参照と Imports ステートメント (Visual Basic)
プロジェクトで外部オブジェクトを使用できるようにするには、[プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。 Visual Basic の参照では、アセンブリを指すことができます。アセンブリはタイプ ライブラリに似ていますが、タイプ ライブラリより多くの情報を含んでいます。
Imports ステートメント
アセンブリには名前空間があります。 アセンブリへの参照を追加するときに、モジュール内におけるそのアセンブリの名前空間の参照可能範囲を制御する Imports ステートメントをモジュールに追加することもできます。 Imports ステートメントを使用すると、スコープのコンテキストを利用できるようになるため、名前空間の一部だけを使って参照を一意にできます。
Imports ステートメントの構文は次のとおりです。
Imports [| Aliasname =] Namespace
Aliasname には、インポートした名前空間を参照するためにコード内で使用する短い名前を指定します。 Namespace には、プロジェクト参照、プロジェクト内の定義、または前の Imports ステートメントを通じて使用できる名前空間を指定します。
1 つのモジュールで使用できる Imports ステートメントの数に制限はありません。 Imports ステートメントは、Optionステートメントとその他のコードとの間に記述する必要があります (Option ステートメントがある場合)。
注意
プロジェクト参照を Imports ステートメントや Declare ステートメントと混同しないようにしてください。 プロジェクト参照は、アセンブリ内のオブジェクトなど、外部オブジェクトを Visual Basic プロジェクトで使用できるようにします。 Imports ステートメントは、プロジェクト参照へのアクセスを簡単にするためのものであり、Imports ステートメントを使って外部オブジェクトにアクセスすることはできません。 Declare ステートメントは、ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) の外部プロシージャへの参照を宣言するときに使用します。
Imports ステートメントでのエイリアスの使用
Imports ステートメントを使用すると、参照の完全限定名を明示的に入力する必要がなくなるため、クラスのメソッドへのアクセスが簡単になります。 エイリアスを使用すると、名前空間の一部に覚えやすい名前を割り当てることができます。 たとえば、1 つの文字列を複数の行に表示するキャリッジ リターンとライン フィードは、Microsoft.VisualBasic 名前空間にある ControlChars モジュールの一部です。 この定数をエイリアスを使わずにプログラムで使用するには、次のコードを入力する必要があります。
MsgBox("Some text" & Microsoft.VisualBasic.ControlChars.CrLf &
"Some more text")
Imports ステートメントは、モジュールの Option ステートメントの次の行に記述する必要があります。 Microsoft.VisualBasic.ControlChars モジュールをインポートして、エイリアスを割り当てる例は、次のコード片のとおりです。
Imports CtrlChrs = Microsoft.VisualBasic.ControlChars
これ以降、この名前空間を参照する場合は、次のように入力するだけで済みます。
MsgBox("Some text" & CtrlChrs.CrLf & "Some more text")
Imports ステートメントでエイリアス名を指定しなかった場合は、インポートした名前空間で定義されている要素を修飾子を付けずにモジュール内で使用できます。 エイリアス名を指定した場合は、その名前空間に含まれている名前の修飾子としてエイリアス名を使用する必要があります。
参照
処理手順
方法: Visual Studio で参照を追加または削除する
方法: コマンド ラインを使用してアセンブリを作成および使用する (C# および Visual Basic)
参照
アセンブリとグローバル アセンブリ キャッシュ (C# および Visual Basic)
Imports ステートメント (.NET 名前空間および型)