Windows フォーム コントロールの属性

.NET Framework には、カスタム コントロールとカスタム コンポーネントのメンバーに適用できるさまざまな属性が用意されています。 これらの属性には、クラスの実行時の動作に影響するものと、デザイン時の動作に影響するものがあります。

コントロールとコンポーネントのプロパティの属性

カスタム コントロールとカスタム コンポーネントのプロパティやその他のメンバーに適用できる属性を次の表に示します。 これらの属性の使用例については、「方法 : Windows フォーム コントロールに属性を適用する」を参照してください。

属性

説明

AmbientValueAttribute

プロパティが別のソースからその値を取得できるようにするために、プロパティに渡す値を指定します。 これは、アンビエンスと呼ばれます。

BrowsableAttribute

プロパティまたはイベントを [プロパティ] ウィンドウに表示するかどうかを指定します。

CategoryAttribute

Categorized モードに設定された PropertyGrid コントロールにプロパティまたはイベントを表示するときに、それらをグループ化するためのカテゴリの名前を指定します。

DefaultValueAttribute

プロパティの既定値を指定します。

DescriptionAttribute

プロパティまたはイベントの説明を指定します。

DisplayNameAttribute

プロパティ、イベント、または引数を受け取らない public void メソッドの表示名を指定します。

EditorAttribute

プロパティの変更に使用するエディターを指定します。

EditorBrowsableAttribute

プロパティまたはメソッドをエディターで表示できるように指定します。

HelpKeywordAttribute

クラスまたはメンバーのコンテキスト キーワードを指定します。

LocalizableAttribute

プロパティをローカライズするかどうかを指定します。

PasswordPropertyTextAttribute

オブジェクトのテキスト表現が、アスタリスク (*) などの文字で隠されることを示します。

ReadOnlyAttribute

この属性がバインドされているプロパティをデザイン時に読み取り専用にするか、読み書き両用にするかを指定します。

RefreshPropertiesAttribute

関連付けられているプロパティ値が変更されたときにプロパティ グリッドを更新することを示します。

TypeConverterAttribute

この属性がバインドされているオブジェクトのコンバーターとして使用する型を指定します。

データ バインディング プロパティの属性

カスタム コントロールやカスタム コンポーネントがデータ バインディング機能とやり取りする方法を指定する際に適用できる属性を、次の表に示します。

属性

説明

BindableAttribute

一般にプロパティをバインディングで使用するかどうかを指定します。

ComplexBindingPropertiesAttribute

コンポーネントのデータ ソース プロパティとデータ メンバー プロパティを指定します。

DefaultBindingPropertyAttribute

コンポーネントの既定のバインディング プロパティを指定します。

LookupBindingPropertiesAttribute

コンポーネントのデータ ソース プロパティとデータ メンバー プロパティを指定します。

AttributeProviderAttribute

属性のリダイレクトを有効にします。

クラスの属性

カスタム コントロールとカスタム コンポーネントのデザイン時の動作を指定する際に適用できる属性を、次の表に示します。

属性

説明

DefaultEventAttribute

コンポーネントの既定のイベントを指定します。

DefaultPropertyAttribute

コンポーネントの既定のプロパティを指定します。

DesignerAttribute

コンポーネントのデザイン時のサービスの実装に使用するクラスを指定します。

DesignerCategoryAttribute

クラスのデザイナーが特定のカテゴリに属すように指定します。

ToolboxItemAttribute

ツールボックス項目の属性を表します。

ToolboxItemFilterAttribute

ツールボックス項目に使用するフィルター文字列とフィルターの種類を指定します。

参照

処理手順

方法 : Windows フォーム コントロールに属性を適用する

参照

Attribute

その他の技術情報

デザイン時サポートの拡張

.NET Framework を使用したカスタム Windows フォーム コントロールの開発