方法: MSTest を使用してコマンド ラインから自動テストを実行する

実行可能プログラム MSTest.exe を使用すると、コマンド ラインからテストを実行できます。 このプログラムでは、自動的に実行できるすべてのテストを実行できます。つまり、手動テスト以外の任意のテストを実行できます。

コマンド ラインからテストを実行するには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

    これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。

    既定では、Visual Studio コマンド プロンプトで次のフォルダーが開きます。

    <ドライブ文字>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC

    注意

    コマンド プロンプト ウィンドウで既定で開くフォルダーを変更するには、[スタート] ボタンをクリックし、[Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントします。次に、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 [Visual Studio Command Prompt (2010) Properties] (Visual Studio コマンド プロンプト (2010) のプロパティ) ダイアログ ボックスの [作業フォルダー] ボックスで、既定のフォルダーへのパスを変更できます。

  2. ディレクトリをソリューション フォルダーに変更します。手順 3 で MSTest.exe プログラムを実行する場合は、メタデータ ファイルまたはテスト コンテナーへの完全パスまたは相対パスを指定します。

    ソリューション フォルダーを見つけるには、まず Visual Studio の Projects フォルダーを見つけます。 これを行うには、Visual Studio で [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[プロジェクトおよびソリューション] をクリックします。 [Visual Studio プロジェクトの場所] の下に次のようなパスが表示されます。

    <drive letter>:\Documents and Settings\<user name>\My Documents\Visual Studio\Projects

    通常、ソリューション フォルダーは次の例の Bank フォルダーのように、この Projects フォルダーのサブフォルダーです。

    <drive letter>:\Documents and Settings\<user name>\My Documents\Visual Studio\Projects\Bank

  3. MSTest.exe プログラムを実行します。

    MSTest.exe を実行する場合、/testmetadata オプションを使用してテスト メタデータ ファイルを指定するか、/testcontainer オプションを使用してテスト コンテナーを指定する必要があります。 /testmetadata オプションは一度だけ使用して、1 つのテスト メタデータ ファイルを指定します。 /testcontainer オプションは、何度も使用して複数のテスト コンテナーを指定できます。

    必要に応じて、メタデータ ファイルまたはテスト コンテナーが存在するフォルダーへのパスを指定します。 テスト メタデータ ファイルはソリューション フォルダーに存在します。

    テストの種類に応じて、テスト コンテナーは XML ファイル、テスト プロジェクトからビルドされたアセンブリ、またはテスト プロジェクトのフォルダーに存在するその他のファイルです。

どのカテゴリでどのテストを実行するかを選択するには、/category オプションと共に /testcontainer オプションを使用する必要があります。 たとえば、次のコマンドをソリューション フォルダーで実行します。これにより、Priority 1 カテゴリと ShoppingCart カテゴリの両方にあるテストが実行されます。

MSTest /testcontainer: testproject2\bin\debug\testproject2.dll /category:"Priority1&ShoppingCart"

注意

テスト アセンブリ ファイルが異なるフォルダーに存在しないため、相対パスが必要です。

テスト リストを使用している場合は、/testlist オプションと共に /testmetadata オプションを使用することをお勧めします。 たとえば、次のコマンドをソリューション フォルダーで実行します。 テスト メタデータ ファイルも同じフォルダーに存在するため、パスは必要ありません。

MSTest /testmetadata:Bank.vsmdi /testlist:balancetests

オプションで、他の MSTest コマンド ライン オプションを使用して、実行するテストを個別に指定したり、テスト データを発行したり、画面出力をカスタマイズしたりできます。 これらのオプションの詳細については、「MSTest.exe コマンド ライン オプション」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : コマンド ライン テストの結果を取得する

チュートリアル : コマンド ライン テスト ユーティリティの使用

概念

MSTest.exe コマンド ライン オプション

テスト結果を発行するためのコマンド ライン オプション