Move a Team Project Collection
SQL Server を実行しているサーバーから別のサーバーに、チーム プロジェクト コレクションのデータベースを移動することができます。また、チーム プロジェクト コレクションを Team Foundation Server (TFS) の配置間で移動することもできます。ただし、移動する前には、元のコレクションからチーム プロジェクト コレクションをデタッチした後で、そのデータベースをバックアップする必要があります。
[!メモ]
コレクションを移動する際には、データベースの移動先の SQL Server のバージョンおよびエディションが、データベースがホストされていたバージョンおよびエディションと同じになるようにすることをお勧めします。たとえば、コレクション データベースが SQL Server Enterprise Edition を実行しているサーバー上でホストされていた場合、SQL Server Enterprise Edition を実行しているサーバーに移動する必要があります。SQL Server Standard Edition や SQL Server Express を実行しているサーバーに移動することはできません。エディションを変更する必要がある場合は、移動するデータベースをバックアップして復元する前にデータベースのデータ圧縮を無効にすることが必要になる可能性があります。詳細については、Microsoft サポート技術情報の文書を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションは、次の状況下で移動することが考えられます。
SQL Server の別のインスタンスを追加して TFS の配置を拡張し、インスタンス間で既存のコレクションを配布する必要がある場合。
組織内に TFS の配置が複数あり、ビジネス ニーズに合うようにコレクションを別の配置に移動する必要がある場合。
独自に TFS が配置されている遠隔地オフィスにコレクションを移動する必要がある場合。
以前のバージョンを実行している TFS の配置からチーム プロジェクト コレクションをデタッチすることによって配置を段階的にアップグレードしてから、TFS の現在のバージョンを実行しているサーバーに移動する場合。このシナリオでは、機能の構成ウィザードを使用して、コレクション内の各チーム プロジェクトをアップグレードすることも必要です。詳細については、「アップグレードされたチーム プロジェクトの更新による新機能の利用」を参照してください。
重要 |
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TFS の別の配置にチーム プロジェクト コレクションを移動する場合は、コレクションをデタッチしてからそのデータベースをバックアップする必要があります。そうしない場合は、配置をサポートする SQL Server のインスタンスにデータベースを復元しても、その配置にコレクションをアタッチできません。 |
コレクションの移動手順は、コレクションがホストされている配置の構成と、移動先の配置の構成によって異なります。たとえば、異なる SharePoint Web アプリケーションを使用する TFS の配置にコレクションを移動する場合、コレクションをサポートするサイト コレクション データベースをその SharePoint Web アプリケーションに移動して、移動後にチーム プロジェクト コレクションをサイト コレクションに手動で再接続するか、コレクションをサポートする SharePoint Web アプリケーションを移動先の TFS の配置に追加する必要があります。同様に、コレクションを新しいドメインに移動する場合は、そのドメインから、コレクション レベルとプロジェクト レベルで適切なグループにユーザーを追加する必要があります。
[!メモ]
ここでは、チーム プロジェクト コレクション全体を移動する方法について説明します。コレクションの一部を移動する場合は、「Split a Team Project Collection」を参照してください。
このトピックの内容
チーム プロジェクト コレクションを移動するには、以下の順番で手順を完了する必要があります。
必要なアクセス許可
レポートを保存する
Lab Management リソースを削除する
Microsoft Project Server からコレクションをマップ解除する
コレクションをデタッチする
コレクション データベースをバックアップする
データ ウェアハウスと Analysis Services をビルドし直す
サイト コレクション データベースの移動を準備する
サイト コレクション データベースを移動する
コレクション データベースを復元する
コレクションをアタッチする
レポートを移動する
SharePoint Web アプリケーションのリソースに再接続する
移動したチーム プロジェクト コレクションを構成する
Lab Management リソースを構成する
Project Server 統合を構成する
プロジェクトを構成する
必要なアクセス許可
以下の手順を実行するには、次のグループのメンバーである必要があります。
Team Foundation の管理コンソールを実行しているサーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバー
TFS のデータベースをホストするサーバーとインスタンス上の SQL Server 内の sysadmin グループのメンバー
配置で SharePoint 製品を使用する場合、Web アプリケーションを構成し、コレクションの設定を変更するファームにおけるファーム管理者グループのメンバー
SharePoint 製品を使用する配置間でコレクションを移動する場合は、両方の配置の SharePoint 製品で TFS のサービス アカウントを [ファーム管理者] グループのメンバーにすることを強くお勧めします。これを行わない場合、コレクションをデタッチまたはアタッチしようとしたときにエラーが発生する可能性があります。
[!メモ]
TFS のサービス アカウントにこのメンバーシップを付与しない場合でも、チーム プロジェクト コレクションを移動することはできます。ただし、コレクションをアタッチするときにエラーが発生し、ポータルでプロジェクトに再接続する追加手順が必要になります。一般的に、運用要件でサービス アカウントにこのメンバーシップを付与することが制限されている場合でも、移動期間中はファーム管理者グループへのサービス アカウントの追加を検討するようにしてください。
レポートを保存する
配置の一部として Reporting Services を実行しているサーバーを使用しない場合、またはコレクションの移動先である配置でレポート サーバーが使用されていない場合は、この手順を省略できます。
コレクションの移動元の配置でレポート サーバーが使用されている場合は、コレクションの移動先の配置をサポートするレポート サーバーにこのレポートをアップロードするために、コレクションによって使用されているレポートを保存する必要があります。
レポートを保存するには
- このタスクの詳細については、Microsoft Web サイトの「レポートの保存」のレポートの「レポートのエクスポートと保存」のセクションを参照してください。
Lab Management リソースを削除する
次のいずれかの状況に当てはまる場合は、この手順を省略できます。
移動するチーム プロジェクト コレクションが現在 Visual Studio Lab Management に対して構成されていない。
チーム プロジェクト コレクションを同じドメイン内で移動し、このコレクションをサポートしていた同じ System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) を使用する予定である。
コレクションを別のドメインに移動するか、別の System Center Virtual Machine Manager を使用する場合は、Lab Management で使用されているリソースをコレクション データベースから削除する必要があります。これらのリソースには、仮想マシン、テンプレート、チーム プロジェクト ホスト グループ、およびチーム プロジェクト ライブラリ共有が含まれます。コレクションを復元し、アタッチした後で、Lab Management 資産を作成し直す必要があります。
Lab Management リソースを削除するには
- 指定されたチーム プロジェクト コレクションからすべてのグループ ホスト、ライブラリ共有、および環境を削除する方法については、「TFSConfig Lab /Delete コマンド」の /External オプションについての説明を参照してください。
Microsoft Project Server からコレクションをマップ解除する
TFS の配置が Microsoft Project Server と統合されていない場合は、この手順を省略できます。
コレクションを移動する前に、TFS の配置をサポートする Project Web Access または Project Web App (PWA) のインスタンスとの同期を継続しないコレクションをマップ解除する必要があります。PWA の各インスタンスは、TFS の 1 つの配置としか統合できません。TFS の異なる配置のコレクションを、PWA の同じインスタンスと同期することはできません。
たとえば、TFS の配置に 2 つのコレクションがあり、両方とも Project Server に統合されている場合は、次のいずれのシナリオがビジネスのニーズに最も適しているかを判断する必要があります。
両方のコレクションを移動して PWA の同じインスタンスを引き続き使用する場合、コレクションをマップ解除する必要はありません。ただし、移動後にこのセクションの手順に従って再登録する必要があります。
片方のコレクションだけを移動する場合は、最初に片方のコレクションをマップ解除する必要があります。どちらのコレクションをマップ解除するかは、TFS の配置と Project Server の統合をどのようにサポートするかによって決まります。
コレクションの統合を継続しない場合や、PWA の異なるインスタンスと統合されている TFS の配置にコレクションを移動する場合は、コレクションをマップ解除する必要があります。
PWA の同じインスタンスとの統合を継続する場合は、コレクションを移動する前に、そのインスタンスと統合されているその他のコレクションをマップ解除する必要があります。
コレクションをマップ解除するには
TFSAdmin ProjectServer/UnmapPWAFromCollection コマンドを /force オプションと共に使用します。
重要 /force オプションを使用する場合は、このオプションが必須でない場合に意図しない結果が生じる可能性があるため、Project Server からすべての作業項目のリンクを解除します。詳細については、「PWA のインスタンスへのチーム プロジェクト コレクションのマップ」および「配置の構成の変更」を参照してください。
コレクションをデタッチする
コレクションを移動するには、まず現在実行している TFS の配置からコレクションをデタッチする必要があります。コレクションをデタッチすると、すべてのジョブとサービスが停止し、その後コレクション データベースが停止します。また、デタッチ プロセスでは、構成データベースからコレクション固有のデータがコピーされ、チーム プロジェクト コレクション データベースの一部として保存されます。この構成データにより、コレクション データベースを TFS の別の配置にアタッチできます。そのデータがない場合は、コレクションの生成元の配置を除いて、TFS の配置にコレクションをアタッチできません。
[!メモ]
コレクションをデタッチすることにより、ユーザーはそのコレクション内のあらゆるプロジェクトにアクセスできなくなりますが、データが削除されるわけではありません。コレクションのデータを削除するには、そのコレクションを削除する必要があります。
チーム プロジェクト コレクションをデタッチするには
移動するコレクションをホストするサーバー上で Team Foundation の管理コンソールを開きます。
詳細については、「Team Foundation 管理コンソールを開く」を参照してください。
[チーム プロジェクト コレクション] を選択し、コレクションの一覧で移動するコレクションを選択します。
[全般] タブで、[コレクションのデタッチ] を選択します。
チーム プロジェクト コレクションのデタッチ ウィザードが開きます。
(省略可能) [チーム プロジェクト コレクションのサービス メッセージを指定してください。] ページの [サービス メッセージ] に、このコレクション内のプロジェクトに接続しようとするユーザーに対するメッセージを入力します。
[次へ] をクリックします。
[チーム プロジェクト コレクションのデタッチに使用する設定を確認してください。] ページで、設定を確認します。
いずれかの設定を変更する場合は、[前へ] を選択します。問題がなければ、[確認] をクリックします。
すべての準備チェックが問題なく完了したら、[デタッチ] をクリックします。
[チーム プロジェクト コレクションのデタッチの進行状況を監視します。] ページで、すべてのプロセスが完了したら、[次へ] をクリックします。
(省略可能) [このチーム プロジェクト コレクションの補足情報を確認してください。] ページで、ログ ファイルの場所を選択するか、メモしておきます。
[閉じる] をクリックします。
これで、チーム プロジェクト コレクションが管理コンソールのコレクション一覧から除外されました。
コレクション データベースをバックアップする
コレクションをデタッチしたら、他のサーバーに移動するデータベースをバックアップする必要があります。このタスクを実行するには、SQL Server 付属のツールを使用する必要があります。
重要 |
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元の配置で SQL Server の Enterprise Edition または Datacenter Edition を使用しており、データベースを Standard Edition を実行するサーバーに移動する場合は、SQL Server 圧縮を無効にした状態で作成したバックアップ セットを使用する必要があります。データの圧縮を無効にしない限り、Enterprise Edition または Datacenter Edition のデータベースを Standard Edition を実行するサーバーに正常に復元することはできません。圧縮をオフにするには、Microsoft サポート技術情報の文書の手順に従ってください。 |
コレクション データベースをバックアップするには
このタスクの詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」および「バックアップ スケジュールおよび計画の作成」を参照してください。このとき、配置しているものと同じ SQL Server バージョンを選択する必要があります。
重要 元の配置で SQL Server の Enterprise Edition または Datacenter Edition を使用しており、データベースを Standard Edition を実行するサーバーに復元する場合は、SQL Server 圧縮を無効にした状態で作成したバックアップ セットを使用する必要があります。データの圧縮を無効にしない限り、Enterprise Edition または Datacenter Edition のデータベースを Standard Edition を実行するサーバーに正常に復元することはできません。圧縮をオフにするには、Microsoft サポート技術情報の文書の手順に従ってください。
データ ウェアハウスと Analysis Services をビルドし直す
配置の一環としてレポートを構成しない場合は、この手順を省略できます。
コレクションの移動元の配置でレポート サーバーが使用されている場合は、Team Foundation のウェアハウスと Analysis Services のデータベースをビルドし直す必要があります。コレクションを削除した後で配置に対してレポートとダッシュボードが正しく動作していることを確認するために、コレクションを削除したサーバー上でこの手順を実行する必要があります。
データ ウェアハウスと Analysis Services データベースをビルドし直すには
Team Foundation の管理コンソールを開きます。
ナビゲーション バーで [レポート] を選択します。
[レポート] の [リビルドの開始] を選択します。
[ウェアハウス データベースと Analysis Services データベースのリビルド] ダイアログ ボックスで、[OK] を選択します。
[!メモ]
リビルドの開始アクションが完了したら、ウェアハウスのリビルドとデータの再読み込みが終了します。配置のサイズとデータ量によっては、このプロセス全体が完了するまでに数時間かかる場合もあります。
サイト コレクション データベースの移動を準備する
次のいずれかの状況に当てはまる場合は、この手順を省略できます。
元の配置と同じ SharePoint 製品リソースを利用する TFS の配置にコレクションを移動する。
コレクションの移動先の TFS の配置に、コレクションをサポートする SharePoint Web アプリケーションを追加する予定である。
移動するコレクションが SharePoint 製品を使用しない。
SharePoint Web アプリケーションを使用するチーム プロジェクト コレクションを移動する場合は、チーム プロジェクト コレクションをサポートするサイト コレクションを、移動先の配置内のコレクションをサポートする Web アプリケーションに移動する必要があります。
サイト コレクション データベースの移動を準備するには
このタスクの詳細については、次の中から該当する Microsoft Web サイトへのリンクを選択してください。
SharePoint Foundation 2010 の場合
同じドメイン内でサイト コレクションを移動する方法については、「サイト コレクションをバックアップする」および「サイト コレクションを復元する」を参照してください。
別のドメインにサイト コレクションを移動する方法については、「サイト コレクションを復元する」および「Move a SharePoint site from one domain to another (SharePoint サイトを別のドメインに移動する)」を参照してください。
Microsoft Office SharePoint Server 2007 の場合
同じドメイン内でサイト コレクションを移動する方法については、「組み込みのツールを使用してサイト コレクションのバックアップと復元を行う (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
サイト コレクションを別のドメインに移動する方法については、「Stsadm の import および export 操作を使用したコンテンツのアーカイブおよび取得 (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
サイト コレクション データベースを移動する
前のトピックで、サイト コレクション データベースの移動を準備していない場合は、この手順を省略できます。
移動するチーム プロジェクト コレクションのサイト コレクション データベースをバックアップした場合は、これを、コレクションの移動先の TFS の配置をサポートする SharePoint Web アプリケーションに対して復元する必要があります。
サイト コレクション データベースを移動するには
次の中から該当する Microsoft Web サイトのトピックへのリンクをクリックしてください。
For SharePoint Foundation 2010:
- サイト コレクションを別のコンテンツ データベースに移動する方法については、「データベース間でサイト コレクションを移動する」および「サイト コレクションを復元する」を参照してください。
For Microsoft Office SharePoint Server 2007:
同じドメイン内でサイト コレクションを移動する方法については、「組み込みのツールを使用してサイト コレクションのバックアップと復元を行う (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
サイト コレクションを別のドメインに移動する方法については、「Stsadm の import および export 操作を使用したコンテンツのアーカイブおよび取得 (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクション データベースを移動する
コレクション移動の一部として、コレクションの移動先の TFS の配置をサポートするように構成されている SQL Server のインスタンスに、コレクション データベースを復元、コピー、または移動する必要があります。データベースの移動に使用する方法を選択できます。
チーム プロジェクト コレクション データベースを移動するには
データベースを SQL Server の別のインスタンスに移動する方法の詳細については、以下を参照してください。
コレクションをアタッチする
コレクション データベースを復元した後で、コレクションの移動先の TFS の配置にコレクションをアタッチできます。
[!メモ]
配置で SharePoint 製品が使用されており、TFS のサービス アカウントがファーム管理者グループのメンバーでない場合、コレクションをアタッチするときに警告が発生します。これは予測どおりの動作です。
コレクションをアタッチするには
コレクションの移動先の配置のアプリケーション層をホストするサーバーで Team Foundation の管理コンソールを開きます。
[チーム プロジェクト コレクション] を選択し、次に [コレクションのアタッチ] を選択します。
チーム プロジェクト コレクションのアタッチ ウィザードが開きます。
[アタッチするチーム プロジェクト コレクション データベースを選択してください。] ページで、コレクション データベースをホストするサーバーとインスタンスの名前が一覧に含まれていない場合は、[SQL Server インスタンス] にその名前を入力します。
[データベース] ボックスの一覧で、アタッチするコレクション データベースを選択し、[次へ] を選択します。
[チーム プロジェクト コレクション情報を入力してください。] ページの [名前] に、まだ使用されていないコレクション名を入力します。
(省略可能) [説明] に、コレクションの説明を入力します。
[次へ] をクリックします。
[チーム プロジェクト コレクションのアタッチに使用する設定を確認してください。] ページで、情報を確認します。
いずれかの設定を変更する場合は、[前へ] を選択します。問題がなければ、[確認] を選択します。
すべての準備チェックが問題なく完了したら、[アタッチ] を選択します。
[チーム プロジェクト コレクションのアタッチの進行状況を監視します。] ページで、すべてのプロセスが完了したら、[次へ] を選択します。
(省略可能) [このチーム プロジェクト コレクションの補足情報を確認してください。] ページで、ログ ファイルの場所を選択するか、メモしておきます。
[閉じる] をクリックします。
これで、チーム プロジェクト コレクションが管理コンソールのコレクション一覧に加わりました。元の配置でこのコレクションをサポートしていた SharePoint Web アプリケーションが、Web アプリケーションの一覧に表示されます。
(省略可能) Web アプリケーションの一覧からこの Web アプリケーションを削除するか、変更します。詳細については、「SharePoint Web アプリケーションと Team Foundation Server との間のアクセスの変更または削除」を参照してください。
レポートを移動する
配置の一部としてレポート サーバーを使用していない場合、またはコレクションの移動先の TFS の配置で同じレポート サーバーが使用されている場合は、この手順を省略できます。
コレクションの移動先の TFS 配置内のレポート サーバーに、このコレクションが使用するレポートを移動する必要があります。各レポートは手動でアップロードする必要があります。このプロセスには時間がかかる場合があります。ビジネス ニーズに応じて、すべてのレポートをアップロードするのか、レポートの一部をアップロードするのかを判断してください。すべてのレポートをアップロードする必要はありませんが、移動プロセス完了後はアップロードしたレポートのみ使用できます。
レポートを移動するには
レポート マネージャーで、適切なフォルダーに移動する各レポートをアップロードします。
詳細については、Microsoft Web サイトの「フォルダへのファイルのアップロード」を参照してください。
レポート マネージャーで、各レポートを編集して、データ ソースを新しいレポート サーバーに変更します。
詳細については、Microsoft Web サイトの「レポートのデータ ソースのプロパティを構成する方法 (レポート マネージャ)」を参照してください。
各レポートをアップロードして編集したら、レポートを使用するチーム プロジェクトのポータルをサポートする SharePoint Web アプリケーションに再接続します。
詳細については、次の手順を参照してください。
SharePoint Web アプリケーションのリソースに再接続する
SharePoint 製品またはレポート サーバーを使用しない TFS の配置にコレクションを移動する場合は、次の手順を省略できます。
コレクションの移動元の TFS の配置と同じ SharePoint Web アプリケーションを使用する TFS の配置にコレクションを移動する場合でも、SharePoint Web アプリケーションへの接続を修復する必要があります。この手順を実行して、復元したコレクションと Web アプリケーション間ですべての接続が正しく設定されていることを確認する必要があります。
SharePoint Web アプリケーションへの接続を修復するには
コレクションの移動先の配置のアプリケーション層をホストするサーバーで Team Foundation の管理コンソールを開きます。
[SharePoint Web アプリケーション] を選択し、Web アプリケーションの一覧で、アタッチしたコレクションをサポートする Web アプリケーションを選択します。
一覧で Web アプリケーションを選択すると、[接続の修復] ボタンが表示されます。
[接続の修復] を選択し、[SharePoint Web アプリケーションへの接続の修復] ダイアログ ボックスで [修復] を選択します。
状態ウィンドウに "再接続操作に成功しました" と表示されたら、[閉じる] を選択します。
移動したチーム プロジェクト コレクションを構成する
同じドメイン内でコレクションを移動し、以前コレクションをサポートしていた同じ Web アプリケーションを使用する予定であり、そのコレクションの管理者に TFS の配置へのアクセスを許可する場合は、この手順を省略できます。
コレクションを移動した後、Web アプリケーションとそのコレクションに対するアクセス許可グループを、適切な設定で更新する必要があります。
移動したコレクションを構成するには
- このタスクの詳細については、「チーム プロジェクト コレクションの変更」および「チーム プロジェクト コレクションの管理アクセス許可の設定」を参照してください。
Lab Management リソースを構成する
チーム プロジェクト コレクションを同じドメイン内で移動し、このコレクションをサポートしていた同じ System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) を使用する予定である場合は、この手順を省略できます。
コレクションを別のドメインに移動したり、別の System Center Virtual Machine Manager を使用する予定である場合は、TFS でチーム プロジェクト ホスト グループとチーム プロジェクト ライブラリ共有を作成し直し、Microsoft Test Manager で仮想マシン、テンプレート、および環境を作成し直す必要があります。
Lab Management リソースを構成するには
Team Foundation のアプリケーション層を構成します。
詳細については、「SCVMM 環境用の Lab Management の構成」を参照してください。
新しい SCVMM にゴールデン マスター仮想マシンとテンプレートを再作成し、仮想マシンとテンプレートをチーム プロジェクト コレクションにインポートします。
詳細については、「方法: Lab Management 用の仮想マシンおよびテンプレートを作成して保存する」を参照してください。
各チーム プロジェクトの環境を作成し直します。
詳細については、「格納済み仮想マシンおよびテンプレートを使用した SCVMM 環境の作成」を参照してください。
Project Server 統合を構成する
移動するチーム プロジェクト コレクションが Microsoft Project Server と統合されていない場合は、この手順を省略できます。
コレクションを移動し、コレクションと Project Server の統合を継続する場合は、次のタスクを実行する必要があります。
エンタープライズ プロジェクト計画をサポートする Project Web Access または Project Web App (PWA) のインスタンスを、移動したチーム プロジェクト コレクションをホストするアプリケーション層サーバーに登録する必要があります。
メタデータが同期されるのを待ちます。
アプリケーション層サーバーが Project Server と統合されている他のコレクションをホストしない場合は、以前コレクションをホストしていたアプリケーション層サーバーを登録解除します。
移動したコレクションを Project Server と統合するには
移動したコレクションをホストする TFS の配置に PWA のインスタンスを登録するには、TFSAdmin ProjectServer/RegisterPWA コマンドを /tfs、/force、および /pwa オプションと共に使用します。詳細については、「Team Foundation Server への PWA インスタンスの登録」を参照してください。
インスタンスを登録したら、メタデータが同期されるのを待ちます。この処理は、あらかじめ決められているスケジュールで自動的に行われます。詳細については、「Team Foundation Server と Project Server の統合における同期プロセスの概要」を参照してください。
同期が完了したら、TFSAdmin ProjectServer/UnregisterPWA コマンドを /tfs オプションおよび /pwa オプションと共に使用して、PWA の前のインスタンス (存在する場合) と TFS との登録済みの関連付けを削除します。詳細については、「Team Foundation Server への PWA インスタンスの登録」および「データ同期からのコンポーネントの除外」を参照してください。
プロジェクトを構成する
同じドメイン内でコレクションを移動し、そのコレクション内のプロジェクトのユーザーに TFS の配置へのアクセスを許可する場合は、この手順を省略できます。
移動したコレクションの管理者を構成した後、構成したユーザー自身または管理者が、コレクション内のプロジェクトにユーザーとグループを追加する必要があります。配置によっては、SharePoint 製品と Reporting Services で、これらのユーザーに対するアクセス許可の構成が必要な場合もあります。
ユーザーをチーム プロジェクトに追加するには
- このタスクの詳細については、「チーム プロジェクトへのユーザーの追加」を参照してください。
移動したチーム プロジェクトにリソースを追加するには
- このタスクの詳細については、「チーム プロジェクトをサポートするリソースの構成」を参照してください。
参照
処理手順
Split a Team Project Collection
Team Foundation Server への Microsoft Office ドキュメントの接続