MFC ActiveX コントロール : ストック プロパティ ページの使用
ここでは、ActiveX コントロールで使用できるストック プロパティ ページとその使い方について説明します。
ActiveX コントロールのプロパティ ページの使い方については、次の項目を参照してください。
MFC は、ActiveX コントロールで使用する 3 つのストック プロパティ ページが用意されています。CLSID_CColorPropPage、 CLSID_CFontPropPage、および CLSID_CPicturePropPage。 これらのページには、それぞれ、カラー、フォント、ピクチャの各ストック プロパティのユーザー インターフェイスが表示されます。
これらのプロパティ ページをコントロールに組み込むには、コントロールのプロパティ ページ ID の配列を初期化するコードに ID を追加します。 たとえば、コントロールの実装 (.CPP) ファイル内にある次のコードは、配列を初期化して、3 つすべてのストック プロパティ ページと既定のプロパティ ページ (この例では CMyPropPage) を格納します。
BEGIN_PROPPAGEIDS(CMyAxOptCtrl, 4)
PROPPAGEID(CMyAxOptPropPage::guid)
PROPPAGEID(CLSID_CFontPropPage)
PROPPAGEID(CLSID_CColorPropPage)
PROPPAGEID(CLSID_CPicturePropPage)
END_PROPPAGEIDS(CMyAxOptCtrl)
上の例では、BEGIN_PROPPAGEIDS マクロのプロパティ ページの数が 4 になっていますが、 これは、ActiveX コントロールがサポートするプロパティ ページの数を表します。
変更作業が完了したら、プロジェクトをリビルドします。 フォント、ピクチャ、カラーの各プロパティのプロパティ ページがコントロールに追加されます。
注意
コントロールのストック プロパティ ページにアクセスできない場合は、使用しているオペレーティング システムに MFC DLL (MFCxx.DLL) が正しく登録されていないことが原因として考えられます。 通常、同じコンピューター上で、現在使用しているものとは別のオペレーティング システムで Visual C++ をインストールした場合に、このような状況が発生します。
ヒント
ストック プロパティ ページが表示されない場合は (上述のメモを参照)、コマンド ラインから RegSvr32.exe を DLL への完全パス名で実行して、DLL を登録してください。