方法: 接続文字列を保存および編集する

Visual Studio アプリケーションの接続文字列は、アプリケーション構成ファイル (アプリケーション設定とも呼ばれます) に保存するか、アプリケーションに直接ハードコーディングできます。 接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存すると、アプリケーションの保守作業が簡潔になります。 接続文字列を変更することが必要になった場合、アプリケーション設定ファイルでそれを更新できます (ソース コードを変更してアプリケーションをコンパイルし直す必要がありません)。

接続文字列内に機密情報 (パスワードなど) を格納すると、アプリケーションのセキュリティに影響を及ぼすことがあります。 アプリケーション構成ファイルに保存された接続文字列は、暗号化も隠蔽化もされません。そのため、第三者がファイルにアクセスしてコンテンツを表示することも考えられます。 Windows 統合セキュリティを使用すると、データベースへのアクセスをより安全に制御できます。

Windows 統合セキュリティを使用しない環境で、データベースでユーザー名とパスワードが必要な場合、ユーザー名とパスワードを接続文字列から削除できます。ただし、このようなデータベースに接続するには、この情報をアプリケーションから提供する必要があります。 たとえば、この情報のユーザー入力を必要とするダイアログを作成して、実行時に接続文字列を動的にビルドできます。 この方法でも、この情報がデータベースに送信される途中で傍受された場合は、セキュリティの問題が発生することがあります。

詳細については、「接続情報の保護 (ADO.NET)」を参照してください。

データ ウィザードで接続文字列を保存するには

  • [アプリケーション構成ファイルに接続文字列を保存] ページで、接続文字列を保存するオプションを選択します。

アプリケーション設定に接続文字列を直接保存するには

  1. ソリューション エクスプローラーで [My Project] アイコン (Visual Basic) または [プロパティ] アイコン (C#) をダブルクリックしてプロジェクト デザイナーを開きます。

  2. [設定] タブをクリックします。

  3. [名前] に接続文字列の名前を入力します。 コードでこの接続文字列にアクセスするときにこの名前を参照します。

  4. [型][(接続文字列)] に設定します。

  5. [スコープ][アプリケーション] のままにします。

  6. [値] テキストボックスに接続文字列を入力します。

    または

    [値] フィールドの省略記号 ([...]) ボタンをクリックして [接続のプロパティ] ダイアログ ボックスを開き、接続文字列を作成します。 詳細については、「[接続の追加] ダイアログ ボックスと [接続の変更] ダイアログ ボックス (一般)」を参照してください。

アプリケーション設定内に格納された接続文字列の編集

アプリケーション設定内に保存されている接続情報は、プロジェクト デザイナーを使用してを変更できます。

アプリケーション設定内に格納された接続文字列を編集するには

  1. ソリューション エクスプローラーで [My Project] アイコン (Visual Basic) または [プロパティ] アイコン (Visual C# または Visual J#) をダブルクリックしてプロジェクト デザイナーを開きます。

  2. [設定] タブをクリックします。

  3. 編集する接続を検索し、[値] ボックス内のテキストを選択します。

  4. [値] ボックス内の接続文字列を編集します。

    または

    [値] ボックス内の省略記号をクリックし、[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、接続を編集します。 詳細については、「[接続の追加] ダイアログ ボックスと [接続の変更] ダイアログ ボックス (一般)」を参照してください。

データセット内のハードコーディングされた接続文字列の編集

コード内に保存されている接続情報は、データセット デザイナーを使用してを変更できます。

データセット内に格納された接続文字列を編集するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、編集する接続を含むデータセット (.xsd ファイル) をダブルクリックします。

  2. 編集する接続を含む TableAdapter またはクエリを選択します。

  3. [プロパティ] ウィンドウで [Connection] ノードを展開します。

  4. 接続を簡単に変更するには、ConnectionString プロパティを編集します。

    または

    DefaultConnection プロパティの下向き矢印をクリックし、[新しい接続] を選択して、[接続の追加] ダイアログ ボックスと [接続の変更] ダイアログ ボックス (一般) を開きます。

セキュリティ

接続文字列内に機密情報 (パスワードなど) を格納すると、アプリケーションのセキュリティに影響を及ぼすことがあります。 データベースへのアクセスを制御する方法としては、Windows 統合セキュリティを使用する方が安全です。

詳細については、「接続情報の保護 (ADO.NET)」および「セキュリティの概要 (ADO.NET)」を参照してください。

参照

概念

Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド

その他の技術情報

Visual Studio のデータ アプリケーションの概要

Visual Studio でのデータへの接続

アプリケーションでデータを受け取る準備

アプリケーションへのデータのフェッチ

アプリケーションでのデータ編集

データの検証

データの保存