strcat、wcscat、_mbscat
文字列を追加します。 これらの関数のセキュリティを強化したバージョンについては、「strcat_s、wcscat_s、_mbscat_s」を参照してください。
char *strcat(
char *strDestination,
const char *strSource
);
wchar_t *wcscat(
wchar_t *strDestination,
const wchar_t *strSource
);
unsigned char *_mbscat(
unsigned char *strDestination,
const unsigned char *strSource
);
template <size_t size>
char *strcat(
char (&strDestination)[size],
const char *strSource
); // C++ only
template <size_t size>
wchar_t *wcscat(
wchar_t (&strDestination)[size],
const wchar_t *strSource
); // C++ only
template <size_t size>
unsigned char *_mbscat(
unsigned char (&strDestination)[size],
const unsigned char *strSource
); // C++ only
パラメーター
strDestination
NULL で終わる追加先の文字列。strSource
NULL で終わる元の文字列。
戻り値
これらの関数は、追加先の文字列 (strDestination) を返します。 エラーを示す戻り値は予約されていません。
解説
strcat 関数は、strSource を strDestination に追加し、結果の文字列の終端に null 文字を付けます。 strSource の先頭の文字は、strDestination の終端の null 文字を上書きします。 追加元と追加先の文字列が重なり合っている場合の strcat 関数の動作は未定義です。
セキュリティに関するメモ |
---|
strcat は、strSource を追加する前に strDestination に十分な領域があるかどうかを確認しないため、バッファー オーバーランが発生する可能性があります。 代わりに、strncat の使用を検討してください。 |
wcscat 関数と _mbscat 関数は、strcat 関数のワイド文字バージョンとマルチバイト文字バージョンです。 wcscat 関数の引数と戻り値はワイド文字列で、_mbscat 関数の引数と戻り値はマルチバイト文字列です。 それ以外では、これらの関数の動作は同じです。
C++ では、これらの関数にテンプレートのオーバーロードがあります。このオーバーロードは、これらの関数に対応するセキュリティで保護された新しい関数を呼び出します。 詳細については、「セキュリティ保護されたテンプレート オーバーロード」を参照してください。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE および _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_tcscat |
strcat |
_mbscat |
wcscat |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
strcat |
<string.h> |
wcscat |
<string.h> または <wchar.h> |
_mbscat |
<mbstring.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
「strcpy」の例を参照してください。
同等の .NET Framework 関数
参照
参照
strncat、_strncat_l、wcsncat、wcsncat_l、_mbsncat、_mbsncat_l
strncmp、wcsncmp、_mbsncmp、_mbsncmp_l
strncpy、_strncpy_l、wcsncpy、_wcsncpy_l、_mbsncpy、_mbsncpy_l
_strnicmp、_wcsnicmp、_mbsnicmp、_strnicmp_l、_wcsnicmp_l、_mbsnicmp_l