Delete コマンド (Team Foundation ビルド)

delete コマンドを使用すると、関連データの一部またはすべてを含めて、完了したビルドを削除できます。

注意

このコマンドは、ウェアハウスからデータを削除しません。そのような削除操作を実行する場合は、destroy コマンドを使用します。 詳細については、「Destroy コマンド (Team Foundation ビルド)」を参照してください。

必要なアクセス許可

delete コマンドを実行するには、削除処理を行うアカウントの [ビルドの削除] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 削除するビルドにテスト結果が関連付けられている場合は、[テスト結果の発行] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 さらに、アプリケーション層サービス アカウントおよび Team Foundation ビルド サービス アカウントが、ビルドの格納場所に対して読み取り/書き込みのアクセス許可を持っている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

TFSBuild delete /collection:teamProjectCollectionUrl /builddefinition:definitionSpec buildnumber[buildNumber...] [/deleteOptions:deleteOptions] [/noprompt] [/silent] [/preview] 

TFSBuild delete /collection:teamProjectCollectionUrl buildUri[buildUri...]

TFSBuild delete teamProjectCollectionUrl teamProject buildNumber[buildNumber...]

TFSBuild delete /collection:teamProjectCollectionUrl /dateRange:[date]~[date] /buildDefinition:definitionSpec

TFSBuild delete /collection:teamProjectCollectionUrl /dateRange:[date]~[date] teamProject

パラメーター

引数

説明

teamProject

このビルド定義が含まれるチーム プロジェクト名。

definitionSpec

/builddefinition で使用されます。 削除する 1 つ以上のビルドを指定します。 ワイルドカード文字がサポートされています。

buildNumber

削除するビルドのスペース区切りのリスト。 ビルド番号に空白が含まれる場合は、空白を単一引用符で囲んでください。 ワイルドカード文字がサポートされています。

buildUri

削除するビルドの URI のスペース区切りのリスト。

teamProjectCollectionUrl

削除するビルドを含むチーム プロジェクト コレクションの URL (http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection など)。

deleteOptions

/deleteOptions オプションにユーザーが指定した値。 ビルドを削除する場合は、次の 1 つまたは複数のオプションを指定できます。

  • DropLocation – ビルドの格納場所を削除します。

  • TestResults – ビルドのテスト結果を削除します。

  • Label – ビルドによって作成されたバージョン管理のラベルを削除します。

  • Details – ビルドの詳細 (アクティビティ ログなど) を削除します。

  • Symbols – ビルドに関連付けられているシンボル ストア内のシンボル ファイル (*.pdb) を削除します。

  • All – ビルドに関連付けられているすべてのデータを削除します。

    メモメモ
    オプションを区切るにはコンマを使用します。たとえば、ビルドの格納場所とシンボルを削除する場合は、"/deleteOptions: DropLocation, Symbols" のように指定します。

date

/daterange オプションにユーザーが指定した値。 日付範囲を指定するには、次の例に示すとおり、"~" を使用します。

  • ~1/1/2010 – 2010 年 1 月 1 日より前に作成されたビルドすべて

  • 1/1/2010~ – 2010 年 1 月 1 日より後に作成されたビルドすべて

  • 1/1/2009~12/31/2009 – 2009 年 1 月 1 日 ~ 2009 年 12 月 31 日の間に作成されたビルドすべて

オプション

説明

/noprompt

ビルドを削除するときにプロンプトを表示しません。

/silent

削除中の出力をコマンド プロンプト ウィンドウに書き込みません。 /noprompt を意味します。

/builddefinition

削除するビルド定義を指定します。

/collection

チーム プロジェクト コレクションを指定します。

/deleteOptions

ビルドを削除するためのオプションを指定します。

/preview

delete 操作を実際に実行せずに操作結果を表示します。

/daterange

削除するビルドのデータ範囲を指定します。

解説

削除プロセス

この処理中に障害が発生した場合は、警告メッセージが表示されます。 ただし、警告が表示されても、削除は正常に完了したと見なされます。

複数のビルドの削除

複数のビルドを指定した場合、1 つのビルドの削除に失敗しても、プロセスは停止しません。 ビルドの削除失敗に関するエラー メッセージが出力された後、他のビルドの削除が継続されます。

イベント ログ

ビルドの削除は、イベント ログに記録されます。 記録される情報は、ビルドの削除者、削除時刻、およびビルド番号です。

使用例

次の例では、ビルド番号 "TestBuild1 1_20070510.1" および "TestBuild 1_20070510.2" で定義される 2 つのビルドを、http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection のチーム プロジェクト コレクションの AdventureWorks チーム プロジェクトから削除します。

> > tfsbuild.exe delete http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection Adventureworks "TestBuild1 1_20070510.1" "TestBuild 1_20070510.2"

次の例では、definitionSpec が "\Adventureworks\Definition1" である 2 つの特定のビルドを、http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection のチーム プロジェクト コレクションの AdventureWorks チーム プロジェクトから削除します。

>tfsbuild.exe delete /collection: http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection /builddefinition:"\Adventureworks\Definition 1" "Definition 1_20070510.1" "Definition 1_20070510.2"

次の例では、"vstfs:///TestBuild/TestBuild/1" および "vstfs:///TestBuild/TestBuild/2" のビルド URI によって定義される 2 つのビルドを、http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection のチーム プロジェクト コレクションの AdventureWorks チーム プロジェクトから削除します。

>tfsbuild.exe delete /collection:http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection vstfs:///TestBuild/TestBuild/1 vstfs:///TestBuild/TestBuild/29

参照

その他の技術情報

Destroy コマンド (Team Foundation ビルド)

完了したビルドの削除