カスタム ビルド ステップとビルド イベントについて
Visual C++ 開発環境では、ビルド処理をカスタマイズする基本的な方法が 3 つあります。
カスタム ビルド ステップ
カスタム ビルド ステップは、プロジェクトに関連付けられたビルド規則です。カスタム ビルド ステップでは、実行するコマンド ライン、追加の入力または出力ファイル、および表示するメッセージを指定できます。詳細については、「方法: MSBuild プロジェクトにカスタム ビルド ステップを追加する」を参照してください。カスタム ビルド ツール
カスタム ビルド ツールは、1 つ以上のファイルに関連付けられているビルド規則です。カスタム ビルド ステップは、入力ファイルをカスタム ビルド ツールに渡すことができ、その結果、1 つ以上の出力ファイルが生成されます。たとえば、MFC アプリケーションのヘルプ ファイルは、カスタム ビルド ツールを使用してビルドされます。詳細については、「方法: MSBuild プロジェクトにカスタム ビルド ツールを追加する」および「カスタム ビルド ツールの指定」を参照してください。[ビルド イベント]
ビルド イベントでは、プロジェクトのビルドをカスタマイズできます。ビルド前、リンク前、ビルド後の 3 つのビルド イベントがあります。ビルド イベントでは、ビルド処理の特定の時点で発生するアクションを指定します。たとえば、ビルド イベントを使用して、プロジェクトのビルドが終了した後でファイルを regsvr32.exe で登録できます。詳細については、「ビルド イベントの指定」を参照してください。
「ビルドのカスタマイズのトラブルシューティング」は、カスタム ビルド ステップとビルド イベントを意図したとおりに実行するために役立ちます。
カスタム ビルド ステップまたはビルド イベントの出力書式により、ツールの操作性を向上させることもできます。詳細については、「カスタム ビルド ステップまたはビルド イベントの出力の書式設定」を参照してください。
ビルド イベントとカスタム ビルド ステップは、ほかのビルド ステップと共に次の順序で実行されます。
ビルド前のイベント。
各ファイルに対するカスタム ビルド ツール。
MIDL。
リソース コンパイラ。
C/C++ コンパイラ。
リンク前の イベント。
リンカーまたはライブラリアン。
マニフェスト ツール。
BSCMake。
プロジェクトに対するカスタム ビルド ステップ。
ビルド後のイベント。
custom build step on the project および post-build event は、他のすべてのビルド処理が完了した後に連続して実行されます。