Team Foundation Server と統合するために Project Server のフィールドをマッピングする際の制限事項

Visual Studio Team Foundation Server 2010 と Project Server 間のデータ同期に含めるフィールドを追加する場合は、制限されているフィールドをマップしていないことを確認します。 チーム プロジェクト コレクションのフィールド マップをカスタマイズすることで、フィールドをマップできます。 Project の組み込みおよびユーザー設定の両方のフィールドをマップできます。 そのうち、一部のフィールドはステータス キューのみ、一部のフィールドは Team Foundation Server のみにしかマップできません。 通常、tfsToTarget 要素内で Team Foundation Server のリソースレベルの情報フィールドである pjResource で始まるフィールドを Project Server にマップし、targetToTfs 要素内で Project Server のタスクレベルの情報フィールドである pjTask で始まるフィールドを Team Foundation Server にマップする必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server の統合に関するフィールド マッピング XML 要素リファレンス」を参照してください。

また、このトピックで示す条件に従って、マップするフィールド (組み込みフィールドとユーザー設定フィールド) のデータ型を一致させる必要があります。 組み込みフィールドの詳細については、「利用可能なフィールド」を参照してください。

このトピックの内容

  • 測定単位と名前の変更に適用される制限事項

  • タスク名フィールドと作業項目のタイトル フィールド

  • ステータス キューにのみマップできるフィールド

  • Team Foundation にのみマップできる Project Server のフィールド

  • マッピングが制限されているフィールド

  • データ型とフィールド マップの条件

測定単位と名前の変更に適用される制限事項

データ同期に参加するフィールドに対しては、フィールドのマッピングに次の制限事項が適用されます。

  • マップされたフィールドの単位はカスタマイズできません。 たとえば、フィールド マップに pjResourceAssignmentUnits を追加した場合、フィールドはパーセンテージの単位を使用して追加されます。この単位は変更できません。

  • "完了日" (pjFinishDate) フィールドをマッピングに追加することはできますが、Team Foundation で設定した値は Project Server に送信されません。 この制限は仕様です。 "完了日" は、エンタープライズ プロジェクト計画においてプロジェクト マネージャーが設定する必要があります。

  • Project で "ActiveTfsAssignment(TFS)" フィールドの名前を変更した後でエンタープライズ プロジェクト計画を発行すると、[検証の解決] ダイアログ ボックスが表示されます。 この状態を解決するには、フィールドの名前を元の名前に変更する必要があります。

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タスク名フィールドと作業項目のタイトル フィールド

Project の "Name" (pjTaskName) フィールドは Project Server から Team Foundation とステータス キューにマップされている唯一のフィールドです。 このフィールドは、Team Foundation のタイトル (System.Title) フィールドにマップできます。 他のフィールドは、Team Foundation Server にもステータス キューにもマップすることはできません。 双方向マッピングを使用すると、エンタープライズ プロジェクト計画とチーム プロジェクトの両方での変更内容を双方向にフローできます。

このマッピングは、フィールド マップの次のコードで表されています。

<field tfsName="System.Title" tfsMirrorName="Mirror.System.Title" displayTfsField="false" displayTfsMirror="false" onConflict="PSWin">
   <tfsToTarget>
      <target provider="ProjectServerStatusQueue" name="pjTaskName" />
   </tfsToTarget>
   <targetToTfs>
      <target provider="ProjectServerPublished" name="pjTaskName" />
   </targetToTfs>
</field>

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ステータス キューにのみマップできるフィールド

Project Server の次のリソース関連フィールドは、ステータス キューにマップできます。 tfsToTarget 要素内でこれらのフィールドをフィールド マップに追加し、Project Server にステータスの更新を送信できます。

  • pjResourceActualFinish

  • pjResourceActualOvertimeWork

  • pjResourceActualStart

  • pjResourceActualWork

  • pjResourceAssignmentUnits

  • pjResourceConfirmed

  • pjResourceFinish

  • pjResourceOvertimeWork

  • pjResourcePercentWorkComplete

  • pjResourceRegularWork

  • pjResourceRemainingOvertimeWork

  • pjResourceRemainingWork

  • pjResourceStart

  • pjResourceUpdatesNeeded

  • pjResourceWork

次の例では、Project Server のリソースの作業時間フィールドを、対象のステータス キューの Team Foundation にある MSFT.MappedTopjResourceWork フィールドにマップしています。

<field tfsName="MSFT.MappedTopjResourceWork" tfsMirrorName="Mirror.MSFT.MappedTopjResourceWork" displayTfsField="true" displayTfsMirror="true">
   <tfsToTarget>
       <target provider="ProjectServerStatusQueue" name="pjResourceWork" />
   </tfsToTarget>
</field>

リソース固有のフィールドとタスク固有のフィールドのマッピングを組み合わせて、完全なマッピングを形成することもできます。 次の例では、完全なラウンド トリップ マッピングを提供するために、targetToTfs 要素内で pjTaskWork フィールドをマップしています。

<field tfsName="MSFT.MappedTopjResourceWork" tfsMirrorName="Mirror.MSFT.MappedTopjResourceWork" displayTfsField="true" displayTfsMirror="true">
   <tfsToTarget>
       <target provider="ProjectServerStatusQueue" name="pjResourceWork" />
   </tfsToTarget>
   <targetToTfs>
       <target provider=" ProjectServerPublished" name="pjTaskWork"/>
   </targetToTfs>
</field>

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Team Foundation にのみマップできる Project Server のフィールド

Project Server の次のタスク固有のフィールドは、Team Foundation Server にマップできます。 また、タスク固有のフィールドとリソース固有のフィールドのマッピングを組み合わせて、完全なマッピングを形成することもできます。

  • pjTaskActualCost

  • pjTaskActualDuration

  • pjTaskActualFinish

  • pjTaskActualOvertimeCost

  • pjTaskActualOvertimeWork

  • pjTaskActualStart

  • pjTaskActualWork

  • pjTaskACWP

  • pjTaskBCWP

  • pjTaskBCWS

       

  • pjTaskBudgetCost

  • pjTaskBudgetWork

  • pjTaskCost

  • pjTaskCPI

  • pjTaskCreated

  • pjTaskCV

  • pjTaskCVPercent

  • pjTaskDeadline

  • pjTaskDuration

  • pjTaskDuration1

  • pjTaskDurationVariance

  • pjTaskEAC

  • pjTaskEarlyFinish

  • pjTaskEarlyStart

  • pjTaskExternalTask

  • pjTaskFinish

  • pjTaskFinishVariance

  • pjTaskFixedCost

  • pjTaskFreeSlack

  • pjTaskHyperlink

       

  • pjTaskHyperlinkAddress

  • pjTaskHyperlinkSubAddress

  • pjTaskIgnoreResourceCalendar

  • pjTaskLateFinish

  • pjTaskLateStart

  • pjTaskOverallocated

  • pjTaskOvertimeCost

  • pjTaskOvertimeWork

  • pjTaskPercentComplete

  • pjTaskPercentWorkComplete

  • pjTaskPhysicalPercentComplete

  • pjTaskPriority

  • pjTaskRecurring

  • pjTaskRegularWork

  • pjTaskRemainingCost

  • pjTaskRemainingOvertimeCost

  • pjTaskRemainingOvertimeWork

  • pjTaskRemainingWork

  • pjTaskSPI

  • pjTaskStart

       

  • pjTaskStartVariance

  • pjTaskSummary

  • pjTaskSV

  • pjTaskSVPercent

  • pjTaskTCPI

  • pjTaskTotalSlack

  • pjTaskVAC

  • pjTaskWork

  • pjTaskWorkVariance

  • pjTaskBaselineCost

  • pjTaskBaselineWork

  • pjTaskBaselineBudgetCost

  • pjTaskBaselineBudgetWork

  • pjTaskBaselineDuration

  • pjTaskBaselineStart

  • pjTaskBaselineFinish

       

  • pjTaskBaseline1Cost

  • pjTaskBaseline1Work

  • pjTaskBaseline1BudgetCost

  • pjTaskBaseline1BudgetWork

  • pjTaskBaseline1Duration

  • pjTaskBaseline1Start

  • pjTaskBaseline1Finish

       . . . 

  • pjTaskBaseline10Cost

  • pjTaskBaseline10Work

  • pjTaskBaseline10BudgetCost

  • pjTaskBaseline10BudgetWork

  • pjTaskBaseline10Duration

  • pjTaskBaseline10Start

  • pjTaskBaseline10Finish

次の例では、Project Server のリソースの作業時間フィールドを、対象の Team Foundation Server の Team Foundation にある MSFT.MappedTopjTaskBaseline1Start フィールドにマップしています。

<field tfsName="MSFT.MappedTopjTaskBaseline1Start" tfsMirrorName="Mirror.MSFT.MappedTopjTaskBaseline1Start" displayTfsField="true" displayTfsMirror="true">
   <targetToTfs>
       <target provider="ProjectServerPublished" name="pjTaskBaseline1Start" />
   </targetToTfs>
</field>

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マッピングが制限されているフィールド

Project Server の次のフィールドのマッピングは制限されています。 Team Foundation と Project Server 間のフィールド マップに、これらのフィールドを追加しないでください。

  • pjResourceID

  • pjResourceNotes

  • pjTaskCalendar

  • pjTaskCalendarGUID

  • pjTaskCommitmentFinish

  • pjTaskCommitmentGuid

  • pjTaskCommitmentStart

  • pjTaskCommitmentType

  • pjTaskConfirmed

  • pjTaskConstraintDate

  • pjTaskConstraintType

  • pjTaskContact

  • pjTaskCritical

  • pjTaskDelay

  • pjTaskHyperlinkScreenTip

  • pjTaskID

  • pjTaskLevelCanSplit

  • pjTaskLevelDelay

  • pjTaskNotes

  • pjTaskParentTask

  • pjTaskPreleveledFinish

  • pjTaskPreleveledStart

  • pjTaskProject

  • pjTaskResume

  • pjTaskRollup

  • pjTaskStartSlack

  • pjTaskStop

  • pjTaskSubproject

  • pjTaskSubprojectReadOnly

  • pjTaskSuccessors

  • pjTaskUniqueID

  • pjTaskWBS

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データ型とフィールド マップの条件

Team Foundation Server のフィールドを Project Server にマップする場合は、次の表にアウトラインを示す条件に従って、Project Server のフィールドのデータ型が Team Foundation のフィールドに定義されているデータ型と一致することを確認します。 このトピックで既に示した組み込みフィールドに加え、フィールドの種類がエンタープライズ タスクであるユーザー設定のフィールドを作成し、それらのフィールドをマップすることで、一方向または双方向の同期をサポートできます。 ユーザー設定のフィールドの場合、この表の 3 列目に示すフィールドのデータ型と一致することを確認します。 詳細については、「参照テーブルとエンタープライズ ユーザー設定フィールドを作成する」を参照してください。

注意

作業およびタスクの期間は時間単位で指定します。 単位はカスタマイズできません。

Team Foundation Server

Project Server の組み込みフィールド

Project Server のユーザー設定エンタープライズ フィールド

Boolean

フラグ

フラグ

DateTime

日付

日付

Double

作業、コスト、期間、データの個数、パーセント

数値、コスト、期間

Integer

データの個数、パーセント

数値

String

テキスト

テキスト

TreePath

テキスト

テキスト

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参照

その他の技術情報

Team Foundation Server と Project Server の統合に関するフィールド マッピング XML 要素リファレンス

Project Server と Team Foundation Server の間のフィールド マッピングのカスタマイズ