機能別のオートメーション グループ
オートメーション オブジェクト モデルは、オブジェクトのいくつかの拡張可能な機能別グループで構成されています。これらのオブジェクトは、統合開発環境 (IDE: Ingegrated Development Environment) の主要なファセットを制御し、Visual Studio のすべての種類のプロジェクトに適用されます。このグループについて理解すると、オートメーション オブジェクト モデルを簡単に理解し使用できるようになります。
これらの機能別グループのオブジェクトの詳細については、「オートメーション オブジェクト モデルの階層図」で説明します。次のグループがあります。
ソリューション、プロジェクト、およびプロジェクト項目の各オブジェクト
ビルド オブジェクト
コード エディター オブジェクト
コード定義操作オブジェクト
ツール ウィンドウ操作オブジェクトとドキュメント操作オブジェクト
ツール ウィンドウ固有のオブジェクト (タスク一覧、出力ウィンドウ、ツールボックスなど)
コマンド オブジェクト
デバッグ オブジェクト
イベント処理オブジェクト
機能別グループは、特定の目的に使用される、1 つ以上の関連するオブジェクト、コレクション、またはインターフェイスで構成されています。たとえば、イベント オブジェクト グループの主要な機能は、IDE で発生するイベントへのアクセスを提供することです。このグループに属するオブジェクトに TaskListEvents オブジェクトがあります。このオブジェクトを使用すると、タスク一覧で発生するイベントに応答できます。また、同じグループに BuildEvents オブジェクトもあります。このオブジェクトを使用すると、ビルドの開始や完了など、ビルド操作中に発生するイベントに応答できます。
プロジェクト固有のオートメーション モデル
すべての Visual Studio の言語で使用できる主要なオートメーション モデルに加え、Visual Studio の各言語には、特殊な機能にアクセスするために、プロジェクト固有のオートメーション モデルが 1 つまたは複数用意されています。Visual Basic プロジェクトと Visual C# プロジェクトでは、そのモデルは次のアセンブリに配置されています。
VSLangProj90
VSLangProj100
この機能の詳細については、「プロジェクト機能拡張の概要」を参照してください。
Visual C++ では、次のアセンブリに配置されます。
上記のアセンブリは、Visual C++ 固有のコード モデル、Visual C++ プロジェクト モデル、および Visual C++ ウィザード モデルをそれぞれ表しています。