CSpinButtonCtrl クラス
Windows コモン スピン ボタン コントロールの機能が用意されています。
class CSpinButtonCtrl : public CWnd
解説
"スピン ボタン コントロール" (アップダウン コントロールとしても知られています) は、ユーザーがクリックして値を増減できる 1 組の矢印ボタンです。たとえば、スクロール位置の増減や、コンパニオン コントロールに表示されている数字の増減などです。 スピン ボタン コントロールに関連付けられている値をスピン ボタン コントロールの現在位置と呼びます。 スピン ボタン コントロールは、"関連ウィンドウ" と呼ばれるコンパニオン コントロールでよく使われます。
このコントロール (および CSpinButtonCtrl クラス) は、Windows 95/98 と Windows NT Version 3.51 以降の環境で実行されているプログラムでのみ利用できます。
ユーザーには、スピン ボタン コントロールとその関連ウィンドウは 1 つのコントロールのように見えます。 スピン ボタン コントロールを関連ウィンドウの横に自動的に配置し、関連ウィンドウのキャプションにスピン ボタン コントロールの現在位置を自動的に表示するように指定できます。 スピン ボタン コントロールとエディット コントロールを組み合わせて使い、ユーザーに数値の入力を促すことができます。
上矢印をクリックすると上限値に向かって移動します。下矢印をクリックすると下限値に向かって移動します。 既定では、下限値は 100 で上限値は 0 です。 いつでも下限値の設定は、上限値よりも大きくすることができ (例として、既定のデフォルト設定を使用したとき)、上矢印をクリックしたときは現在位置を減少させ、下矢印をクリックしたときは現在位置を増大させます。
関連ウィンドウを持たないスピン ボタン コントロールは、単純なスクロール バーのように機能します。 たとえば、タブ コントロールではスピン ボタン コントロールを表示し、ユーザーがビューに入りきらないタブをビュー内にスクロールできるようにします。
CSpinButtonCtrl の使い方の詳細については、「コントロール」および「CSpinButtonCtrl の使い方」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxcmn.h
参照
処理手順
CMNCTRL2 サンプル:共通コントロール MFC クラス、第 2 部) を示します