます。 入力候補モードでエントリをコミットすると、メンバー一覧で強調表示されたエントリがコードに挿入されます。
注意
候補提示モードを使用すると、意図しないテキストが IntelliSense によってエディターに挿入されることが少なくなります。 本来、ステートメント入力候補は、既に存在する識別子や API を使用する目的で設計されました。 ただし、IntelliSense のメンバー一覧にない識別子を入力し、強調表示されたエントリをコミットするキーを押すと、入力した識別子がエントリに置き換えられていました。 テスト ファースト開発など、クラスとメンバーを定義前に使用することが推奨される開発スタイルを使用する場合は、この問題の影響が特に大きくなります。
候補提示モードは、Visual Basic と C# で使用できます。
入力候補モードと候補提示モードを切り替えるには
Ctrl キーと Alt キーを押しながら Space キーを押します。
この方法は、IntelliSense ウィンドウが開いているときでも使用できます。
または、[編集] メニューの [IntelliSense] をポイントし、[完了モードの切り替え] をクリックします。
IntelliSense のシナリオでは、有効になっていない場合でも候補提示モードが使用されることがあります。
入力候補モード
IntelliSense を入力候補モードで使用するには
オブジェクトの名前を入力し始めます。 IntelliSense は、スクロール可能な一覧にすべての有効なメンバーを表示します。 入力に合わせて、該当するシンボルが強調表示されます。
スクロールや方向キーを使用して一覧内を移動したり、メンバー名の最初の何文字かがわかっている場合は、その文字を入力して一覧内のメンバーにジャンプしたりできます。
次のように、クラス名または構造体名に続けてメンバー アクセス演算子またはスコープ演算子を入力します。
Visual Basic の場合
- . 型またはオブジェクト インスタンスには . (メンバー アクセス演算子)。
C# の場合
. 型またはオブジェクト インスタンスには . (メンバー アクセス演算子)。
:: (名前空間エイリアス修飾子演算子)。
C++ の場合
オブジェクト インスタンスへのポインターには -> (メンバーへのポインター)。
クラス、構造体、共用体、または名前空間には :: (スコープ解決演算子)。
強調表示したメンバーをコードに挿入するには、次のいずれかの手順を実行します。
メンバーの後に続けて左かっこ、コンマ、空白、セミコロンなどの文字を入力すると、選択したメンバーと入力した文字が挿入されます。 この方法は識別子以外の文字に有効です。
または
エントリをコミットするには、Tab キーを押すか、空白、セミコロン、ピリオド、またはかっこを入力します。 ドロップダウン メニューのアイテムを選択しないで Enter キーを押すと、新しい空白行が挿入されます。
注意
入力候補モードの場合でも、Esc キーを押すと IntelliSense ウィンドウを削除できます。 エディターにコミットされるエントリは、入力したエントリと同じになります。
候補提示モード
IntelliSense を候補提示モードで使用するには
オブジェクトの名前を入力し始めます。 入力に合わせて、IntelliSense ウィンドウの上部にあるボックスに入力した文字が表示されます。この文字は、エディターに入力される文字と同じです。 メンバー一覧では、該当するシンボルにフォーカスを示す四角形が表示されますが、強調表示はされません。
クラス名または構造体名に続けて、メンバー アクセス演算子またはスコープ演算子を入力します (このトピック内の前のセクションを参照)。
入力したエントリをコミットするには、空白、セミコロン、ピリオド、またはかっこを入力します。 メンバー一覧のエントリではなく、入力したシンボルがエディターに表示されます。 フォーカスを示す四角形内のエントリをコミットするには、Tab キーを押します。
注意
候補提示モードの場合でも、↓キーを押して IntelliSense のメンバー一覧に移動できます。 該当するシンボルにフォーカスを示す四角形が表示される代わりに、そのシンボルが強調表示されます。ここで↑キーまたは↓キーを押すと、他のシンボルを強調表示できます。 入力候補モードの場合と同様に、強調表示されたシンボルがコミットされます。
注意
使用法から生成機能を使用すると、クラスやメンバーを定義前に使用できます。 使用しようとしてまだ定義していない未定義のクラス、コンストラクター、メソッド、プロパティ、フィールド、または列挙型のスタブを生成できます。 未定義の識別子をクリックすると、スマート タグが表示されます。 スマート タグをクリックすると、該当するオプションが表示されます。
モードの概要
次の表に、入力候補モードと候補提示モードの違いの概要を示します。
操作 |
入力候補モード |
候補提示モード |
---|---|---|
IntelliSense ウィンドウの上部にあるボックス |
ボックスは表示されない。 |
ボックスには入力した文字 (エディターに入力される文字と同じ) が表示される。 |
入力時の動作 |
シンボルが強調表示される。 |
シンボルにフォーカスを示す四角形が表示されるが、強調表示はされない。 |
空白、セミコロン、ピリオド、またはかっこの入力 |
強調表示されたシンボルがコミットされる。 |
入力したシンボルがコミットされる。 |
Tab キーを押す |
強調表示されたシンボルがコミットされる。 |
フォーカスを示す四角形内のシンボルがコミットされる。 |
メンバー一覧
メンバー一覧のアイテムを選択すると、アイテムが挿入される前に、そのアイテムに関するクイック ヒントとコード コメントが表示されます。 詳細については、「クイック ヒント」および「XML コード コメントの追加」を参照してください。
左側のアイコンは、名前空間、クラス、関数、または変数などのメンバーの種類を表します。 アイコンの一覧については、「[クラス ビュー] ウィンドウとオブジェクト ブラウザーのアイコン」を参照してください。
メンバー一覧を既定で無効にするには、目的の言語の [全般] プロパティ ページで、[自動メンバー表示] をオフにします。 詳細については、「IntelliSense オプションの変更」を参照してください。
メンバー一覧には多数のエントリが表示されることがあります。 一覧の上または下へ移動するには、PageUp キーまたは PageDown キーを押します。
手動による IntelliSense の呼び出し
メンバーの一覧機能は、手動で起動することができます。
メンバーの一覧機能を手動で起動するには
Ctrl キーを押しながら J キーを押します。
または、[編集] メニューの [IntelliSense] をクリックし、[メンバーの一覧] をクリックします。
または、[テキスト エディター] ツール バーの [メンバーの一覧] をクリックします。
空白行または認識可能なスコープの外で呼び出された場合、メンバー一覧にはグローバル名前空間にあるシンボルが表示されます。
C++ の場合
メンバーの一覧をグローバル スコープのカーソル位置で起動するか、任意の有効なスコープで「::」と入力すると、IntelliSense は、グローバル シンボルを使用してメンバー一覧を作成します。この一覧には、システム API 関数と C++ クラスが含まれます。