ブラウザーへの情報表示
JScript は、ブラウザーのドキュメント オブジェクトの write メソッドを使用して、ブラウザーに情報を表示します。 また、ブラウザー内のフォームや、警告、入力、および確認の各メッセージ ボックスにも情報を表示できます。 詳細については、「メッセージ ボックスの使用」を参照してください。
注意
クライアント コンピューターの Web ブラウザーで実行するスクリプトを作成する方法の詳細については、「JScript (Windows Script Technologies) (JScript (Windows スクリプト テクノロジ))」を参照してください。
document.write の使い方
情報を表示する最も一般的な方法は、document オブジェクトの write メソッドを使用することです。 このメソッドには、ブラウザーに表示する文字列を受け取るための引数が 1 つあります。 引数に指定する文字列は、書式なしのテキストでも HTML でもかまいません。
文字列は、単一引用符または二重引用符で囲むことができます。 これにより、二重引用符またはアポストロフィを含む文字列を引用できます。
write メソッドの使用例を次に示します。
document.write("Pi is approximately equal to " + Math.PI);
// New line.
document.write("<br />");
document.write("This is an engraving of a horse.");
// New line.
document.write("<br />");
document.write('<IMG SRC="horse.gif">');
write メソッドを呼び出すと、ドキュメントが開いていない場合はそのドキュメントが開かれてクリアされ、write メソッドが呼び出されたときに解析されます。 これにより、予測できない結果となる場合があります。 次の例は、5 秒おきに時刻を表示するように記述したスクリプトですが、プロセス中に自分自身をクリアするため、2 回目以降は表示できません。
<html>
<head>
<script language="JScript" type="text/jscript">
function ShowTime()
{
var dt = new Date();
document.write(dt.toTimeString());
window.setTimeout("ShowTime();", 5000);
}
</script>
</head>
<body>
<script language="JScript" type="text/jscript">
ShowTime();
</script>
</body>
</html>
document.write の代わりに window オブジェクトの alert メソッドを次のように使うと、このスクリプトは正常に動作します。
window.alert(dt.toTimeString());
window.setTimeout("ShowTime();", 5000);
}